Onのランニングシューズは底の形で選ぶ12モデルを役割で分けた公式の数字

公開 2026年10月13日更新 2026年10月13日シューズ・道具公式の出典 19本広告を含みます

背景の写真:Felix yu(Unsplash)

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On のロード用は、いちばん軽い Cloudboom Strike 2 が191g、安定用の Cloudrunner 3 が311gで、120gの開きがあります。毎日の練習なら Cloudsurfer 2、長い距離なら Cloudsurfer Max、フルとハーフの本番なら Cloudboom Strike 2。役割を先に決めれば、候補は2足まで減ります。

シューズオタクの本命

On は「板が入っているか」で上下を決めない。毎日用の Cloudsurfer 2 も、速い練習用の Cloudmonster 3 Hyper も、公式は板をわざと外したと書いている。
走りの性格を決めているのは、底にあいた穴の形と、フォームの種類の組み合わせ。だから私は、板の素材より先に、穴が斜めか、六角か、溝かを読む。

この本命の理由を飛ばして、道具を先に見る ↓

この記事の要点

  • 同じ Cloudsurfer でも、2 は高低差9mm、Max と Next は6mm
  • Cloudmonster 3 Hyper は、板を抜いて Cloudmonster 3 より42g軽い
  • 1gあたりの値段は、Cloudboom Strike 2 が約184円、Cloudrunner 3 が約60円

「板入りが上位」という見方は、On では通らない

ランニングシューズは、板が入っているほうが上のモデル。ほかのメーカーの棚を見慣れていると、そう読みたくなります。On の公式ページを1足ずつ開くと、この読み方が合いません。

毎日用の Cloudsurfer 2 は、公式が「Speedboard をあえて外し」と書いています。速い練習用の Cloudmonster 3 Hyper も「プレートを意図的に外し」。板を抜くことを、作りの特徴として説明しているブランドです。

この記事は、マラソン・ハーフ・ふだんのランで選ぶ人向けに、12モデルを役割で分けます。ジム用とハイロックスでの選び方は、On のシューズをハイロックス目線で選ぶ記事に分けてあります。

選んだ条件と、12モデルの一覧

条件は3つです。On の日本公式に2026年10月13日の時点で現行として載っていること。重さとかかとの高低差が公式ページで読めること。公式が書く用途が、6つの役割のどれかに当てはまること。

表は横に動かせます →

モデル役割重さ高低差公式の値段
Cloudsurfer Maxクッション(長い距離)292g6mm23,100円
Cloudsurfer 2毎日の練習261g9mm20,900円
Cloudsurfer Next毎日の練習(軽快)273g6mm18,700円
Cloudmonster 3毎日の練習(反発)295g6mm24,200円
Cloudrunner 3安定311g8mm18,700円
Cloudmonster 3 Hyperスピード(長い距離も)253g6mm27,500円
Cloudflow 5スピード(短・中距離)278g8mm23,100円
Cloudboom Strike 2レース(フル・ハーフ)191g5mm35,200円
Cloudboom Voltレース(10km〜ハーフ)210g5mm26,400円
Cloudboom Maxレース(フルを完走ペースで)296g8mm28,600円
Cloudvista 3トレイル(40kmまで)298g5mm22,000円
Cloudultra 3トレイル(超長距離)295g6mm26,400円
メンズの数字。値段は2026年10月13日の公式の表示(税込)。重さは公式が「片方の重さ」と説明しているもので、どのサイズかは書かれていません。底の厚さは公式ページに数字がなく、未確認です。

ロード用の10足で、いちばん軽いのは191g、いちばん重いのは311g。差は120gです(311 − 191)。高低差は5mmから9mmまであり、同じ名前の兄弟でも違います。

4つの言葉が、何をする物か

On の商品ページは、4つの言葉の組み合わせで書かれています。ここを先に読めるようにしておくと、新しいモデルが出ても自分で役割を当てられます。

CloudTec:底にあいた穴

公式の説明では、CloudTec は「構造的なクッショニングシステム」。フォームの素材ではなく、フォームの形のことです。モデルごとに形を変えて、走りの性格を作り分けている、と書かれています。

公式の技術ページは例を2つ挙げています。Cloudrunner は接地面を広げて横ぶれを抑える形。Cloudmonster は六角形の穴が着地の力をため、蹴り出しに変える形。同じ CloudTec でも、安定用と反発用で別物です。

CloudTec Phase:斜めに並べた穴

Phase は、穴を斜めに並べた版です。公式は「ドミノ倒しのように順繰りに圧縮する」と説明しています。かかとからつま先へ、穴が順番につぶれていく。その結果、着地から蹴り出しへの重心の移動がなめらかになる、という理屈です。

ここが、読者に知ってほしい仕組みです。Phase は穴のつぶれる順番で前へ転がす作りなので、板に頼らずに済みます。Cloudsurfer 2 が板を外しているのは、この形と組み合わせた結果です。

レース用の Cloudboom Strike 2 だけは、CloudTec Sphere という別の形です。公式の説明では、要所に入れた溝がフォームを的確に縮ませ、伸ばす作り。穴ではなく溝、と覚えておけば足ります。

Speedboard:前足部でしなる板

公式は Speedboard を「推進力とランニング効率を高めるプレート」と説明しています。踏み込んだときに前足部でしなって力をため、蹴り出しで放す板です。素材・形・厚み・曲がり方は、モデルごとに変えてあります。

素材まで書かれているのは、速い側のモデルです。Cloudboom Strike 2 と Cloudboom Volt はカーボンファイバー配合。
Cloudflow 5 はグラスファイバー強化ナイロン、Cloudboom Max はグラスファイバー配合。トレイルの Cloudultra 3 はナイロン配合です。

Helion と Helion HF:フォームの種類

Helion は、公式の説明では「サポート力と安定感に優れたフォーム」。毎日用と安定用の土台です。Helion HF は「超軽量ハイパーフォーム」で、公式はエネルギーリターンの高さを挙げています。速い側のモデルに使われます。

2つを重ねたモデルもあります。Cloudmonster 3 Hyper は、上が Helion HF、下が Helion。足に近い側を反発の強い素材にして、地面の側を安定の素材にした2階建てです。

モデル底の形フォーム板(Speedboard)
Cloudsurfer 2PhaseHelionなし(あえて外した)
Cloudsurfer MaxPhase を2層Helion記載なし
Cloudsurfer NextPhaseHelion記載なし
Cloudmonster 3CloudTec 3層(反発)Helionあり(素材の記載なし)
Cloudmonster 3 HyperCloudTec(反発)上 Helion HF/下 Helionなし(意図的に外した)
Cloudrunner 3CloudTec(安定)Helion記載なし
Cloudflow 5CloudTec(スピード)Helion HFグラスファイバー強化ナイロン
Cloudboom VoltCloudTec(スピード)Helion HF を2層カーボンファイバー配合
Cloudboom MaxCloudTec(スピード)Helion HF を2層グラスファイバー配合
Cloudboom Strike 2CloudTec SphereHelion HFカーボンファイバー配合
Cloudvista 3CloudTec(軽快)Helion記載なし
Cloudultra 3CloudTec(安定)Helion HF を2層ナイロン配合
各モデルの日本公式の商品ページの説明から。「記載なし」は、商品ページの特長の欄に Speedboard の名前が出てこないモデルです。トレイルの2足は、底のゴムが Missiongrip です。

役割ごとの本命

毎日の練習:Cloudsurfer 2

なぜこれか。毎日用の3足の中でいちばん軽く、261g。Cloudmonster 3 より34g軽い(295 − 261)。板を外して Phase の穴だけで転がす作りなので、公式が書く「やさしく自然な走り心地」という説明と、中身が一致しています。

気をつける所は、高低差が9mmと、12モデルの中でいちばん大きいこと。高低差の小さい靴に慣れている人には、かかとが高く感じる数字です。速い練習まで1足で済ませたい人にも向きません。
公式の区分は「毎日のランニング」で、テンポ走の札は付いていません。

On クラウドサーファー の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

On クラウドサーファー

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クッション(長い距離):Cloudsurfer Max

なぜこれか。12モデルの中で、Phase を2層に重ねているのはこれだけだからです。公式は「最大級のクッショニング」と書き、特長の欄に「長距離ランに最適」と入れています。穴の列が上下に2段あるぶん、沈みこむ幅が増える作りです。

気をつける所は重さ。292gで、Cloudsurfer 2 より31g重くなります。週に何度か短く走るだけの人は、2層のぶんの重さを持て余します。長い距離をゆっくり走る日がある人の靴です。

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安定:Cloudrunner 3

なぜこれか。12モデルの中で、公式のサポートの欄が「安定感」になっているロード用の練習靴は、Cloudrunner の系統だけです。左右で形の違うヒールクリップ、高めの側壁、広い接地面。横ぶれを抑える部品が3つ重なっています。

気をつける所は、ロード用10足の中でいちばん重い311gであること。軽さを求める人が選ぶ靴ではありません。着地で足が内や外へ流れる感じがない人は、Cloudsurfer 2 のほうが50g軽く済みます(311 − 261)。

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スピード:Cloudmonster 3 Hyper

なぜこれか。レース用を除くと、12モデルの中でいちばん軽い253g。公式は「長距離ランやテンポ走に最適なスーパートレーナー」と書いています。
板を外した理由を、公式は「脚への負担を軽減」と説明しています。速い練習を、板なしでくり返すための靴です。

気をつける所は2つ。値段が練習用の中でいちばん高いこと。そして、板の押し出しを求める人には物足りないことです。板のある練習靴がほしいなら Cloudflow 5。
公式は Cloudflow 5 を「短・中距離ラン向けの設計」と書いているので、距離の短い速い練習はこちらが合います。

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レース:Cloudboom Strike 2

なぜこれか。191gで、12モデルの中でいちばん軽い。公式は「マラソンとハーフマラソン向けにアスリートと共同開発」と書いています。溝の入った CloudTec Sphere と、カーボンファイバー配合の板。フルとハーフでタイムを狙う日のための1足です。

気をつける所は値段で、12モデルの中でいちばん高くなります。それと、誰にでも合うレース靴ではないこと。公式は Cloudboom Max の特長に「フルマラソンでサブ4.5を目指す方に」と書いています。
4時間半前後が目標なら、公式が名指ししているのは Max のほうです。

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トレイル:Cloudvista 3

なぜこれか。公式が「トレイルランニングシューズの中でも特に汎用性の高いモデル」「最大40kmのコースに最適」と書いているからです。距離の上限を数字で示しているので、自分の大会に当てはめやすい。
底のゴムは、ラグの形と向きを調整した Missiongrip です。

気をつける所は、40kmを超える大会。そこから先は、公式が「ウルトラディスタンスレースに」と書く Cloudultra 3 の役割です。Cloudultra 3 は Helion HF の2層とナイロン配合の板が入り、重さは3gしか変わりません(298 − 295)。

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兄弟モデルの違いを、数字で書き分ける

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比べる2足重さの差高低差値段の差作りの違い
Cloudsurfer 2 → Max+31g9→6mm+2,200円Phase が1層→2層
Cloudsurfer 2 → Next+12g9→6mm−2,200円前足部のロッカー・織りのアッパー
Cloudmonster 3 → Hyper−42g6→6mm+3,300円板を外し、上層を Helion HF に
Cloudrunner 3 → 3 Max+19g8→8mm+5,500円上層に Helion HF を足した2層
Cloudboom Volt → Strike 2−19g5→5mm+8,800円底の形が CloudTec Sphere に
Cloudboom Max → Strike 2−105g8→5mm+6,600円板がグラスファイバー→カーボン
差は、上の一覧の数字の引き算です(例:292 − 261 = 31g)。Cloudrunner 3 Max は330g・24,200円。

Cloudsurfer の3足

名前は同じでも、高低差が違います。2 は9mm、Max と Next は6mm。2 を基準にすると、3分の1が減る計算です(3 ÷ 9)。今の靴の高低差を先に調べて、近いほうを選ぶのが外しにくい順番です。

Next は、公式が「On 最高峰のレースシューズに着想を得たシルエット」と書く、軽快さに寄せた版。3足の中でいちばん安く、前足部がせり上がった形です。
やわらかさで選ぶなら 2 か Max、テンポを上げる日もあるなら Next。Next をゆっくり長く走る靴として買うのは、役割がずれます。

Cloudmonster 3 と Hyper

Cloudmonster 3 は板あり、Hyper は板なし。上位版のほうが板を持っていない、という珍しい兄弟です。Hyper は板を抜いて、かわりに足に近い層を Helion HF に替え、42g軽くしています。割合にすると約14%です(42 ÷ 295)。

毎日のジョグが中心で、板の押し出しがほしい人は Cloudmonster 3。週に1〜2回、速い日や長い日がある人は Hyper。ジョグしかしない人が Hyper を選ぶと、軽さと反発のぶんの値段を使いきれません。

On Cloudmonster(商品名で世代を確かめる) の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

On Cloudmonster(商品名で世代を確かめる)

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Cloudboom の3足

公式の書き分けは、距離と目標です。Volt は「10kmのスピード練習からハーフマラソンまで」。Strike 2 は「マラソンとハーフマラソン」。
Max は「マラソン練習に最適」で、サブ4.5を目指す人向け。3足のうち、サポートの欄が「安定感」なのは Max だけです。

Max と Strike 2 の差は、片足105g。フルマラソンを1歩1mで走ると置くと、42,195歩、片足は約21,100回です(42,195 ÷ 2)。
105g × 21,100回で、片足が持ち上げる重さの合計は約2,215kgぶん違います。軽さは Strike 2、安定と高低差8mmは Max。
4時間を大きく超える時間を走る人が、軽さだけで Strike 2 を選ぶのは、公式の書き分けと逆になります。

ハーフまでしか出ない人は Volt で足ります。Strike 2 との差は19gで、割合にすると約9%です(19 ÷ 210)。

1gあたりの値段で見ると、何にお金を払っているかが分かる

モデル重さ公式の値段1gあたり
Cloudboom Strike 2191g35,200円約184円
Cloudboom Volt210g26,400円約126円
Cloudmonster 3 Hyper253g27,500円約109円
Cloudboom Max296g28,600円約97円
Cloudsurfer 2261g20,900円約80円
Cloudrunner 3311g18,700円約60円
1gあたりは、公式の値段 ÷ 重さです(例:35,200 ÷ 191 = 184.3円)。

軽い靴ほど、1gあたりが高くなっています。Strike 2 は Cloudrunner 3 の約3.1倍です(184 ÷ 60)。On の値段は、削った重さに付いています。

だから、練習用に軽さを求めすぎると割高になります。毎日の靴は1gあたり60〜80円の2足から選び、軽さにお金を払うのは本番の1足だけ。この分け方が、数字にいちばん合っています。

役割から1足に決める
  • 毎日のジョグ → Cloudsurfer 2(高低差9mmが合う人)
  • 長くゆっくり → Cloudsurfer Max
  • 横ぶれが気になる → Cloudrunner 3
  • 速い日と長い日の練習 → Cloudmonster 3 Hyper
  • フル・ハーフでタイムを狙う本番 → Cloudboom Strike 2
  • 40kmまでのトレイル → Cloudvista 3

買わなくていい人

いまの靴で役割が足りている人は、買い足す理由がありません。On の12モデルは役割がはっきり分かれているので、同じ役割の靴を2足持っても、数字の上で増えるものがないからです。

底の厚さの数字で比べたい人にも、On は向きません。日本公式の商品ページには、底の厚さが載っていません。厚さを数字で確かめてから買いたいなら、厚さを公開しているメーカーの表と並べて読むほうが早く決まります(PUMA ディヴィエイト ニトロの比較)。

よくある質問

Cloudeclipse、Cloudflyer、Cloudsurfer Trail は買えますか

2026年10月13日の日本公式のメンズの一覧(ロードとトレイル)には、この3つは並んでいませんでした。Cloudboom Echo と Cloudboom Zone も同じです。
トレイルの一覧にあったのは、Cloudvista 3、Cloudultra 3、Cloudultra Pro、Cloudsoma でした。楽天の店には前の世代が残っていることがあるので、商品名の世代を見て選びます。

幅の広いモデルや、防水のモデルはありますか

公式の一覧に、Cloudmonster 3 Wide と Cloudsurfer Max Wide があります。値段はどちらも通常の幅と同じ表示でした。
防水は Cloudrunner 3 Waterproof が23,100円で、通常の Cloudrunner 3 より4,400円高くなります(23,100 − 18,700)。

初代の Cloudmonster は、まだ現行ですか

公式のロードの一覧に、Cloudmonster 3 と並んで、数字の付かない Cloudmonster が23,100円で載っていました。Cloudmonster 3 との差は1,100円です。
3層の CloudTec と作り直した板は 3 の特徴なので、差額が小さいぶん、私は 3 を選びます。

この記事に出てきた道具

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出典

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