SUUNTO Run 2 は、2026年9月29日に発売されたランニング用の時計です。日本公式の表示は、本体35g・最高精度の GPS で最大24時間・4GB の型が59,950円。初代の Run から、画面の明るさ、電池、GPS、心拍のセンサーが替わり、時計に地図を入れられるようになりました。
シューズオタクの本命
電池と値段で選ぶなら、Run 2 ではなく兄弟の Race S を買う。Race S は日本公式で55,000円、最高精度の GPS で最大30時間。
Run 2 より4,950円安く、6時間長い。地図も Race S に入る。Run 2 に払うお金の行き先は、2,000ニトの画面と、マラソン用の画面と、軽さの3つにしぼられる。
この記事の要点
- 電池の容量は初代から約29%増えたのに、GPS の時間は20%増。1mAh で動く時間は約7%短くなった
- ストラップ込みの重さは36g → 53g。17g増のうち、本体の分は3gだけ
- 64GB の型との差は4,950円。値段は約8%増で、保存容量は16倍
新しいほうが、兄弟より電池が短い
発売から2週間の新型と、前からある兄弟モデル。電池が長いのは新型だろう、と考えるのがふつうです。SUUNTO Run 2 は逆でした。日本公式の数字を並べると、最高精度の GPS で Run 2 は最大24時間、兄弟の Race S は最大30時間。値段も Race S のほうが4,950円安い。
では、Run 2 は何にお金を払う時計なのか。この記事は、この1本を公式の数字だけで読み、初代の Run・Race S と並べて、買う人と買わなくていい人を分けます。
ほかのメーカーをふくめた12機種の表は、ランニングウォッチを電池の時間で選ぶ記事にあります。
公式の数字
| 項目 | 公式の数字 | 読んだ場所 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2026年9月29日 | 発売のお知らせ |
| 値段 | 4GB 59,950円/64GB 64,900円(税込) | 発売のお知らせ |
| 重さ | 本体35g/ストラップ込み53g | 製品ページ |
| 大きさ | 46×46×11.7mm | 製品ページ |
| 画面 | 1.32インチ・466×466・最大2,000ニト | 製品ページ |
| GPS の電池 | 最大24時間(最高精度) | 発売のお知らせ |
| ふだんの電池 | 最大10日間(毎日1時間の屋外運動こみ) | 比較記事 |
| 充電 | 約1.5時間で満充電 | 製品ページ |
| 防水 | 5気圧(50m) | 製品ページ |
| ストラップ | 22mm幅・シリコン(S/M が付属) | 製品ページ |
| 色 | All Black/Feather Gold/Aloe Green | 発売のお知らせ |
GPS は、L1 と L5 の2つの電波を使う方式です。GPS・GLONASS・Galileo・BeiDou・みちびきの5つの衛星に対応し、製品ページは「L1 および L5 帯により精度が約20%向上」と書いています。
地図は、出かける前に時計へ入れておく方式です。公式の説明では、等高線と地名が出る世界の地図が無料で、月額の料金はかかりません。
SUUNTO Run 2
楽天市場で見る前の世代から変わった所
公式の比較記事に、初代の Run と Run 2 の表があります。そこへ値段を足して、差を計算しました。
| 項目 | Run(初代) | Run 2 | 差 |
|---|---|---|---|
| 画面の明るさ | 600ニト | 2,000ニト | 約3.3倍 |
| 電池の容量 | 295mAh | 380mAh | +85mAh |
| GPS の電池 | 20時間 | 24時間 | +4時間 |
| ふだんの電池 | 8日間 | 10日間 | +2日 |
| 本体の重さ | 32g | 35g | +3g |
| ストラップ込み | 36g | 53g | +17g |
| 厚さ | 11.5mm | 11.7mm | +0.2mm |
| 地図 | 入らない | 入る | — |
| 公式の値段 | 34,650円 | 59,950円 | +25,300円 |
値段は25,300円の上乗せです(59,950 − 34,650)。割合にすると約1.73倍(59,950 ÷ 34,650)。世代替えというより、1つ上の値段帯へ移った、と読むほうが合っています。
電池は29%大きくなったのに、時間は20%しか延びていない
ここが、この時計の中身でいちばん面白い所です。電池の容量は85mAh増えました。約29%です(85 ÷ 295)。ところが GPS の時間は4時間増で、20%(4 ÷ 20)。増えた分が、そのまま時間になっていません。
1mAh で GPS を何分動かせるかを割り算します。初代は約4.07分(20時間 × 60 ÷ 295)。Run 2 は約3.79分(24時間 × 60 ÷ 380)。
約7%短くなりました(3.79 ÷ 4.07 = 0.93)。
つまり Run 2 は、初代より電気を多く使う時計です。公式は理由を書いていません。ただ、替わった部品は表のとおりで、3.3倍明るい画面、新しい世代の GPS、6つの LED を12チャンネルで読む心拍のセンサー。
SUUNTO は、大きくした電池の一部をこれらに回し、残りで4時間を延ばした。数字はそう読めます。
だから「電池が長くなった新型」とだけ覚えると、この時計を見誤ります。Run 2 の世代替えの主役は、時間ではなく、画面と測る部品のほうです。
17g増の中身は、ほとんどストラップ
ストラップ込みの重さは、36gから53gへ17g増えました。数字だけ見ると、軽さを捨てたように見えます。
本体だけなら3g増です(35 − 32)。残りの14gは、ストラップの差。初代は布で4g(36 − 32)、Run 2 はシリコンで18g(53 − 35)です。
幅はどちらも22mmなので、軽い布のストラップに替えれば、重さの差はほぼ本体の3gまで縮みます。お金をかけずに軽くできる所が、ここに残っています。
兄弟モデルとの違い
SUUNTO のランニング向けで、Run 2 と値段が近いのは Race S です。日本公式の商品ページの数字を並べます。
| 項目 | Run 2(4GB) | Race S | Run(初代) |
|---|---|---|---|
| 公式の値段 | 59,950円 | 55,000円 | 34,650円 |
| GPS の電池 | 24時間 | 30時間 | 20時間 |
| 1時間あたり | 2,498円 | 1,833円 | 1,733円 |
| 重さ | 53g | 60g | 36g |
| 大きさ | 46×46×11.7mm | 45×45×11.4mm | 46×46×11.5mm |
| 地図 | 入る | 入る | 入らない |
| スポーツモード | 35種類 | 115種類以上 | 未確認 |
Race S との違い
Race S は Run 2 より4,950円安く(59,950 − 55,000)、GPS は6時間長い(30 − 24)。省電力の「ツアーモード」なら最大120時間で、地図も入ります。
スポーツモードは115種類以上。Run 2 の35種類の3倍を超えます。
Run 2 が上回るのは3つです。1つ目は、公式が数字を出している2,000ニトの画面。2つ目は、Run の系統だけに入るマラソンモードと EnergySense。
3つ目は重さで、公式の表示どうしを比べると7g軽い(60 − 53)。
初代の Run との違い
初代は、3本の中で1時間あたりがいちばん安い1,733円です(34,650 ÷ 20)。地図は入りませんが、ゴーストランナーやマラソンモードは共通。
公式の比較記事も、初代を「オフラインマップを必要とせず、価格を抑えたい」人にすすめています。
- マラソンの本番で、残りの余力の目安を時計に出したい。晴れた日の画面の見やすさを取りたい → Run 2
- 電池の時間と値段で選ぶ。トレイルや自転車にも使う → Race S
- 走った距離とペースが測れれば足りる。地図は見ない → 初代の Run
SUUNTO Race S
楽天市場で見るほめる所
1つ目は、明るさを数字で出していること。2,000ニトは初代の約3.3倍です(2,000 ÷ 600)。製品ページは、ペース・心拍・距離を「直射日光の下でも読み取りやすく表示」と書いています。
走りながら見る時計で、ここに値段をかけたのは筋が通っています。
2つ目は、EnergySense です。公式の説明では、いまの強さをあとどれだけ続けられるかを、走っているあいだに推定して出す機能。「Sustain(いまの強さで走り続けられる距離の推定)」と「Remaining(目標までの残りの距離)」の2つを見比べます。ペースと心拍だけの時計には無い画面です。
3つ目は、地図が無料で、入れる範囲を自分で選べること。等高線と地名が出ます。旅先の朝に走る人には、電波に頼らず現在地を見られる安心が残ります。
4つ目は、充電の速さ。約1.5時間で満充電です。GPS の24時間ぶんが、1時間半で戻ります。
5つ目は、本体が35gのままであること。画面を3倍明るくし、電池を85mAh増やして、本体は3g増、厚さは0.2mm増に収めています。
気をつける所
いちばん先に見るのは、値段です。1時間あたり2,498円は、兄弟の Race S の1,833円より665円高い(2,498 − 1,833)。時計を電池で選ぶ人には、割に合わない数字です。
2つ目は、24時間という上限。フルマラソンには十分で、制限時間が7時間の大会なら3回ぶんを超えます(24 ÷ 7 = 3.4)。一方、制限時間が24時間を超える長いトレイルの大会では、最高精度の設定のままでは最後まで届きません。省電力の設定の時間は、製品ページに数字がありません。
3つ目は、EnergySense がベータ版であること。公式も、表示は目安として使うように書いています。この機能を理由に買うなら、まだ仕上げの途中だと知ったうえで買う物です。
4つ目は、付属のストラップで53gになること。初代の36gの軽さを覚えている人は、同じ感覚では着けられません。布のストラップに替える手があるのは、上に書いたとおりです。
5つ目は、電池の日数の読み方。初代の商品ページには「最大12日間」、比較記事には「最大8日間」とあります。条件が違う数字です。Run 2 の10日間と比べるなら、同じ条件で書かれた8日間のほうです。
向く人・向かない人
- フルマラソンが目標で、本番のペースの判断に使う画面がほしい
- 日ざしの強い時間に走ることが多く、画面の明るさを優先する
- 旅先や初めての道を走るので、時計で地図を見たい
- 電池の時間あたりの値段で選ぶ人。Race S のほうが安くて長い
- 制限時間が24時間を超える大会に出る人
- 初代の Run を使っていて、地図も明るさも困っていない人。25,300円の上乗せに見合う変化は、その2つです
- 値段をおさえて電池の長い1本がほしい人。別のメーカーまで広げると、COROS の PACE 4 が36,300円・最大41時間です
COROS PACE 4
楽天市場で見る値段と買い方:4GB か、64GB か
| 型 | 公式の値段 | 楽天の値段の幅 | 保存容量 |
|---|---|---|---|
| Run 2(4GB) | 59,950円 | 59,950〜64,900円 | 4GB |
| Run 2(64GB) | 64,900円 | 64GB | |
| Race S | 55,000円 | 46,270〜78,224円 | 未確認 |
| Run(初代) | 34,650円 | 29,700〜43,962円 | 4GB |
2つの型の差は4,950円です(64,900 − 59,950)。値段は約8%増(4,950 ÷ 59,950)で、保存容量は16倍(64 ÷ 4)。
増える60GB を1GB あたりに直すと、約83円になります(4,950 ÷ 60)。
製品ページは、表示の容量の一部をシステムが使う、と書いています。4GB の型は、使える分がそれより少ない。そこへ地図と音楽の両方を入れることになります。
地図1枚がどれだけの容量を使うかは、公式のページに数字が無く未確認です。
私の決め方はこうです。地元の地図だけ入れて、音楽は入れない人は4GB。旅先の地図を入れ替えながら使う人、音楽も時計に入れる人は64GB。あとから容量は足せないので、迷うなら4,950円を先に払います。
そして、4,950円という数字はもう1回出てきます。Race S との値段の差と同じです。64GB の Run 2 と Race S の差は9,900円(64,900 − 55,000)。
地図をたくさん入れたい理由が「山で使うから」なら、その9,900円で電池の6時間を取るほうが理にかなっています。
買う場所は、日本公式と販売店です。保証は、公式の案内で時計本体が購入日から2年間。楽天の販売店では、商品名の「Run 2」と容量(4GB/64GB)を先に読みます。初代の Run が同じ検索に並びます。
SUUNTO Run 2
楽天市場で見るSUUNTO Run(初代)
楽天市場で見るよくある質問
大きさは、手首の細い人でも合いますか
公式の数字は46×46×11.7mm、本体35gです。兄弟の Race S は45×45×11.4mmなので、縦横は Run 2 のほうが1mm大きく、厚さは0.3mm厚い(11.7 − 11.4)。
付属のストラップは22mm幅のシリコンで、サイズは S/M。合う手首まわりの長さは、製品ページに数字が無く未確認です。22mm幅のストラップなら付け替えられます。
フルマラソンや100kmで、電池は足りますか
最高精度の GPS で最大24時間です。フルマラソンは、制限時間7時間の大会でも3回ぶん以上。100kmのウルトラマラソンは、制限時間が14時間の大会なら10時間の余りが出ます(24 − 14)。
足りなくなるのは、制限時間が24時間を超える大会です。製品ページは、電池の時間は設定と使い方で変わる、と断っています。
初代の Run が安く残っているなら、そちらでもいいですか
地図と画面の明るさが要らないなら、初代で足ります。日本公式の値段は34,650円で、GPS は最大20時間。ゴーストランナーとマラソンモードは、公式の比較記事で「共通して搭載」と書かれています。
EnergySense とオフラインの地図は、Run 2 だけです。