公式がフィットネスレース向けと書いているのは、PUMA x HYROX のディヴィエイト ニトロ エリート 4 と、On の Cloud X Tempo Pro の2足です。前者は約194gで30,800円、後者は267.4gで33,000円。予算を抑えるなら、16,500円のヴェロシティ ニトロ 5 があります。
ギアオタクの本命
レース用に1足だけ買うなら、PUMA のエリート 4 の HYROX 版。レース向けと書かれた2足のうち、73g軽く、2,200円安い。ただし公式の目安は500km。
毎日の練習まで1足で済ませるなら、800kmと書かれたディヴィエイト ニトロ 4 のほうが、結局は安くつく。
この記事の要点
- 公式がレース向けと書くのは、PUMA のエリート 4 HYROX 版と、On の Cloud X Tempo Pro
- 走る距離は8km。ランニング用の靴が土台になる
- いちばん安いのはヴェロシティ ニトロ 5 の16,500円
この競技の靴がむずかしい理由
ハイロックスは、1kmのランを8回走ります。合計8km。これだけなら、ランニング用の靴で決まりです。
ところが、ランの間に、152kgのそりを押して引き、20kgをかついでランジをし、ボールを100回投げます(男子の一般の場合)。床を強く踏んで、すべらないことが要る種目です。
走るための軽くて厚い底と、踏んばるためのすべらない底。両方を1足でまかなうことになります。
ルールの決まりは1つだけで、つま先の閉じた靴をはくこと。銘柄や底の形は自由です(当日の持ち物の記事)。
選んだ条件
この順位は、PUMA と On の日本公式ページで数字を読めたモデルを、次の4つの条件で比べたものです。売れている順ではありません。
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| ①公式がフィットネスレース向けと書いている | ランと種目の両方を前提に作られている |
| ②底のゴムに名前が付いている | すべりにくさを、メーカーが売りにしている |
| ③軽い | 8kmを走る |
| ④安い | 続けやすい |
①を満たすモデルを上に置き、その中では軽いほうを上にしました。①を満たさないモデルは、走る用途を先に、値段の安い順に並べています。
6足の早見表
表は横に動かせます →
| 順位 | モデル | 重さ | かかとと前の差 | 板 | 公式の値段 | 楽天の値段 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | PUMA x HYROX ディヴィエイト ニトロ エリート 4 | 約194g | 8mm | カーボン | 30,800円 | 22,999〜30,800円 |
| 2 | On Cloud X Tempo Pro | 267.4g | 9mm | カーボン | 33,000円 | — |
| 3 | PUMA ディヴィエイト ニトロ 4 | 約250g | 8mm | カーボン複合 | 22,000円 | 12,991〜22,000円 |
| 4 | PUMA ヴェロシティ ニトロ 5 | 約240g | 8mm | なし | 16,500円 | 11,999〜16,500円 |
| 5 | On Cloud X Tempo | 307g | 8mm | なし | 24,200円 | 17,160〜36,960円 |
| 6 | On Cloud X 5 | 290g | 8mm | なし | 22,000円 | 20,900〜22,000円 |
1kmあたりの値段で比べる
PUMA は、靴ごとに「何kmもつか」の目安を公式に書いています。公式の値段をこの距離で割ると、1km走るのにいくらかかるかが出ます。
| モデル | 目安の距離 | 公式の値段 | 1kmあたり |
|---|---|---|---|
| ディヴィエイト ニトロ エリート 4(通常版) | 400km | 29,700円 | 約74円 |
| PUMA x HYROX ディヴィエイト ニトロ エリート 4 | 500km | 30,800円 | 約62円 |
| ディヴィエイト ニトロ 4 | 800km | 22,000円 | 約28円 |
| ヴェロシティ ニトロ 5 | 800km | 16,500円 | 約21円 |
レース用の軽い靴ほど、1kmあたりは高くなります。いちばん高い通常版のエリート 4 と、いちばん安いヴェロシティ ニトロ 5 では、約3.6倍の差です(74.3 ÷ 20.6)。
レースの日だけはく靴と、毎日はく靴を分ける理由が、この数字に出ています。
1位:PUMA x HYROX ディヴィエイト ニトロ エリート 4
なぜ1位か:公式がフィットネスレース向けと書いている2足のうち、軽いほうだからです。約194gで、2位より約73g軽くなります(267.4 − 194)。公式の値段も、2位より安くなっています。
PUMA は、HYROX と組んだ「PUMA x HYROX」の名前の商品を出していて、この靴はその1つです。公式ページは「高強度トレーニングやフィットネスレースに対応するハイパフォーマンスモデル」と説明しています。
底の厚さは40mmと32mm、中にカーボンの板、底のゴムは PUMAGRIP です。
おもしろいのは、HYROX の名前が付かない通常版との違いです。通常版は約170gで、HYROX 版は約194g。24g重くなっています。何を足したのかは公式ページに書かれていませんが、目安の距離は、通常版が400km、HYROX 版が500kmです。重くして、長もちする側に寄せたと読めます。
気をつける所:目安の距離が500kmと短めです。週に20km走る人なら、25週、半年ほどで届きます(500 ÷ 20)。練習用の靴を別に持つ前提の1足です。
PUMA ディヴィエイト ニトロ エリート 4
楽天で「PUMA ディヴィエイト ニトロ エリート 4」を見る楽天の店では、HYROX の名前が付いたディヴィエイト ニトロ 4 も売られています。
PUMA x HYROX ディヴィエイト ニトロ
楽天で「PUMA x HYROX ディヴィエイト ニトロ」を見る2位:On Cloud X Tempo Pro
なぜ2位か:公式がフィットネスレース向けと書いている、もう1足だからです。On の公式の一覧では「ハイブリッドフィットネスレース」の札が付いていて、商品ページには「フィットネスレース仕様」の見出しがあります。1位より約73g重く、公式の値段も高いので2位にしました。
この靴の強みは、底です。ゴムは Missiongrip という名前で、公式は、そりを押すのも引くのも自在、という意味の説明をしています。そりの種目を名指しで書いている靴は、6足の中でこれだけです。
中にはカーボンの板が端から端まで入り、足の中ほどを締めるベルトが内側に付いています。
気をつける所:楽天では、公式の値段を大きく超える輸入品が出ていることがあります。商品の値段を、早見表の公式の値段と見比べてから買ってください。
3位:PUMA ディヴィエイト ニトロ 4
なぜ3位か:レース向けという言葉は公式に無いものの、走る靴として、板・名前の付いたゴム・目安の距離800kmがそろうからです。公式の値段は、1位より3割近く安くなります。
約250gで、底の厚さは38mmと30mm。カーボンを混ぜた板が入っています。目安の距離は、1位の500kmに対して800km。1kmあたりの値段は、1位の半分以下です(上の表)。
毎日の練習からレースまで1足で済ませるなら、こちらが安くつきます。
気をつける所:1位より約56g重くなります(250 − 194)。
PUMA ディヴィエイト ニトロ 4
楽天で「PUMA ディヴィエイト ニトロ 4」を見る4位:PUMA ヴェロシティ ニトロ 5
なぜ4位か:6足の中でいちばん安いからです。約240gで、底のゴムは上位と同じ PUMAGRIP で、目安の距離は800kmです。板が入っていないので、3位の下に置きました。
1kmあたりの値段も、表の中でいちばん安くなります。初めてのレースで、まず完走を目指す人の1足になります。
気をつける所:板が無いぶん、反発は上位の3足と作りが違います。
PUMA ヴェロシティ ニトロ 5
楽天で「PUMA ヴェロシティ ニトロ 5」を見るPUMA x HYROX ヴェロシティ ニトロ
楽天で「PUMA x HYROX ヴェロシティ ニトロ」を見る5位:On Cloud X Tempo
なぜ5位か:On の公式が「ランニングも高強度トレーニングもこの一足で」と書く、ジム寄りの1足だからです。307gあり、走る用途では上の4足より重いので、5位にしました。
底は、密度の違う2層の作りです。横への動きでもすべりにくいゴムの底、と公式は説明しています。ジムでの練習が中心で、たまに走る、という人に向きます。
気をつける所:1位より約113g重くなります(307 − 194)。8kmを走るレースでは、この差が効いてきます。
On Cloud X Tempo
楽天で「On Cloud X Tempo」を見る6位:On Cloud X 5
なぜ6位か:On のジム用の基本のモデルです。底が薄くて軽いので持ち運びやすい、と公式は書いています。走るための板は、あえて入れていません。種目の練習用として選ぶ靴で、8kmを走る用途では上の5足に譲ります。
気をつける所:290gあります。ランの練習は、別の靴でするのがよい組み合わせです。
On Cloud X
楽天で「On Cloud X」を見るOn のランニング用から選ぶなら
On には、走るための靴もそろっています。レースの8kmをランニング用で走りたい人のために、公式の数字を並べます。
表は横に動かせます →
| モデル | 重さ | かかとと前の差 | 公式の値段 | 公式の区分 |
|---|---|---|---|---|
| Cloudsurfer Next | 273g | 6mm | 18,700円 | 毎日のランニング |
| Cloudsurfer 2 | 261g | 9mm | 20,900円 | 毎日のランニング |
| Cloudmonster 3 | 295g | 6mm | 24,200円 | 毎日のランニング・反発 |
| Cloudmonster 3 Hyper | 253g | 6mm | 27,500円 | 長い距離・速めの練習 |
| Cloudboom Volt | 210g | 5mm | 26,400円 | 5〜10kmのレース |
On のランニング用でいちばん安いのは、Cloudsurfer Next の18,700円です。軽さで選ぶなら、5〜10kmのレース用の Cloudboom Volt が210gで、カーボンを混ぜた板が入っています。合計8kmというレースの距離に、区分がいちばん近い靴です。
On クラウドサーファー
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楽天で「On Cloudmonster(商品名で世代を確かめる)」を見るもっとくわしく比べる
- On の18モデルを全部並べた表 → On のシューズの記事
- PUMA の HYROX 版と通常版、5モデルの違い → ディヴィエイト ニトロの違いの記事
買わなくていい人
- ランニング用の靴をすでに持っていて、初めて出る人。決まりは、つま先が閉じていることだけです。まず1回出てから、足りない所を買い足せば足ります。
- リレーで、ランが2kmだけの人。走る距離が4分の1なので、軽さより、踏んばりやすさで選べます。ジム用の靴で十分です。
よくある質問
レースでは、種目のたびに靴をはき替えられますか
使う物は、スタートからゴールまで自分で持つ決まりです。途中で受け取ることはできません。1足で通すことになります。
PUMA の HYROX 版と通常版は、どちらがよいですか
軽さなら通常版(約170g)、長もちなら HYROX 版(目安500km。通常版は400km)です。値段は HYROX 版が1,100円高くなります(30,800 − 29,700)。
レディースの数字はありますか
On は女性用の重さも公式に書いています。Cloud X Tempo Pro が218.7g、Cloud X Tempo が249g、Cloud X 5 が239gです。
PUMA の HYROX 版の女性用は、重さの記載がありませんでした。
服も知りたい
ウェアのおすすめに、PUMA x HYROX と On のシャツ・ショーツ・ソックスの値段を並べました。