先に書きます。アディオス プロ 5 は、2026年10月13日の時点で日本での発売が未定です。アディダス ジャパンの9月22日の発表が、そう書いています。数字は、27.0cmで約177g、底はかかと39mm・前足部35mm、ドロップ4mm。この記事は、いま日本で買えるアディオス プロ 4 との差を軸に読みます。
シューズオタクの本命
プロ 5 の本体は、軽さより「棒をやめたこと」だ。5本の棒を底の外周のふちに置きかえたから、足の真下が全部フォームになった。前足部が2mm厚くなったのに23g軽いのは、その結果だ。
だから私は、この靴を177gという数字より先に、カーボンの置き場所で読む。
この記事の要点
- プロ 4 との差は、重さ −23g(11.5%)、前足部 +2mm、ドロップ −2mm。かかとは39mmのまま
- カーボンは ENERGYRODS から ENERGYRIM へ。アディオス プロの系統では初めて
- 本国の値段は275ドル。円の値段と日本の発売日は出ていない。この冬のレースに使うならプロ 4
公式の数字
本国の発表は「9月22日から世界で発売」。同じ日のアディダス ジャパンの発表は「国内での発売については未定」。同じ靴の発表なのに、日本だけ日付がありません。決まったら会員向けのメールなどで知らせる、と書かれています。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年9月22日 |
| 発売日 | 本国は9月22日。日本は未定 |
| 値段 | 275ドル・275ユーロ(円は未確認) |
| 重さ | 約177g(27.0cm・片足) |
| 底の厚さ | かかと39mm/前足部35mm |
| ドロップ | 4mm |
| カーボン | ENERGYRIM(外周のふちの形) |
| 足幅・サイズの範囲・色 | 未確認 |
素材は4つ。フォームが LIGHTSTRIKE PRO、カーボンが ENERGYRIM、アッパーが LIGHTLOCK 2.0、底のゴムが LIGHTTRAXION とコンチネンタルラバーの組み合わせです。
対象は、発表の言葉では、自己ベストの更新をめざすすべてのランナー。レースの日の靴です。
今日、日本で値段が付いているのは、1つ前の世代です。
アディダス アディゼロ アディオス プロ 4
楽天市場で見る前の世代から変わった所
プロ 4 の数字は、アディダス ジャパンの2024年9月25日の発表のものです。どちらも27.0cm・片足の重さなので、そのまま引き算ができます。
| アディオス プロ 5 | アディオス プロ 4 | 差 | |
|---|---|---|---|
| 重さ(27.0cm) | 約177g | 200g | −23g |
| かかと | 39mm | 39mm | 0mm |
| 前足部 | 35mm | 33mm | +2mm |
| ドロップ | 4mm | 6mm | −2mm |
| カーボン | ENERGYRIM | ENERGY RODS 2.0(5本の棒) | — |
| アッパー | LIGHTLOCK 2.0 | LIGHTLOCK | — |
発表は「約12%の軽量化」と書いています。自分で割ると11.5%です(23 ÷ 200)。丸めれば12%で、発表の数字と日本公式のプロ 4 の200gは、きちんとつながります。
厚さの変わり方に、この世代の考えが出ています。かかとは39mmのまま、前足部だけ2mm厚い。前足部の厚さをかかとで割ると、プロ 4 は約85%(33 ÷ 39)、プロ 5 は約90%です(35 ÷ 39)。靴の傾きがゆるくなり、底が平らに近づきました。
なぜ厚くして軽くできたのか。答えはカーボンの置き場所です。プロ 4 は、足の指に沿った5本の棒がフォームの中を通っていました。プロ 5 は、それを底の外周を回るふちに替えた。
発表は、足の真下により多くのフォームを置けるようになった、と説明しています。反発は約9%増えた、という説明です。
アッパーの LIGHTLOCK 2.0 は、前の世代のメッシュと内側の帯を引きつぎ、かかとの作りを新しくした、と書かれています。
兄弟モデルとの違い
上には、同じふちを先に使ったアディオス プロ Evo 3 がいます。下には、板も棒もない練習用の EVO SL がいます。
表は横に動かせます →
| モデル | 重さ(27.0cm) | かかと/前足部 | ドロップ | 日本での状態 |
|---|---|---|---|---|
| アディオス プロ Evo 3 | 97g | 39/36mm | 3mm | 販売は未定 |
| アディオス プロ 5 | 約177g | 39/35mm | 4mm | 発売は未定 |
| アディオス プロ 4 | 200g | 39/33mm | 6mm | 買える |
| EVO SL(練習用) | 224g | 38.5/32mm | 6.5mm | 買える |
Evo 3 とは80g違います(177 − 97)。本国の値段は Evo 3 が500ドルで、プロ 5 は55%です(275 ÷ 500)。
1gあたりにすると、プロ 5 は約1.55ドル(275 ÷ 177)、Evo 3 は約5.2ドル(500 ÷ 97)。約3.3倍の開きがあります。
底のゴムも違います。Evo 3 は、ゴムを前足部に部分的に置くだけ。プロ 5 の発表は、LIGHTTRAXION のグリップと、コンチネンタルラバーの耐久性を挙げています。
- 1つのレースのために、いちばん軽い靴がほしい人 → Evo 3(ただし日本での販売は未定)
- Evo 3 と同じふちの作りを、レースの日の靴として使いたい人 → プロ 5(日本の発売を待つ)
- この秋から冬のレースに間に合わせる人 → プロ 4
- レースに出る前の、毎日の1足がほしい人 → EVO SL
アディダス アディゼロ EVO SL
楽天市場で見るほめる所
23gです。レース用の靴が、1世代で1割以上軽くなりました。しかも、かかとの厚さを1mmも削っていません。前足部は、逆に2mm増えています。
フルマラソンを歩幅1.2mで走ると、片足は約17,581回、地面を離れます(42,195 ÷ 1.2 ÷ 2)。23g × 17,581回で、約404kgぶん。プロ 4 と比べて、片足が持ち上げなくてすむ重さです。
もう1つは、試した量です。発表によると、ケニア・エチオピア・米国で25人を超える選手が実際に走って試し、長い期間の着用テストと体の動きの研究も行いました。アディゼロの歴史でいちばん大きな検証だった、と書かれています。
気をつける所
いちばんは、日本で買えないことです。発売日も、円の値段も出ていません。日付のない靴は、レースから逆算した計画に入れられません。
次に、ドロップです。6mmから4mmへ、2mm小さくなりました。練習用の EVO SL は6.5mmなので、差は0.5mmから2.5mmに広がります(6.5 − 4)。
プロ 4 から履き替える人は、同じ名前の別の靴として選ぶほうがいい。
足幅の展開、サイズの範囲、色の数は、どちらの発表にも書かれていません。何kmもつかの目安もありません。
向く人・向かない人
向く人:日本での発売を待てる人。次のシーズンのレース用を、いまから考えている人です。
向かない人:この秋から冬の大会に間に合わせたい人。数字が全部そろっていて、今日買えるのはプロ 4 です。
買わなくていい人:プロ 4 を持っていて、ドロップ6mmに慣れている人。23gのために、2mmの変化を受け入れるかどうか。そこに答えが出ないうちは、動く理由がありません。
値段と買い方
| モデル | 公式の値段 | 1gあたり | 楽天の値段の幅 |
|---|---|---|---|
| アディオス プロ 5 | 275ドル(円は未確認) | 約1.55ドル | 日本では発売未定 |
| アディオス プロ 4 | 28,600円 | 143円 | 28,600〜61,808円 |
| EVO SL | 19,800円 | 約88円 | 15,840〜19,800円 |
買い方は2つに分かれます。待つ人は、アディダスの会員メールを受け取れるようにしておく。発表が、知らせる方法としてそれを挙げています。
待たない人は、プロ 4 です。新しい世代が発表されたあとなので、楽天では色とサイズによって値段の幅が出ています。商品名の「4」を見て選びます。
アディダス アディゼロ アディオス プロ 4
楽天市場で見るよくある質問
アディオス プロ 5 は、日本でいつ買えますか
アディダス ジャパンの2026年9月22日の発表は「国内での発売については未定」です。決まったら会員向けのメールなどで知らせる、と書かれています。円の値段も出ていません。
サイズはプロ 4 と同じで選べますか
発表にあるサイズの情報は、重さの条件の27.0cmだけです。足幅の展開とサイズの範囲は書かれていません。アッパーは LIGHTLOCK 2.0 に替わり、かかとの作りが新しくなっているので、日本公式にサイズ表が出てから決めるのが筋です。
プロ 5 と Evo 3 は、同じ靴の軽い版と重い版ですか
ふちの形のカーボン(ENERGYRIM)は共通です。フォームは違い、Evo 3 は LIGHTSTRIKE PRO EVO、プロ 5 は LIGHTSTRIKE PRO。
底のゴムの量も違います。くわしくはアディオス プロ Evo 3 の記事に、4足を並べた表はアディダス2026年の新作の記事にあります。