ランニングウォッチは電池の時間で選ぶ12機種の1時間あたりの値段と予算別の本命

公開 2026年10月13日更新 2026年10月13日シューズ・道具公式の出典 28本広告を含みます

背景の写真:James Lee(Unsplash)

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フルマラソンを6時間で走るなら、表の12機種はどれでも電池が足ります。差が出るのは山です。制限時間45時間30分の100マイルを、充電なしで測り切れる公式の数字を持つのは、COROS APEX 4(46mm・65時間)と Garmin Enduro 4(約80時間)の2機種でした。

シューズオタクの本命

1本だけ買うなら、COROS の PACE 4。GPS を使って最大41時間という公式の数字は、12万円台の Forerunner 970 の約26時間より長い。
それでいて値段は3分の1以下。電池の時間は値段の順に並んでいない、というのがスペック表を読み比べた結論だ。

この本命の理由を飛ばして、道具を先に見る ↓

この記事の要点

  • 電池1時間あたりの値段は、PACE 4 が885円、Apple Watch Ultra 4 が7,933円。約9倍の開きがある
  • カタログの時間は、いちばん軽い GPS の設定の数字。Forerunner 970 は設定を上げると約26時間が約21時間になる
  • Forerunner 165 は日本公式で販売終了の表示。入門機は170と70に替わった

12万円の時計より、3万円台の時計のほうが長くもつ

ランニングウォッチは、高いほど電池が長くもつ。そう思って各社の公式のスペック表を並べると、すぐに崩れます。

Garmin の Forerunner 970 は121,800円で、GPS を使って約26時間。COROS の PACE 4 は36,300円で、最大41時間。
値段は3.4倍(121,800 ÷ 36,300)なのに、電池の時間は逆に15時間短くなっています(41 − 26)。

高い時計が売っているのは、地図、明るい画面、音楽、通話です。電池の時間は、別の軸になっています。だからこの記事では、「出るレースの制限時間」から要る電池を先に決め、そのあとで値段を見ます。

選んだ条件

並べたのは、日本公式のページで「重さ」「GPS を使ったときの電池の時間」「値段」の3つを読めた12機種です。売れている順ではありません。条件は次の3つです。

条件理由
①電池の時間が、出るレースの制限時間を超える途中で記録が切れると、時計を着ける意味がなくなる
②電池1時間あたりの値段が安い同じ時間を、安く買える
③軽い何時間も腕に載せる

①を満たした機種の中で、②が小さいものを上に置きます。心拍の数字がどれだけ合うか、という比べ方はしていません。公式のスペック表に、機種どうしを比べられる数字が無いからです。

12機種の早見表

表は横に動かせます →

機種重さGPS の電池公式の値段1時間あたり
COROS PACE 440g41時間36,300円885円
Polar Pacer40g32時間29,700円928円
COROS APEX 4(46mm)51g65時間63,800円〜982円
Amazfit Active 3 Premium約54.6g24時間28,900円1,204円
Amazfit Balance 2約60g33時間43,890円1,330円
Garmin Enduro 466g約80時間138,000円1,725円
Garmin Instinct 3 Dual Power(45mm)52g約40時間71,800円1,795円
Garmin Forerunner 17041g約20時間47,800円〜2,390円
SUUNTO Run 2(4GB)35g24時間59,950円2,498円
Garmin Forerunner 570(47mm)50g約18時間74,800円4,156円
Garmin Forerunner 97056g約26時間121,800円4,685円
Apple Watch Ultra 463.0g18時間142,800円〜7,933円
数字は、2026年10月13日に各社の日本公式ページで読んだ表示です。値段は通常の値段で、Amazfit は調べた日に割引の値段も出ていました。Instinct 3 は2026年3月の公式の発表、Enduro 4 は10月22日発売の発表の値段です。「1時間あたり」は、公式の値段 ÷ GPS の電池の時間(例:36,300 ÷ 41 = 885円)。重さの条件は機種で違います。PACE 4 はシリコンバンド込み、APEX 4 はナイロンバンド込み、Polar と Amazfit はバンド込み、SUUNTO は本体だけ、Apple はケースだけ(ナチュラル)。Garmin は条件の記載がありません(Enduro 4 は本体だけなら57g)。電池の時間の条件は下の節に書きます。

1時間あたりの値段は、いちばん安い PACE 4 の885円から、Apple Watch Ultra 4 の7,933円まで開きます。約9倍です(7,933 ÷ 885)。

カタログの時間は、いちばん軽い設定の数字

ここが、スペック表を読むときの落とし穴です。時計は、位置を測る衛星の受け方を何段階かに切り替えられます。受ける電波を増やすほど、電池は早く減ります。

Garmin の公式ページは、この段階ごとに時間を書いています。Forerunner 970 なら、GPS モードが約26時間、2つの周波数を受けるマルチバンドのモードが約21時間。5時間、割合で約19%短くなります(5 ÷ 26)。

Instinct 3 Dual Power は差がもっと大きく、約40時間が約24時間になります。16時間、4割の減りです(16 ÷ 40)。音楽を流すとさらに縮み、Forerunner 970 は約14時間です。

つまり、表の「GPS の電池」は上限です。設定を上げて使うつもりなら、公式ページのモード別の行を読みます。表に入れた数字の条件は、次のとおりです。

  • Garmin:「GPSモード」の行。Enduro 4 は、アクティビティモードの標準の設定(電池を延ばす設定は約120時間)。ソーラーの上乗せは入れていません。
  • COROS:PACE 4 は全システムの GPS を連続で使ったとき。APEX 4 は公式が「長時間」と呼ぶ衛星の設定での数字です。
  • Polar:高精度の GPS と心拍の計測を有効にしたトレーニングモード。
  • Amazfit:Balance 2 は「精度 GPS モード」、Active 3 Premium は1つの周波数の GPS モード。
  • SUUNTO:最高精度の GPS モード。Apple:公式の「屋外ワークアウト」。

SUUNTO と Apple は、最初から重い設定の数字を出しています。同じ「24時間」「18時間」でも、Garmin の GPS モードの数字とは土俵が違います。
表の下位にいるからといって、同じ条件で負けているとは限りません。

制限時間から、要る電池を逆算する

時計に求めるのは、スタートからゴールまで記録が切れないことです。いちばん遅くゴールしても足りるように、大会の制限時間をそのまま「要る電池の時間」とします。
大会の数字は、トレイルランの必携品の記事で読んだ公式の要項と同じものです。

レース要る時間足りる機種
フルマラソンを6時間で走る6時間12機種すべて
伊豆トレイルジャーニー(ITJ70k)14時間12機種すべて
Mt.FUJI 100 の KAI70k21時間9機種
信越五岳 110km22時間9機種
ハセツネCUP24時間9機種(うち2機種はちょうど24時間)
信越五岳 100mile33時間5機種(うち1機種はちょうど33時間)
Mt.FUJI 100 の FUJI100mi45時間30分2機種
「足りる機種」は、早見表の GPS の電池の時間が、要る時間以上の機種の数です。ソーラーの上乗せと、電池を延ばす設定は数えていません。

フルマラソンは、どれを買っても足ります。いちばん短い18時間の機種でも、6時間のレースが3回ぶん入ります(18 ÷ 6)。フルマラソンだけなら、電池で悩む必要はありません。ハーフも同じです(ハーフマラソンの制限時間の記事)。

21〜24時間の線で落ちるのは、Forerunner 170(約20時間)、Forerunner 570(約18時間)、Apple Watch Ultra 4(18時間)の3機種です。70km級のトレイルに出るなら、ここが分かれ目になります。

33時間で残るのは、PACE 4、APEX 4、Balance 2、Instinct 3 Dual Power、Enduro 4。45時間30分まで届くのは、APEX 4 の46mm と Enduro 4 だけです。

3万円まで:Polar Pacer

なぜこれか:3万円までで読めた2機種のうち、電池が長く、軽いからです。高精度の GPS と心拍を有効にして32時間。フルマラソン6時間なら、5回ぶんです(32 ÷ 6 = 5.3)。
重さはバンド込みで40g、バンドを除くと23gと公式に書かれています。

24時間のハセツネにも、8時間の余りを残して届きます。いちばん下の予算の枠で、70km級の山まで見られる。入門機としては広い守備範囲です。

気をつける所:Polar の現行の一覧の中では、古い世代の機種です。地図を時計に出す機能は、公式ページの説明にありません。画面の派手さや、買い物の支払いまで時計で済ませたい人には向きません。

Polar Pacer の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

もう1つの候補は、Amazfit の Active 3 Premium です。GPS で最大24時間、バンド込みで約54.6g。Pacer より8時間短く、約15g重くなります。
日本公式の HYROX のページに並んでいる機種なので、ジムの種目も1本で見たい人はこちらです(Amazfit の HYROX モードの記事)。

Amazfit のスマートウォッチ の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

Amazfit のスマートウォッチ

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3〜6万円:COROS PACE 4

なぜこれか:12機種の中で、電池1時間あたりの値段がいちばん安いからです。全システムの GPS を連続で使って最大41時間。シリコンバンド込みで40g、ナイロンバンドなら32gです。

41時間あれば、信越五岳の100mile(33時間)まで足ります。フルマラソンから100マイルの手前まで、1本で通せる。この価格帯で、ここまで届く機種はほかにありません。

気をつける所:FUJI100mi の45時間30分には、4時間30分足りません(45.5 − 41)。表の値段は白のシリコンバンドの型のもので、アルミの縁の型と、選手の名前が付いた型は高くなります。公式の一覧で読める違いは、色と素材でした。

COROS PACE 4 の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

同じ価格帯の Amazfit Balance 2 は、GPS で最大33時間、バンド込みで約60g。PACE 4 より8時間短く、約20g重くなります。選ぶ理由は、HYROX 用のモードが2つ入っていることです。

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Amazfit Balance

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Garmin の Forerunner 170 は、2026年5月に出た入門機です。41gで、GPS モードは約20時間。フルマラソンには十分で、70km級の山には足りません。
Garmin のアプリで記録をそろえたい人が、ロードのレース用に買う1本です。

Garmin Forerunner 170 の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

Garmin Forerunner 170

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6万円以上:COROS APEX 4(46mm)

なぜこれか:45時間30分を超える2機種のうち、値段が半分以下だからです。Enduro 4 との差は74,200円あります(138,000 − 63,800)。
46mm の型は最大65時間で、ナイロンバンド込み51g。Enduro 4 より15g軽くなります。

FUJI100mi の制限時間を引いても、19時間30分が残ります(65 − 45.5)。

気をつける所:サイズで電池が大きく変わります。42mm の型は最大41時間で、PACE 4 と同じ。100マイルのために買うなら、46mm です。
65時間は公式が「長時間」と呼ぶ衛星の設定での数字なので、設定を上げた場合の時間は、買う前に公式のスペック表で確かめます。公式の値段は「から」の付いた表示で、色や型で上がります。

COROS APEX 4 の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

Garmin で100マイルを走るなら

Garmin で45時間30分を超えるのは、Enduro 4 です。標準の設定で約80時間、電池を延ばす設定で約120時間。公式は10月9日付の発表で、10月15日に予約開始、10月22日に発売としています。
前のモデルから、内蔵の保存容量が32GBから64GBに増えました。

前のモデルの Enduro 3 は、63gで、GPS モード約120時間と公式ページに書かれています。値段は未確認です。

楽天で「Garmin Enduro」を探す

Enduro 4 の半分ほどの値段で選ぶなら、Instinct 3 Dual Power の45mm。約40時間で、33時間の信越五岳100mile までが範囲です。
ソーラーで最大90時間が上乗せされると公式は書いていますが、条件は5万ルクスの光を受け続けること。夜を2回越えるレースでは、当てにしない数字です。

Garmin Instinct 3 Dual Power の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

Garmin Instinct 3 Dual Power

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兄弟モデルの書き分け

名前の似たモデルで、買ってから気づく差をまとめます。

  • Forerunner 165 と 170:165 は日本公式で「販売終了」の表示です。約19時間・39gでした。後継の170は約20時間・41g。店に残る165を買ってもフルマラソンには足りますが、新しく買うなら170です。
  • Forerunner 265 と 570:265 は570の前のモデルで、60,800円から、47g、GPS モード約20時間。新しい570(約18時間)より2時間長い。電池だけなら、世代が新しいほうが短くなっています。
  • Forerunner 570 と 970:差は47,000円(121,800 − 74,800)で、電池は8時間(26 − 18)。24時間のレースに届くのは970だけです。ロードのレースだけの人は、570で足ります。
  • Instinct 3 の Dual Power と AMOLED:同じ45mmで、画面が明るい AMOLED の型は約32時間、ソーラー付きの Dual Power は約40時間。山で長く使うなら Dual Power にします。
  • COROS PACE 4 と PACE 4 Pro:Pro は69,960円で、通常の GPS で60時間。PACE 4 との差は33,660円と19時間です。その値段を出すなら、65時間で6,160円安い APEX 4 の46mm のほうを選びます。
  • SUUNTO Run と Run 2:Run 2 は2026年9月29日発売で、本体35g、最高精度の GPS で最大24時間、時計に地図を入れられます。前の Run は36g・最大20時間。Run の値段は、公式ページから読めず未確認です。

表に入れなかった機種

3つの数字がそろわなかった機種は、表から外しました。読めた分だけ書きます。

  • COROS VERTIX 2S:93,500円、GPS で最大118時間。1時間あたり792円(93,500 ÷ 118)で、計算上は PACE 4 より安くなります。重さが未確認です。
  • Garmin fēnix 8(AMOLED 47mm):シリコンバンドで73g、GPS モード約47時間。この型の値段は未確認です。
  • Polar Grit X2 Pro:121,000円、バンド込み79g、トレーニングモード43時間。GPS の条件がページに書かれていません。
  • Amazfit Cheetah 2 Pro:74,800円、バンド込み約61.5g、2つの周波数を受ける高精度のモードで最大31時間。重い設定で31時間は、Forerunner 970 のマルチバンド約21時間より10時間長い数字です。
  • SUUNTO Race S・Race 2:値段と重さが未確認です。

買わなくていい人

  • フルマラソンとハーフだけで、いまの時計が6時間もつ人。電池の面では、買い替える理由がありません。
  • Apple Watch を持っていて、出るのがロードのレースだけの人。Ultra 4 の屋外ワークアウトは最大18時間で、フルマラソンには足ります。足りなくなるのは、21時間を超える山のレースからです。
  • 100マイルに出る予定が無いのに、80時間や118時間の機種を見ている人。余った電池に払うお金になります。41時間の PACE 4 で、33時間のレースまで届きます。

よくある質問

Apple Watch Ultra 4 で100マイルは測れますか

公式の屋外ワークアウトの時間は最大18時間です。45時間30分のレースの4割ほどにあたります(18 ÷ 45.5)。低電力モードで最大84時間という数字もありますが、これは通常の使い方での時間で、GPS で測り続けたときの数字ではありません。

レースの途中で、時計を充電してもよいですか

Mt.FUJI 100 は、モバイルバッテリーを必携品に入れています。信越五岳も強く勧めています。ただし主な用途は携帯電話とライトです。時計のぶんまで当てにするより、制限時間を超える電池の機種を選ぶほうが、荷物も手間も減ります。

マルチバンドの設定は、使ったほうがよいですか

電池の計算からは、レースの長さで決まります。Forerunner 970 のマルチバンドは約21時間なので、フルマラソンならどの設定でも余ります。
24時間のレースでは、GPS モード(約26時間)に落とさないと足りません。長いレースほど、軽い設定に寄せることになります。

この記事に出てきた道具

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出典

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