HOKAのランニングシューズ12足の選び方ドロップ5mmと8mmで分けて本命を決める

公開 2026年10月13日更新 2026年10月13日シューズ・道具公式の出典 16本広告を含みます

背景の写真:Felix yu(Unsplash)

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HOKA のロード用8足は、公式の重さで213gから311gまで、98gの開きがあります。値段は17,600円から38,500円。厚い底はどれも同じに見えますが、ドロップ(かかとと前の高さの差)は5mm・7mm・8mmの3つに分かれていて、ここを見ると靴の役割が読めます。

シューズオタクの本命

最初の1足はクリフトン 11。公式が「中核モデル」と呼ぶ靴で、ドロップは8mm。ほかのメーカーの靴からはき替えても、かかとの高さの感覚が変わりにくい。
ボンダイやマッハは、クリフトンを基準にして「もっと柔らかく」「もっと軽く」と思ったときに足す2足目になる。

この本命の理由を飛ばして、道具を先に見る ↓

この記事の要点

  • ロードの毎日用はクリフトン 11(283g)。ボンダイ 9 は14g重く、ドロップが3mm低い
  • マッハ X 3 はマッハ 7 より51g重い。板が入るぶんの重さ
  • トレイルはスピードゴート 7(突起5mm)とチャレンジャー 8(突起4mm)で分かれる

「HOKA はどれも厚底」で止まると、選べない

店の棚で HOKA を横から見ると、どれも底が厚くて、つま先が反り上がっています。見た目で区別がつかないので、色で選んでしまいがちです。

ところが日本公式のスペック欄を並べると、中身はかなり違います。重さは最大で98g違い(311 − 213)、値段は2倍以上違います(38,500 ÷ 17,600 = 2.19)。

この記事では、HOKA の日本公式サイトで2026年10月13日に読めた現行モデルを、ロード8足・トレイル4足に絞って並べます。選んだ条件は3つです。

条件理由
①日本公式のメンズ(または男女共用)の一覧に、調べた日に載っている型落ちを混ぜない
②公式ページで重さ・ドロップ・値段の3つが読めた同じ物差しで比べる
③役割がほかの靴と重ならない「どれでも同じ」を避ける

人気の順ではありません。役割ごとの本命は、この3つを満たした靴の中から、数字で決めています。

ロード用8足の一覧

表は横に動かせます →

モデル重さ底の厚さドロップ公式の値段
クリフトン 11283g42/34mm8mm19,800円
ボンダイ 9297g未確認5mm24,200円
マッハ 7237g未確認5mm17,600円
マッハ X 3288g未確認5mm25,300円
スカイワード X 2311g未確認5mm27,500円
アラヒ 9284g未確認8mm19,800円
ロケット X 3227g未確認7mm30,800円
シエロ X1 3.0213g未確認7mm38,500円
2026年10月13日の HOKA 日本公式の表示です(税込)。重さは片足で、公式の「製品スペック」欄の数字。基準のサイズは、クリフトン 11 が M10(メンズの US10)、シエロ X1 3.0 が UK9.5 と書かれていて、ほかの6足は記載がありません。底の厚さ(かかと/前)を公式ページで読めたのはクリフトン 11 だけでした。ロケット X 3 とシエロ X1 3.0 は男女共用です。

底の厚さの数字は、ほとんどのページに載っていません。かわりに「前のモデルから何mm変えたか」は書かれています。ボンダイ 9 は前作より2mm厚くなり、スカイワード X 2 は逆に2mm薄くなりました。

メタロッカーは、底を「ゆりかごの脚」にする作り

HOKA の靴を平らな床に置くと、つま先とかかとが浮いています。底が船の底のように反っているからで、HOKA はこの形をメタロッカーと呼んでいます。

何をする物か。クリフトン 11 の公式ページは「着地から蹴り出しまでの体重移動をスムーズにし、流れるような心地よい足運びを可能にします」と説明しています。
レース用のシエロ X1 3.0 のページでは「スムーズな重心移動を促し、減速を最小限に抑えます」という書き方です。

厚い底は、曲がりにくくなります。足の指の付け根で底を折って蹴る、という動きがしにくい。そこで底のほうを最初から丸くしておき、折るかわりに転がす。厚底とメタロッカーは、セットで成り立つ作りです。

もう1つ、公式の言葉づかいに違いがあります。ボンダイ 9 は「滑らかなメタロッカー」、マッハ X 3 とテクトン X 4 は「スピード重視のメタロッカー」。
同じ名前でも、ゆっくり用と速い用で反り方を変えていると読めます。試しばきでは、立って前に体重をかけたとき、どこで靴が前へ倒れるかを比べると違いが分かります。

ドロップで3つの組に分ける

ドロップは、かかとの底の厚さから、前の底の厚さを引いた数字です。クリフトン 11 なら 42 − 34 = 8mm。数字が大きいほど、かかとが高い靴です。

ドロップロードトレイル
8mmクリフトン 11、アラヒ 9チャレンジャー 8、マファテ 5
7mmロケット X 3、シエロ X1 3.0—
5mmボンダイ 9、マッハ 7、マッハ X 3、スカイワード X 2スピードゴート 7、テクトン X 4

おもしろいのは、8mmの組に入り口の靴が集まっていることです。チャレンジャー 8 の公式ページは、前作からの変更点に「ドロップを高めた」と書いています。
同じく現行のリンコン 5 も、5mmから8mmへ変えたと明記しています。

8mmは、ほかのメーカーでもよく見る数字です。当サイトで公式の数字を読んだ PUMA の5モデルは、どれも8mmでした。ほかのメーカーからはき替える人が入りやすい靴から順に、8mmへ寄せていると読めます。
私がクリフトン 11 を最初の1足に置くのは、この流れがあるからです。

役割ごとの本命

役割本命決め手の数字楽天の値段
毎日の練習クリフトン 11283g・ドロップ8mm17,325〜22,000円
クッションボンダイ 9公式の目盛りで「柔らかい」の端18,989〜24,984円
安定アラヒ 9クリフトンと1g差・同じ値段17,800〜27,500円
レースロケット X 3227g・カーボンの板27,720〜65,540円
トレイルスピードゴート 7275g・突起5mm19,360〜27,500円
楽天の値段は、調べた日の店の幅です。世代の違うモデルや色違いを含みます。

毎日の練習:クリフトン 11

なぜ本命か:公式が「HOKA のクッション性を体現する中核モデル」と書く靴で、用途はランニングとウォーキングの両方。8足の中で、底の厚さまで公式に数字が出ているのはこの靴だけです。
ほかの靴を「クリフトンより何g重い、何mm低い」と測る基準になります。

気をつける所:283gは、8足の中で軽いほうではありません。マッハ 7 より46g重い(283 − 237)。速く走る日の靴としては、役割が違います。

HOKA クリフトン の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

HOKA クリフトン

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クッション:ボンダイ 9

なぜ本命か:公式ページには、クッションを「反発性のある/適度な/柔らかい」の3段で示す目盛りがあります。ボンダイ 9 は「柔らかい」の端。前作から底を2mm厚くし、新しいフォームに替えた、と公式は説明しています。
幅がレギュラー・ワイド・エキストラワイドの3つあるのも、今回読んだ中ではこの靴だけです。

気をつける所:ドロップは5mmで、クリフトンより3mm低い。重さは297gで、板の入らない靴の中ではいちばん重くなります。ゆっくり長く、の靴です。

HOKA ボンダイ の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

HOKA ボンダイ

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安定:アラヒ 9

なぜ本命か:公式の安定性の目盛りで「安定した」の端にある靴です。メーカーの説明では、H-Frame という骨組みが、着地で足が内側へ倒れこむ動き(オーバープロネーション)を抑える作り。
それでいて284gで、クリフトン 11 との差は1g(284 − 283)。値段も同じです。

支える仕組みを足した靴は重くなるのがふつうなので、1gの差は目を引きます。「安定の靴は重い」という思いこみで外す理由が、数字の上ではありません。

気をつける所:着地でかかとが内へ倒れない人には、足す意味のない仕組みです。その場合はクリフトンで足ります。

HOKA アラヒ の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

HOKA アラヒ

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レース:ロケット X 3

なぜ本命か:カーボンの板が入ったレース用は、ロケット X 3 とシエロ X1 3.0 の2足。軽いのはシエロで、差は14g(227 − 213)。
値段の差は7,700円(38,500 − 30,800)。1g軽くするのに550円かかる計算です(7,700 ÷ 14)。

ロケット X 3 は、公式が「グリップ力の高いラバーアウトソール」で「路面の状態の変化に適応」と書いています。雨のレースもある日本の大会では、底のゴムを名指しで説明している靴のほうを、私は先に選びます。

気をつける所:公式の用途は「レース」だけ。毎日の練習にも使う1足を探しているなら、この靴ではありません。シエロ X1 3.0 は「HOKA 史上最も軽いスーパーシューズ」と公式が書く靴で、世界陸連の承認済みと明記されています。記録だけを狙う人は、そちらです。

HOKA ロケット X の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

HOKA ロケット X

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兄弟モデルの違い

クリフトン 11 と ボンダイ 9

重さの差は14g(297 − 283)、値段の差は4,400円(24,200 − 19,800)。数字だけ見ると近い2足ですが、ドロップが8mmと5mmで違います。

  • 初めての HOKA、ほかのメーカーからのはき替え → クリフトン 11
  • クリフトンを持っていて、ゆっくり走る日用にもっと柔らかい靴が欲しい → ボンダイ 9
  • 幅の広い足で、エキストラワイドが要る → ボンダイ 9
  • 速めに走る日もこの1足で済ませたい → ボンダイにしないほうがいい

クリフトンには、クリフトン PRO という上位版もあります(296g・22,000円)。底の厚さとドロップは同じ42/34mm・8mmで、フォームが違います。
公式の用途は「パフォーマンスラン」。クリフトンの形のまま、速い日に寄せた靴です。

マッハ 7 と マッハ X 3

名前は1文字違いですが、作りは別の靴です。マッハ 7 は板なしで237g。マッハ X 3 は、2層のフォームの間に Pebax という樹脂の板をはさんでいて288g。51g重くなります(288 − 237)。

51gを、フルマラソンで足を上げる回数に直してみます。1歩を1mとすると42,195歩で、片足は約21,098回。51g × 21,098回 = 約1,076kg。片足につき、1トンあまりを余分に持ち上げる計算です。

そのぶん、板とフォームの反発が返ってくる、というのがマッハ X 3 の考え方です。公式の用途も、マッハ 7 が「ランニング」、マッハ X 3 が「ロード・レース」と分かれています。

  • 軽い靴で、速い日の練習をしたい。値段も抑えたい → マッハ 7(8足でいちばん安い)
  • 板のある靴に慣れておきたい。レースにも使う → マッハ X 3
  • 「マッハの上位版だから軽いはず」と思って買う → マッハ X 3 にしないほうがいい

HOKA マッハ の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

HOKA マッハ

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板入りで毎日走る、という変わった立ち位置がスカイワード X 2 です。311gで8足中いちばん重く、公式は「毎日のトレーニングに最適なプレート入り」と書いています。
公式サイト・直営店・店内の HOKA SHOP だけの扱い、と明記されているので、楽天では探しにくい靴です。

トレイル用4足の一覧

表は横に動かせます →

モデル重さドロップ底の突起公式の値段
スピードゴート 7275g5mm5mm23,100円
チャレンジャー 8287g8mm4mm19,800円
マファテ 5332g8mm5mm27,500円
テクトン X 4272g5mm4mm38,500円
2026年10月13日の HOKA 日本公式の表示です(税込・メンズ)。重さは片足で、基準のサイズは記載がありません。底の厚さは4足とも未確認。底のゴムは、スピードゴート 7・マファテ 5・テクトン X 4 が Vibram Megagrip です。カーボンの板が入るのはテクトン X 4 だけです。

トレイルの本命:スピードゴート 7

なぜ本命か:突起が5mmで、ゴムは Vibram Megagrip。それでいて275gで、板入りのレース用テクトン X 4 との差は3gしかありません(275 − 272)。
値段の差は15,400円(38,500 − 23,100)。山の靴に求める「すべらない」と「軽い」を、4足の中でいちばん安く両立しています。

7では、すそに付ける砂よけ(ゲイター)を留められるようになった、と公式は書いています。砂利が入って止まる、という場面への手当てです。

気をつける所:ドロップは5mm。ロードでクリフトン(8mm)をはいている人は、かかとが3mm低くなります。舗装路を長く走る大会では、突起の深さが余ります。

HOKA スピードゴート の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

HOKA スピードゴート

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スピードゴート 7 と チャレンジャー 8

チャレンジャー 8 の公式ページの見出しは「ロード公認。トレイルテスト済み。」。用途の欄にも「トレイル」と「ランニング」が並んでいます。家から舗装路を走って山へ入り、また舗装路で帰る、という使い方の靴です。

数字では、突起が4mmで1mm浅く、ドロップは8mmでロードのクリフトンと同じ。重さは12g重く(287 − 275)、値段は3,300円安くなります(23,100 − 19,800)。

  • 岩や木の根、ぬかるみのある山道の大会に出る → スピードゴート 7
  • 林道や砂利道が中心。舗装路もまじる → チャレンジャー 8
  • ロードはクリフトンで、同じ感覚のまま山も試したい → チャレンジャー 8
  • 雨上がりの急な下りがある大会 → チャレンジャーにしないほうがいい

HOKA チャレンジャー の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

HOKA チャレンジャー

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マファテ 5 は332gで、スピードゴート 7 より57g重い靴です(332 − 275)。公式は「長距離走を走破するために耐久性を重視」と説明しています。
100kmを超えるような大会で、軽さより足の保護を取る人の靴で、最初の1足には重すぎます。

大会ごとの必携品は、トレイルの必携品の記事にまとめています。

買わなくていい人

  • いまの靴に不満がなく、「厚底が流行っているから」だけで替えようとしている人。メタロッカーの転がる感覚は、平らな底の靴とはっきり違います。店で立って前へ体重をかけてみて、合わなければ見送っていい。
  • レース用が欲しいが、練習用の靴をまだ持っていない人。ロケット X 3 やシエロ X1 3.0 は、公式の用途が「レース」だけです。先に買うのはクリフトンかマッハです。
  • 山を年に1回歩く程度の人。トレイル用の突起は、舗装路では減るだけです。

ほかのメーカーと比べるなら

同じ「厚い底・板入り・板なし」の並びは、ほかのメーカーにもあります。On はOn のシューズの記事で18モデルを、PUMA はディヴィエイト ニトロの記事で5モデルを、同じ形の表にしています。
PUMA は何kmもつかの目安を公式に書いていますが、HOKA の公式ページには、この目安の記載がありませんでした。

よくある質問

ガビオタとスカイフローは、どこへ行きましたか

調べた日の日本公式のメンズのロード一覧には、ガビオタもスカイフローも載っていませんでした。数字を読めなかったので、この記事の表からは外しています。
安定の役割はアラヒ 9、毎日の練習はクリフトン 11 が、いま一覧にある靴です。

クリフトン 10 と 11 は、何が違いますか

公式が書く 11 の変更点は、甲の布(アッパー)と中敷きです。底については、変更点に挙がっていません。調べた日のメンズのロード一覧に載っていたのは 11 で、10 は1つ前の世代です。
店で 10 を見かけたら、甲の当たりだけはき比べれば足ります。

いちばん安い HOKA はどれですか

今回読んだ中では、リンコン 5 の16,500円です(276g・ドロップ8mm)。表の8足ではマッハ 7 の17,600円。リンコン 5 は、前作の2層の底を1層に替えて、底のゴムを増やした、と公式は説明しています。
クリフトンより7g軽く(283 − 276)、3,300円安い(19,800 − 16,500)、入り口の靴です。

防水の靴はありますか

クリフトン 11、スピードゴート 7、チャレンジャー 8 には、名前に GTX が付く版が日本公式の一覧に載っています。重さと値段は通常版と別なので、この記事の表の数字は当てはまりません。

この記事に出てきた道具

広告・画像:楽天市場

出典

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