レース用は、サブ3が PUMA ディヴィエイト ニトロ エリート 4、サブ3.5がアディオス プロ 4、サブ4がマジックスピード 5、サブ4.5が On の Cloudboom Max、サブ5がスーパーブラスト 3、6時間完走がゲルカヤノ 33。カーボンの板が入るのはサブ4までの3足で、そこから先は板の素材が変わるか、板がなくなります。
シューズオタクの本命
靴は目標タイムの数字ではなく、コースの上にいる時間の長さで決める。6時間で走る人は、サブ3の人の2倍の時間、靴の上に立っている。だから軽さにお金を払うのは3時間台前半までにして、4時間半から先は、メーカーが「安定」と書いた靴に同じお金を回す。
この記事の要点
- 1kmのペースは、サブ3が4分15秒、サブ4が5分41秒、6時間完走が8分31秒(42.195kmで計算)
- On は Cloudboom Max に「フルマラソンでサブ4.5を目指す方に」と書いている。重さは296gで、板はグラスファイバー配合
- 2足の公式の値段の合計は、サブ4の組が37,400円でいちばん低く、サブ3の組が49,500円でいちばん高い
6時間で走る人は、サブ3の人より約2万4千回多く着地する
フルマラソンのシューズの話は、たいてい「サブ◯ならこの靴」で始まります。けれど、靴にとって大事なのはタイムの数字そのものより、その靴の上に何時間いるかです。
サブ3は3時間、6時間完走は6時間。同じ42.195kmでも、靴を使う時間は2倍違います。
時間が延びると、着地の回数も増えます。あとで式を書きますが、歩幅を仮に置いて計算すると、サブ3が約32,500歩、6時間完走が約56,300歩。差は約23,800歩です。
そこでこの記事は、目標タイムを6段階に分け、段階ごとにレース用と練習用を1足ずつ選びます。数字は全部、メーカーの公式ページのものです。
6段階のペースと、着地の回数
まず、目標タイムを1kmあたりのペースに直します。式は「目標の秒数 ÷ 42.195」。サブ3なら 10,800秒 ÷ 42.195 = 255.9秒で、4分15秒です。秒より下は切り捨てています。
表は横に動かせます →
| 段階 | 1kmのペース | 仮の歩幅 | 着地の回数 | 1分あたり |
|---|---|---|---|---|
| サブ3(3時間) | 4分15秒 | 1.30m | 約32,500歩 | 約180歩 |
| サブ3.5(3時間30分) | 4分58秒 | 1.15m | 約36,700歩 | 約175歩 |
| サブ4(4時間) | 5分41秒 | 1.05m | 約40,200歩 | 約167歩 |
| サブ4.5(4時間30分) | 6分23秒 | 0.95m | 約44,400歩 | 約165歩 |
| サブ5(5時間) | 7分06秒 | 0.85m | 約49,600歩 | 約165歩 |
| 完走(6時間) | 8分31秒 | 0.75m | 約56,300歩 | 約156歩 |
6時間完走の着地は、サブ3の約1.7倍です(56,260 ÷ 32,458 = 1.73)。時間は2倍、着地は1.7倍。ゆっくり走る人ほど、靴は長く、多く使われます。
歩幅は人によって違います。自分の数字に直すなら、時計に残った1分あたりの歩数に、目標の分数を掛けるだけです。170歩で4時間なら、170 × 240 = 40,800歩になります。
選んだ条件
売れている順ではありません。次の4つの条件を、段階ごとに比重を変えて当てはめました。
| 条件 | 3時間〜3時間半 | 4時間〜4時間半 | 5時間〜6時間 |
|---|---|---|---|
| ①重さ | いちばん重く見る | 200g前後から300gまで | 決め手にしない |
| ②厚さと安定 | 厚さは規則の上限あたりで横並び | 公式が「安定感」と書くか | いちばん重く見る |
| ③板 | カーボン | カーボンの入門か、グラスファイバー | 板なし |
| ④値段 | レース用は3万円前後まで | 2足で5万円まで | 2足で5万円まで |
もう1つ、メーカー公式が対象のランナーを書いている場合は、それを先に採りました。目標タイムを公式ページで読めたのは、On の Cloudboom Max(サブ4.5)と、アシックスの特集ページ(SPEED の区分にサブ3・サブ4、STABILITY の区分に完走とサブ5)です。
公式が目標タイムを書いていないモデルは、公式の数字からの私の当てはめです。
靴の数字は、2026年10月13日の各社の日本公式の表示です。当サイトのランニングシューズ10足の記事と厚底カーボン10足の記事、ブランド別の記事で読んだ数字と同じものを使っています。
読者が見落としやすい仕組み:板は「あるか、ないか」の2択ではない
段階を追って公式ページを読むと、板の素材が順に入れ替わっていきます。
| 段階 | レース用 | 板 | 重さ |
|---|---|---|---|
| サブ3 | PUMA エリート 4 | カーボンの板 | 約170g |
| サブ3.5 | アディオス プロ 4 | カーボンを使った棒 | 200g |
| サブ4 | マジックスピード 5 | カーボンの板 | 196g |
| サブ4.5 | Cloudboom Max | グラスファイバー配合の板 | 296g |
| サブ5 | スーパーブラスト 3 | なし | 239g |
| 完走 | ゲルカヤノ 33 | なし | 298g |
On は Cloudboom Max の板を「走行効率を高め、安定した走りをサポート」するものと説明しています。同じ On でも、フルとハーフの本番用の Cloudboom Strike 2 はカーボンファイバー配合の板で191g。
サブ4.5向けと書かれた Max は、板の素材を替え、105g重くしてあります(296 − 191)。
つまり On は、長い時間を走る人の靴から、カーボンと軽さを先に外しています。アシックスが完走向けにすすめるゲルカヤノ 33 にも、板はありません。
かわりに入れているのが、安定の部品です。だから私は、4時間半から先の段階で「カーボンが入っていないから下のモデル」とは読みません。役目が違う靴として選びます。
サブ3(1km 4分15秒)
レース用:PUMA ディヴィエイト ニトロ エリート 4
なぜこの靴か:27cmで約170g。重さとサイズの条件、かかとと前の厚さ(40/32mm)、ドロップ8mmが、公式ページに全部書いてあるレース用の中でいちばん軽いからです。
3時間で走り終える段階では、条件①の重さをいちばん重く見ました。
板はカーボンファイバー製で、PUMA は前のモデルから約12%軽くしたと説明しています。
気をつける所:公式の耐久距離の目安は400km。フルマラソンに直すと約9.5回ぶんです(400 ÷ 42.195)。厚さは40mmちょうどで、世界陸連の上限と同じ数字です。
PUMA ディヴィエイト ニトロ エリート 4
楽天市場で見る練習用:アディダス アディゼロ EVO SL
なぜこの靴か:板のない靴の中で軽く(27cmで224g)、かかとの厚さが38.5mmあるからです。レース用のエリート 4 との厚さの差は1.5mm(40 − 38.5)。本番と練習で、底の高さがほとんど変わりません。
重さの差は54g(224 − 170)。サブ3の片足の着地は約16,200回なので、54g × 16,229回 = 約876kg。レース用に替えると、片足が持ち上げる重さの合計がこれだけ減る計算です。
気をつける所:ドロップが6.5mmで、エリート 4 の8mmと1.5mm違います。ドロップをそろえたい人は、レース用を6mmのアディオス プロ 4 にすると差が0.5mmになります。
アディダス アディゼロ EVO SL
楽天市場で見るこの段階で厚底カーボンを買わなくていい人
1年に出るフルマラソンが1回で、ほかの距離のレースに出ない人。エリート 4 の400kmのうち、使うのは42kmと試しの数回です。前の世代のカーボンの靴がまだ目安の距離に届いていないなら、買い替える理由は数字の上にありません。
アシックスのメタスピード スカイ トーキョーとエッジ トーキョーも、この段階の候補です。公式は2足とも「トップアスリート向け」と書いています。
重さが商品ページに出ていないので、重さで決めるこの記事では PUMA を先に置きました。
サブ3.5(1km 4分58秒)
レース用:アディダス アディゼロ アディオス プロ 4
なぜこの靴か:カーボンを使ったレース用で、公式の値段が当サイトで読んだ10足の中でいちばん低いからです。27cmで200g、厚さは39/33mm、ドロップは6mm。
エリート 4 より30g重いかわりに、前足部が1mm厚くなります(33 − 32)。
3時間半は、サブ3より30分長く靴の上にいます。着地は約4,200回増えます(36,691 − 32,458)。軽さを30g手放して、前足部の厚さと値段を取る。それがこの段階の当てはめです。
気をつける所:板は1枚ではなく、棒を並べた作り(ENERGYRODS 2.0)です。1枚板のしなり方を求める人は、エリート 4 かナイキのヴェイパーフライ 4(28cmで約190g・ドロップ6mm)になります。
アディダス アディゼロ アディオス プロ 4
楽天市場で見る練習用:アディダス アディゼロ ボストン 13
なぜこの靴か:ドロップがアディオス プロ 4 と同じ6mmで、グラスファイバーの棒が入っているからです。27cmで255g、厚さは36/30mm。アディダスは用途を、トレーニングとレース当日の両方と書いています。
レース用との違いは、棒の素材(グラスファイバーとカーボン)と、55gの重さ(255 − 200)。棒のある靴の動きに、ふだんから慣れておける組み合わせです。
気をつける所:かかとはレース用より3mm薄い(39 − 36)。棒が要らない人は、サブ3の欄の EVO SL のほうが31g軽く、2.5mm厚くなります。
この段階で厚底カーボンを買わなくていい人
ボストン 13 を持っていて、初めての3時間半に挑む人。アディダス自身がレース当日にも使えると書いている靴です。1足で1シーズンを通し、次の年にレース用を足す順番でも、公式の説明から外れません。
サブ4(1km 5分41秒)
レース用:アシックス マジックスピード 5
なぜこの靴か:アシックスの特集ページは、SPEED の区分を「アスリートからサブ3・サブ4を狙うスピードを追求するランナーにおすすめ」と書き、その中でマジックスピード 5 を「初めてカーボンプレート搭載シューズにトライする方」にすすめています。
サブ4と、初めてのカーボン。2つの言葉が重なるのがこの靴です。
重さは196g、底の最大の厚さは約37.5mm、ドロップは7mm。メタスピードにも使われる FF LEAP という素材が、上の層に入っています。公式の値段は、メタスピード(スカイ・エッジ)のちょうど3分の2です。
気をつける所:厚さはサブ3・サブ3.5のレース用より1.5〜2.5mm薄くなります。中敷きは固定式で、自分の中敷きには取り替えられません。
アシックス マジックスピード 5
楽天市場で見る練習用:アシックス ノヴァブラスト 6
なぜこの靴か:公式の値段が12足の中で2番目に低く、底の最大の厚さが約41.5mmあるからです。重さは253g、ドロップは8mm。アシックスは「日常のランニングを楽しむ方から、マラソントレーニングで反発性を求めるランナーまで」とすすめています。
レース用との重さの差は57g(253 − 196)。サブ4の片足の着地は約20,100回なので、57g × 20,093回 = 約1,145kg。片足につき1トンあまりの差です。
気をつける所:ドロップがレース用と1mm違います(8mmと7mm)。楽天には前の世代も並ぶので、商品名の数字で世代を見分けます。
アシックス ノヴァブラスト 6
楽天市場で見るこの段階で厚底カーボンを買わなくていい人
4時間ちょうどが目標で、いまの練習靴がノヴァブラストのような41mm前後の靴の人。レース用のマジックスピード 5 は、それより4mm薄くなります(41.5 − 37.5)。
厚さを手放したくない人は、板のないスーパーブラスト 3(サブ5の欄)を本番に回す手があります。
サブ4.5(1km 6分23秒)
レース用:On Cloudboom Max
なぜこの靴か:公式ページの特長の欄に「フルマラソンでサブ4.5を目指す方に」と書かれているからです。目標タイムを商品ページで名指ししている靴は、この記事の12足でこれだけでした。
重さは296g、ドロップは8mm。2層の Helion HF というフォームに、グラスファイバー配合の板(Speedboard)が入ります。
公式のサポートの欄は「安定感」。On のレース用3足で、この表示は Max だけです。
気をつける所:296gは、サブ4のレース用より100g重い(296 − 196)。軽さで選ぶ靴ではありません。底の厚さは公式ページに数字がなく、未確認です。
On クラウドブーム マックス
楽天市場で見る練習用:HOKA クリフトン 11
なぜこの靴か:ドロップが Cloudboom Max と同じ8mmで、底の厚さ(42/34mm)まで公式に数字が出ているからです。重さは283g(メンズの US10)。
HOKA は「デイリーラン向けの頼れるトレーニングシューズ」と書いています。
この組み合わせは、レース用のほうが13g重くなります(296 − 283)。サブ3の組では54g軽かったのと逆です。レース用に足されているのが軽さではなく、板と安定の作りだと分かります。
気をつける所:名前の似たクリフトン PRO は、ペースを上げる練習向けと説明された別の靴です。重さの基準のサイズが、On は書かれておらず、HOKA は US10 なので、13gは目安の差です。
HOKA クリフトン
楽天市場で見るこの段階で厚底カーボンを買わなくていい人
この段階は、全員です。メーカーが4時間半の人に向けて書いた靴に、カーボンは入っていません。クリフトン 11 で本番も走り、Cloudboom Max のぶんを次の靴に回す選び方も、数字に合っています。
サブ5(1km 7分06秒)
レース用:アシックス スーパーブラスト 3
なぜこの靴か:底の最大の厚さが約46.5mmで12足の中でいちばん厚いのに、239gに収まっているからです。板はありません。アシックスは「ロングランやマラソンレースにおすすめのモデル」と書いています。
5時間、約49,600回の着地を、厚さで受ける靴です。それでいて、サブ4.5の Cloudboom Max より57g軽い(296 − 239)。軽さの理由は、上の層に入った FF LEAP という軽い素材だと読めます。
気をつける所:12足の中で、板のない靴としては公式の値段がいちばん高くなります。40mmを超えるので、公認の記録が関わる大会に出る人は、要項の競技規則の欄で扱いが決まります。
アシックス スーパーブラスト 3
楽天市場で見る練習用:ナイキ ボメロ 18
なぜこの靴か:かかと46mm・前36mmで、レース用のスーパーブラスト 3 と厚さがほぼ同じだからです(46.5mmと46mm)。ナイキは、ReactX というフォームの上に軽い ZoomX を重ねた、と説明しています。
公式の値段はスーパーブラスト 3 の約7割です(18,700 ÷ 26,400)。
気をつける所:28cmで約325g。12足の中でいちばん重い靴です。ドロップは10mmで、スーパーブラスト 3 の8mmより2mm大きくなります。
この段階で厚底カーボンを買わなくていい人
この段階も、全員です。そして、着地で足が内側へ倒れこむ自覚がある人は、スーパーブラスト 3 より下の「完走」の欄の2足が先です。アシックスは STABILITY の区分を「フルマラソン完走やサブ5を目指すランナー」にすすめています。
完走・6時間(1km 8分31秒)
レース用:アシックス ゲルカヤノ 33
なぜこの靴か:アシックスの特集ページが「特に、フルマラソン完走を目標とする方におすすめ」と書いているからです。説明は「フォームが乱れやすい疲労時においても軽やかな走り心地をサポート」。6時間という長さを、メーカーが名指ししている靴です。
重さは298g、底の最大の厚さは約40mm、ドロップは8mm。ぶれを抑える FLUIDSUPPORT という仕組みが入っています。公式の「クッション」の目盛りは、いちばん上の Maximum です。
気をつける所:298gは、レース用6足の中でいちばん重い。サブ3のエリート 4 とは128g違います(298 − 170)。この段階は条件①の重さを決め手にしていないので、そのまま選びました。
アシックス ゲルカヤノ 33
楽天市場で見る練習用:アシックス GT-2000 15
なぜこの靴か:同じ STABILITY の区分で、アシックスが「日々のランニングからフルマラソン完走に向けたトレーニングまで」と書いているからです。
重さは252g、底は約38mm、ドロップはカヤノと同じ8mm。公式の値段は12足の中でいちばん低くなります。
カヤノ 33 との重さの差は46g(298 − 252)。6時間完走の片足の着地は約28,100回なので、46g × 28,130回 = 約1,294kg。
本番の日は、この重さのぶんを、1段上のクッションと FLUIDSUPPORT に替えることになります。
気をつける所:公式の「クッション」の目盛りは High で、カヤノ 33 の Maximum より1段下です。底も2mm薄い(40 − 38)。
アシックス GT-2000 15
楽天市場で見るこの段階で厚底カーボンを買わなくていい人
全員です。もう1つ言うと、カヤノ 33 も全員に要る靴ではありません。GT-2000 15 を持っている人は、それで本番を走れば、2足ぶんの値段が半分以下で済みます。
足の倒れこみが気にならない人は、ノヴァブラスト 6(サブ4の欄)のほうが軽く、厚くなります。
全段階の早見表
表は横に動かせます →
| 段階 | モデル | 重さ | 厚さ/ドロップ | 公式の値段 |
|---|---|---|---|---|
| サブ3 | レース:PUMA エリート 4 | 約170g(27cm) | 40/32mm・8mm | 29,700円 |
| 練習:アディゼロ EVO SL | 224g(27cm) | 38.5/32mm・6.5mm | 19,800円 | |
| サブ3.5 | レース:アディオス プロ 4 | 200g(27cm) | 39/33mm・6mm | 28,600円 |
| 練習:ボストン 13 | 255g(27cm) | 36/30mm・6mm | 18,700円 | |
| サブ4 | レース:マジックスピード 5 | 196g | 最大 約37.5mm・7mm | 19,800円 |
| 練習:ノヴァブラスト 6 | 253g | 最大 約41.5mm・8mm | 17,600円 | |
| サブ4.5 | レース:Cloudboom Max | 296g | 未確認・8mm | 28,600円 |
| 練習:クリフトン 11 | 283g(US10) | 42/34mm・8mm | 19,800円 | |
| サブ5 | レース:スーパーブラスト 3 | 239g | 最大 約46.5mm・8mm | 26,400円 |
| 練習:ボメロ 18 | 約325g(28cm) | 46/36mm・10mm | 18,700円 | |
| 完走 | レース:ゲルカヤノ 33 | 298g | 最大 約40mm・8mm | 22,000円 |
| 練習:GT-2000 15 | 252g | 最大 約38mm・8mm | 16,500円 |
2足の公式の値段を足すと、サブ3の組が49,500円、サブ3.5が47,300円、サブ4が37,400円、サブ4.5が48,400円、サブ5が45,100円、完走が38,500円です(例:29,700 + 19,800 = 49,500)。
目標タイムが遅いほど安く済む、という並びにはなっていません。
軽さに払っていたお金が、4時間半から先は、板の作り替えや厚い底、安定の仕組みに回っているからです。サブ4の組だけが低いのは、マジックスピード 5 が、カーボン入りで2万円を切るめずらしい靴だからです。
段階のあいだにいる人は、遅い側の欄から選ぶ
目標が3時間45分や5時間半のように、段階のあいだにある人もいます。私の決め方は、遅い側の欄を先に読むことです。
理由は、最初の表にあります。靴の上にいる時間と着地の回数は、タイムが遅いほど増える。目標どおりに走れなかった日は、さらに増えます。長い側に合わせた靴は、短く済んだ日にも困りません。逆は、そうなりません。
ブランドをそろえたい人は、アシックスだけでも6段階を組めます。メタスピード、マジックスピード 5、スーパーブラスト 3、ゲルカヤノ 33 の順です。
数字はアシックスの11足の記事に、On のほかの板入りはOn の12モデルの記事に並べています。
よくある質問
レース用と練習用を、1足で済ませるならどれですか
各段階の練習用のほうです。6足とも、メーカーが毎日のランニングやトレーニングに使う靴として説明しています。サブ3.5のボストン 13 は、アディダスがレース当日の用途も書いているので、1足で通す人にいちばん合います。
サブ4.5向けの Cloudboom Max を、サブ4やサブ5の人がはいてもいいですか
On が書いているのは「サブ4.5を目指す方に」という対象と、「マラソン練習に最適」という用途です。ほかのタイムの人に合わない、とは書かれていません。
サブ5の人には、安定感の表示と8mmのドロップがそのまま当てはまります。サブ4の人は、マジックスピード 5 との100gの差をどう見るかで決まります。
ハーフマラソンにも、同じ靴でいいですか
同じペースで走るなら、同じ欄の靴がそのまま使えます。走る時間が半分になるので、1つ速い側の欄のレース用に替える選び方もあります。ハーフのペースと大会の制限時間は、ハーフマラソンのペース表の記事で計算しています。