ハイパーブースト エッジは、2026年3月17日に出たアディダスの練習用です。27.0cmで255g、底はかかと45mm・前足部39mm、ドロップ6mm。カーボンの板も棒も入っていません。毎日のジョグと長い距離を、厚い底の1足で通したい人の靴です。
シューズオタクの本命
この靴の値打ちは、前足部の39mmにある。アディオス プロ 4 の「かかと」と同じ厚さが、つま先の下に入っている。それを板なしの255gで作ったから、私はアディダスの練習用でこれを先に見る。
この記事の要点
- かかと45mmは EVO SL より6.5mm厚く、重さの差は31g。厚さ1mmあたりの重さは約5.7gで、兄弟4足の中でいちばん小さい
- 世界陸連のロードの上限40mmより5mm厚い。記録や順位をねらう大会の靴ではない
- アディダス ジャパンの発表では色は3つ、品番はメンズ KI1913・ウィメンズ KI1916。発売時はアプリで抽選だった
公式の数字
厚底の練習用は、かかとが40mm前後のものが多い。ハイパーブースト エッジは45mmです。まず、アディダス ジャパンの2026年3月6日の発表に書かれた数字を並べます。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年3月17日 |
| 値段 | 24,200円(税込) |
| 重さ | 255g(メンズ27.0cm・片足) |
| 底の厚さ | かかと45mm/前足部39mm |
| ドロップ | 6mm |
| 板・棒 | なし |
| 足幅・サイズの範囲 | 未確認 |
| 色・品番 | 3色。メンズ KI1913/ウィメンズ KI1916 |
ドロップは、かかとと前足部の厚さの差です(45 − 39 = 6mm)。素材は3つ。底のフォームが HYPERBOOST PRO、アッパーが PRIMEWEAVE という織りの生地、底のゴムが LIGHTTRAXION です。
アディダスが書いている対象は2種類あります。最初の1足を探している走りはじめの人と、ジョグ用の靴がほしい速い人です。
アディダス ハイパーブースト エッジ
楽天市場で見る前の世代から変わった所
名前に数字が付かない、新しい系統です。発表も、前のモデルとの差を書いていません。そこで、同じ BOOST の名前を持つウルトラブースト 5 と比べます。
数字は、当サイトのアディダス2026年の新作の記事で読んだ日本公式のものです。
| ハイパーブースト エッジ | ウルトラブースト 5 | 差 | |
|---|---|---|---|
| かかと | 45mm | 31mm | +14mm |
| 前足部 | 39mm | 21mm | +18mm |
| ドロップ | 6mm | 10mm | −4mm |
| 重さ | 255g(27cm) | 244g(24cm) | 条件が違う |
かかとは14mm、前足部は18mm厚い。前足部のほうが大きく増えたので、ドロップは4mm小さくなりました。同じ BOOST でも、底の形がまるで別です。
フォームの素性も違います。アディダス ジャパンの発表は、HYPERBOOST PRO を、アディゼロのレース用で積んだフォームの知見から作った新しいフォームだと説明しています。
兄弟モデルとの違い
比べる相手は3足。防水のハイパーブースト GTX、アディゼロの練習用の EVO SL、棒の入ったボストン 13 です。
表は横に動かせます →
| モデル | 重さ(27cm) | かかと/前足部 | 板・棒 | 1mmあたりの重さ |
|---|---|---|---|---|
| ハイパーブースト エッジ | 255g | 45/39mm | なし | 約5.7g |
| アディゼロ EVO SL | 224g | 38.5/32mm | なし | 約5.8g |
| アディゼロ ボストン 13 | 255g | 36/30mm | グラスファイバーの棒 | 約7.1g |
| ハイパーブースト GTX | 283g | 38/32mm | 未確認 | 約7.4g |
おもしろいのは、ボストン 13 との関係です。重さは同じ255g。それなのに、エッジのかかとは9mm厚い(45 − 36)。棒をやめたぶんを、全部フォームに回した靴だと読めます。
EVO SL と比べると、31g重く(255 − 224)、かかとは6.5mm、前足部は7mm厚い(39 − 32)。
- 厚さを優先する人、ゆっくり長く走る日が多い人 → ハイパーブースト エッジ
- 軽さを優先する人、速い日にも同じ靴を使う人 → EVO SL
- 棒の入った靴で、レースにも出たい人 → ボストン 13
- 雨の日のための1足 → ハイパーブースト GTX。ただしかかとは7mm薄く、28g重い別の靴です
アディダス アディゼロ EVO SL
楽天市場で見るほめる所
1つ目は、厚さに対する軽さです。上の表の「1mmあたりの重さ」が、4足の中でいちばん小さい。アディゼロの中でいちばん軽い練習用とされる EVO SL と、ほぼ同じ水準です。45mmも積んで、その水準を守りました。
2つ目は、前足部の39mmです。レース用のアディオス プロ 4 は、かかとが39mm。エッジは、その厚さがつま先の下にあります。かかとから着く人だけでなく、足の前のほうで着く人にも、厚いフォームが届く形です。
3つ目は、底のゴム。LIGHTTRAXION は、薄くて軽い土台にゴムをのせた作りで、かかとからつま先まで全面に張られています。発表は、レース用の靴の底から着想を得た、と書いています。
厚い練習用は底のゴムが重くなりがちで、そこをレース用のやり方で削ったわけです。
数字の裏づけもあります。アディダスがケルン大学と行った60人の調査で、73%が反発を支持し、77%がやわらかさを感じた、と発表にあります。60人のうち何人かに直すと、約44人と約46人です(60 × 0.73、60 × 0.77)。
気をつける所
かかとの45mmは、世界陸連のロードの上限40mmより5mm厚い数字です。世界陸連の規則で行う大会で、記録や順位をねらう人の靴ではありません。規則が測る位置の話は、厚底カーボン10足の記事にまとめています。
重さは255gで、EVO SL より31g重い。フルマラソンを歩幅1.2mで走ると、片足は約17,581回、地面を離れます(42,195 ÷ 1.2 ÷ 2)。
31g × 17,581回で、約545kgぶん。厚さと引きかえに持ち上げる重さです。
足幅とサイズの範囲は、発表に書かれていません。何kmもつかの目安も、発表にはありません。
向く人・向かない人
向く人:毎日のジョグと長い距離を、板のない1足で通したい人。アディダス自身が、走りはじめの人の最初の1足に挙げています。レース用を別に持っていて、ゆっくり走る日の靴を探している人にも合います。
向かない人:軽さで選ぶ人。31g軽い EVO SL があります。レースの日の靴を探している人にも向きません。
買わなくていい人:EVO SL を持っていて、厚さに不満がない人。足す理由は、6.5mmの厚さだけです。
値段と買い方
| モデル | 公式の値段 | 1gあたり | 楽天の値段の幅 |
|---|---|---|---|
| ハイパーブースト エッジ | 24,200円 | 約95円 | 24,200円 |
| アディゼロ EVO SL | 19,800円 | 約88円 | 15,840〜19,800円 |
| ハイパーブースト GTX | 未確認 | — | 24,200円 |
1gあたりで見ると、EVO SL とほぼ同じ水準です。値段の差は、ほぼ重さの差、つまりフォームの量の差だと読めます。
発売のときは、アディダスのアプリで抽選でした。受付は3月6日から17日まで。スウェーデン法人の発表は、5月1日から色を足す、と書いています。楽天では、色とサイズで値段が変わります。
アディダス ハイパーブースト エッジ
楽天市場で見る雨の日の1足を足すなら、防水のほうです。
アディダス ハイパーブースト GTX
楽天市場で見るよくある質問
サイズ感は、ほかのアディダスと同じですか
アディダス ジャパンの発表にあるのは、重さの条件の「メンズ27.0cm」と、メンズ・ウィメンズの品番が別であることまでです。足幅の展開とサイズの範囲は、発表からは読めません。ワイドが要る人は、商品ページの足幅の欄を先に見てください。
マラソンの大会で使えますか
公式の数字はかかと45mmで、世界陸連のロードの上限40mmを5mm超えています。この規則がそのまま当てはまるのは、世界陸連のルールで行う大会です。市民マラソンでの扱いは、出る大会の要項に書かれています。
ハイパーブースト GTX は、エッジの防水版ですか
底が違います。当サイトの記事で読んだ日本公式の数字では、GTX は283g・かかと38mm・前足部32mm。エッジより28g重く、かかとは7mm薄い。
同じ名前の別の靴として選びます。アディダス全体の並びは、アディダス2026年の新作の記事にあります。