Enduro 4 は、2026年10月22日に発売される Garmin の時計です。予約は10月15日から。公式の値段は138,000円、重さ66g、1.4インチの MIP 画面、標準の設定で約80時間、保存容量64GB。山を長く走る人のための1本で、サイズは51mm の1種類だけです。電池の数字は前の Enduro 3 と同じで、値段は10,000円下がりました。
シューズオタクの本命
Enduro 4 は、衛星の設定をいちばん上にしたまま100マイルを測り切るための時計だ。高精度の設定で約60時間。制限45時間30分の FUJI100mi で、14時間30分余る。
電池を持たせるために設定を落とす、という作業がレースの前から消える。私がこの時計に払う理由は、80時間という長さより、この余りのほうにある。
この記事の要点
- 電池の時間は Enduro 3 と全部の行で同じ。行の名前が「GPSモード」から「パワーモード」に変わっただけだった
- 重さの3g増は、全部バンドのぶん。付属バンドが入る手首の下限は127mm から145mm に上がった
- 音楽を流しながらだと約22時間。24時間のハセツネには2時間足りない
10月22日発売・予約は10月15日から
Enduro 4 は、まだ店に並んでいません。日本公式の2026年10月9日付の発表では、予約の開始が10月15日(木)、発売が10月22日(木)です。
調べた10月13日の時点で、公式の商品ページに購入ボタンは出ていませんでした。
新しい世代は、電池がのびて、値段が上がる。時計の買い替えはそういうものだと思って2つのページを並べると、どちらも外れました。電池の時間は前の Enduro 3 と1時間も変わらず、値段は下がっています。
では、何が変わったのか。この記事は Enduro 4 の1機種だけを、公式の数字で読みます。これから出るほかの新作は発売予定の新作の記事に並べました。
公式の数字
| 項目 | Enduro 4 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年10月22日(予約は10月15日から) |
| 公式の値段 | 138,000円 |
| 重さ | 66g(ケースだけなら57g) |
| 大きさ | 51×51×15.7mm(1サイズ) |
| 画面 | MIP・直径1.4インチ(35.56mm)・280×280ピクセル・タッチ対応 |
| GPS を使ったときの電池 | 標準 約80時間/バッテリー延長 約120時間/高精度 約60時間 |
| ふだん使いの電池 | 約36日間 |
| 保存容量 | 64GB |
| 防水 | 10 ATM |
| 地図 | あり(日本詳細地形図が最初から入る) |
| レンズ・縁・ケース | Power Sapphire(ソーラー充電)・チタン・繊維強化ポリマー |
| 付属のバンド | ComfortFit ファブリックバンド(幅26mm) |
| 手首まわり | ComfortFit バンドで145〜220mm |
| 色の数 | 未確認 |
MIP は、自分では光らず、外の光をはね返して見せる種類の画面です。日なたほど見やすく、点けたままでも電池をあまり使いません。80時間という数字の土台は、この画面です。
ほかの行も書いておきます。電池をいちばん延ばす設定で約210時間、曲を流しながら測ると約22時間。時計としてだけ使う低電力の設定なら約92日間です。
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前の世代から変わった所
日本公式の Enduro 3 のページは、まだ残っていて、公式ストアの購入ボタンも出ています。2つのページを並べて、引き算をします。
| 項目 | Enduro 3 | Enduro 4 | 差 |
|---|---|---|---|
| 公式の値段 | 148,000円 | 138,000円 | −10,000円 |
| 重さ | 63g | 66g | +3g |
| ケースだけの重さ | 57g | 57g | 0g |
| 保存容量 | 32GB | 64GB | 2倍 |
| 大きさ・画面 | 51×51×15.7mm・1.4インチ・280×280 | 同じ | 同じ |
| ふだん使いの電池 | 約36日間 | 約36日間 | 0日 |
| 付属バンドの手首まわり | 127〜225mm | 145〜220mm | 下限+18mm |
値段は10,000円、割合で約7%下がりました(10,000 ÷ 148,000)。1GBあたりにすると、Enduro 3 は4,625円(148,000 ÷ 32)、Enduro 4 は約2,156円(138,000 ÷ 64)。半分以下です。
発表が前の機種との差として数字を書いているのは3つです。保存容量が32GBから64GB、メモリーが50%増し、地図を指で動かす速さが最大30%上がった。
地図は、日本の地形図に加えて、アジアの地図が最初から入るようになりました。
電池は、行の名前が変わっただけ
Enduro 3 のページは、衛星の受け方で電池の行を分けています。Enduro 4 のページは、設定の名前で分けています。同じ名前の行が無いので、数字で並べ直しました。
表は横に動かせます →
| Enduro 3 の行 | 時間 | Enduro 4 の行 | 時間 | ソーラーの上乗せ |
|---|---|---|---|---|
| GPS モード | 約120時間 | バッテリー延長 | 約120時間 | どちらも+200時間 |
| マルチGNSS モード | 約80時間 | 標準 | 約80時間 | どちらも+64時間 |
| マルチバンドモード | 約60時間 | 高精度 | 約60時間 | どちらも+30時間 |
| 音楽再生 | 約22時間 | 標準+音楽 | 約22時間 | 3:なし/4:+3時間 |
| バッテリー最長モード | 約210時間 | バッテリー最長 | 約210時間 | どちらも「無制限」 |
5行とも、時間が同じです。ソーラーの上乗せまで同じ。Enduro 4 の「標準で約80時間」は、Enduro 3 の「マルチGNSS モードで約80時間」と同じ数字でした。
ここから分かることが1つあります。Enduro 3 の「約120時間」と、Enduro 4 の「約80時間」を見比べて、「40時間短くなった」と読むのは間違いです。比べている行が違います。
3g増えたのは、バンド
ケースだけの重さは、どちらも57g。全体から引くと、バンドは Enduro 3 が6g(63 − 57)、Enduro 4 が9g(66 − 57)です。増えた3gは、全部バンドのぶんでした。
バンドは、伸びるナイロンのストラップから、ComfortFit という布のバンドに替わっています。発表は、やわらかさ、風通し、汗の吸い方を挙げています。
そのかわり、入る手首の下限が127mm から145mm へ、18mm 上がりました。
電池で選ぶなら、Enduro 3 と Enduro 4 に差はありません。差は、値段と容量と地図の速さとバンドです。
兄弟機種との違い
同じ Garmin の fēnix 9 と Instinct 3、それに100マイルに届く COROS の APEX 4 を並べます。物差しは、45時間30分の FUJI100mi を標準の設定で測り切れるかどうかです。
表は横に動かせます →
| 機種 | 重さ | 標準の電池 | 公式の値段 | 45時間30分に |
|---|---|---|---|---|
| Enduro 4 | 66g | 約80時間 | 138,000円 | 余り34時間30分 |
| fēnix 9(47mm) | 75g | 約30時間 | 158,000円 | 15時間30分足りない |
| fēnix 9 Pro Dual Power(51mm) | 102g | 約75時間 | 198,000円 | 余り29時間30分 |
| Instinct 3 Dual Power(45mm) | 52g | 約40時間 | 71,800円 | 5時間30分足りない |
| COROS APEX 4(46mm) | 51g | 65時間 | 63,800円〜 | 余り19時間30分 |
fēnix 9 Pro Dual Power(51mm)との違い:同じ51mm で、同じ MIP とソーラーの組み合わせです。Enduro 4 のほうが36g軽く(102 − 66)、60,000円安く(198,000 − 138,000)、標準の電池が5時間長い(80 − 75)。
fēnix の側にあるのは、チタンのケースと、当サイトの fēnix 9 の記事に書いたダイビングや通話の機能です。山を走るだけなら、払う理由が見つかりません。
fēnix 9(47mm)との違い:fēnix 9 は自分で光る AMOLED の画面で、454×454ピクセル。点の数は206,116個で、Enduro 4 の78,400個(280 × 280)の約2.6倍です。
街でも着ける時計として画面を取るなら fēnix 9、山の時間を取るなら Enduro 4。
APEX 4(46mm)との違い:値段は半分以下で、15g軽い(66 − 51)。45時間30分にも届きます。Enduro 4 が上回るのは、余りの大きさと、日本の地形図が最初から入っている所、ライト、64GBの容量です。
- 100マイルを、衛星の設定を落とさずに測りたい → Enduro 4
- 100マイルに届けばよく、値段と軽さを取る → APEX 4 の46mm
- 33時間までのレースが上限 → Instinct 3 Dual Power。Enduro 4 にしなくて足ります
- 走らない日も明るい画面で着けたい → fēnix 9。Enduro 4 にしない方がいい
COROS APEX 4
楽天市場で見るほめる所
電池を1時間も削らずに、値段を下げた。新しい世代で、容量が2倍になり、地図が速くなり、値段が10,000円下がる。電池1時間あたりの値段は、Enduro 3 の1,850円(148,000 ÷ 80)から1,725円(138,000 ÷ 80)へ、125円下がりました。
高精度のまま、100マイルに届く。ここがこの時計の芯です。衛星の電波を2つの周波数で受ける高精度の設定は、木や谷で位置がずれにくいかわりに、電池を多く使います。
ほかの時計では、長いレースの前にこの設定を落とすのがふつうです。Enduro 4 は約60時間あるので、45時間30分のレースでも落とす理由がありません。
66gで80時間。1gあたりにすると約1.2時間です(80 ÷ 66)。fēnix 9 の47mm は75gで30時間なので、1gあたり0.4時間。3倍の開きがあります。
レースのための項目が仕様表に並ぶ。エイドで止まっていた時間を記録するウルトラランの記録、制限時間・チェックポイント・エイドを前もって入れておくコースプランナー、次の分かれ道までの距離を出す NextFork。
坂を考えに入れたペースの表示も、今回の発表で新しくなりました。
ライトと、数日をまとめる記録。ケースに LED のライトが入り、赤い光にも替えられます。何日もかかる行程を1つの記録にまとめる「Garmin Epic」は、今回からの新しい機能です。
気をつける所
音楽を流すと、約22時間。80時間の時計だと思って曲を流しつづけると、24時間のハセツネに2時間足りません(24 − 22)。長いレースで音楽を使うなら、別の話として数えます。
ソーラーの数字は、昼の強い光が条件。標準の設定の「144時間」は、5万ルクスの光の下という条件つきです。FUJI100mi は金曜の17時にスタートし、夜を2回越えます。
夜の間は上乗せがありません。私は、ソーラーを入れない80時間・60時間だけで計算します。
サイズは51mm だけ。厚さは15.7mm。fēnix 9 の47mm(13.8mm)より1.9mm厚い数字です。小さい型は用意されていません。
付属のバンドは、手首145mm から。Enduro 3 のバンドは127mm から入りました。細い手首の人は、別売りのバンドを前提に考えることになります。
画面は細かくない。280×280ピクセル。地図の線の細かさや、写真のような表示を求める時計ではありません。
Enduro 3 を持っている人には、電池の理由が無い。上の表のとおり、5行とも同じです。
向く人・向かない人
物差しは、電池の時間 − レースの制限時間です。大会の制限時間は、トレイルランの必携品の記事で公式の要項から読んだ数字を使います。
表は横に動かせます →
| レース | 制限時間 | 高精度(約60時間) | 標準(約80時間) | 標準+音楽(約22時間) |
|---|---|---|---|---|
| Mt.FUJI 100 の KAI70k | 21時間 | 余り39時間 | 余り59時間 | 余り1時間 |
| 信越五岳 110km | 22時間 | 余り38時間 | 余り58時間 | 余りなし |
| ハセツネCUP | 24時間 | 余り36時間 | 余り56時間 | 2時間足りない |
| 信越五岳 100mile | 33時間 | 余り27時間 | 余り47時間 | 11時間足りない |
| Mt.FUJI 100 の FUJI100mi | 45時間30分 | 余り14時間30分 | 余り34時間30分 | 23時間30分足りない |
- ハセツネ(24時間):標準の設定で3.3回ぶん(80 ÷ 24)。高精度でも2.5回ぶんです(60 ÷ 24)。
- FUJI100mi(45時間30分):標準で1.76倍(80 ÷ 45.5)、高精度で1.32倍(60 ÷ 45.5)。バッテリー延長なら2.6倍です(120 ÷ 45.5)。
- フルマラソン:6時間で走るとして、標準の設定で13回ぶん(80 ÷ 6)。足りすぎています。
私はフルマラソンのほかに、トレイルランとトライアスロンのレースにも出ます。その立場で言うと、電池の余りは「長さ」より「設定を落とさずに済むか」で読む数字です。
表で「足りない」が並ぶのは、いちばん右の列だけです。この時計の弱い所は、音楽1つに絞られます。
- 向く人:100マイルや、夜を2回越えるレースに出る人。高精度の設定のまま測りたい人。時計で地形図を見る人。充電の回数を減らしたい人。
- 向かない人:手首が145mm より細い人。明るく細かい画面がほしい人。ロードのレースだけの人。
- 買わなくていい人:Enduro 3 を持っていて、32GBで地図が足りている人。出るレースが24時間までの人は、fēnix 9 の47mm でも標準の設定で6時間余ります。フルマラソンとハーフだけなら、41gの Forerunner 170 で足ります。
値段と買い方
| 機種 | 公式の値段 | 電池1時間あたり | 楽天の値段の幅 |
|---|---|---|---|
| Enduro 4(10月22日発売) | 138,000円 | 1,725円 | — |
| Enduro 3(前の機種) | 148,000円 | 1,850円 | — |
| fēnix 9(47mm) | 158,000円 | 5,267円 | 148,000〜228,000円 |
買う順番は単純です。サイズが1つなので、決めるのは「Enduro 4 か、店に残る Enduro 3 か」だけになります。
公式の値段どうしなら、新しい Enduro 4 のほうが安い。Enduro 3 を選ぶ理由が立つのは2つの場合です。店の値段が Enduro 4 をはっきり下回っているとき。
そして、手首が127〜144mm で、付属のバンドのまま着けたいとき。そのときも、容量は半分の32GBになります。
予約は10月15日に始まります。商品名に「Enduro 4」と世代の数字が入っているかを、買う前に見ます。名前が1文字しか違いません。
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よくある質問
Enduro 3 から買い替える意味はありますか
電池の時間は5つの行とも同じなので、電池を理由にした買い替えにはなりません。変わるのは、保存容量が32GBから64GBへ2倍、メモリーが50%増し、地図を動かす速さが最大30%増し、アジアの地図の内蔵、布のバンド、数日をまとめる Garmin Epic です。
地図をたくさん入れて、レース中に何度も動かす人だけが対象になります。
腕が細いのですが、着けられますか
公式ページの「手首周り適応サイズ」は、付属の ComfortFit バンドで145〜220mm です。別売りのバンドの行は、シリコンが127〜210mm、レザーが135〜213mm、メタルが135〜225mm。
手首が145mm より細い人は、数字の上ではシリコンバンドに替えると範囲に入ります。ケースは51mm の1種類で、小さい型はありません。
ソーラーの「約320時間」は、レースで当てにできますか
条件つきの数字です。320時間は、バッテリー延長の設定(約120時間)に、5万ルクスの光の下で使いつづけた場合の上乗せ200時間を足したもの。
標準の設定なら、80時間に64時間が足されて144時間です。夜と森の中では条件に届かないので、レースの計算はソーラー抜きの時間で組みます。それでも、いちばん長い FUJI100mi で34時間30分余ります。