Amazfit Balance 3 は、2026年7月10日に発売されたスポーツ用のスマートウォッチです。日本公式の表示は63,800円、ストラップを除いて62g、1.5インチの有機 EL の画面、高精度 GPS モードで最大41時間。HYROX 用のモードが4つ入り、トライアスロンとトレイルランのモードもあります。8月27日には、55gのチタンブラックの型が足されました。
シューズオタクの本命
Balance 3 は、走る・泳ぐ・こぐ・HYROX を1本で測りたい人が買う時計だ。41時間の電池は、制限時間32時間の100kmのトレイルまで設定を落とさずに届く。
ロングのトライアスロンなら3回ぶん入る。引きかえは重さで、ストラップ抜きで62g。ロードのレースだけの人には、私はこの時計をすすめない。
この記事の要点
- 電池の容量は Balance 2 と同じ658mAh。それで高精度 GPS の時間が33時間→41時間にのびた。1時間に使う電気が約2割減った計算
- 値段は19,910円上がり、本体は19g重くなった。素材がアルミ合金からステンレスに替わったため
- チタンブラックの型は7g軽くて12,000円高い。1g軽くするのに約1,714円
電池の大きさは同じなのに、8時間のびた
時計の電池の時間をのばす方法は、ふつう1つです。電池を大きくする。そのぶん、本体は厚く、重くなります。
Amazfit Balance 3 の製品ページを、前の Balance 2 と並べると、電池の容量はどちらも658mAhでした。それなのに、高精度 GPS モードの時間は33時間から41時間へ、8時間のびています。
電池を足さずに、使う電気を減らした世代です。この記事は、その差を数字に直して読みます。HYROX 用のモードの中身はAmazfit の HYROX モードの記事に書いたので、ここでは走る時計としての Balance 3 を見ます。
公式の数字
| 項目 | Amazfit Balance 3 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年7月10日(ステンレス)/8月27日(チタンブラック) |
| 公式の値段 | 63,800円(ステンレス)/75,800円(チタンブラック) |
| 重さ | 62g(ステンレス)/55g(チタンブラック) |
| 厚さ | 12.5mm(心拍のセンサーを含めると14.6mm) |
| 画面の種類と大きさ | 有機 EL(AMOLED)・1.5インチ・480 × 480ピクセル・サファイアガラス |
| 画面の明るさ | 最大3,000ニト |
| GPS を使ったときの電池 | 高精度 GPS モード 最大41時間/省電力 GPS モード 最大84時間 |
| ふだんの電池 | 最大21日(電池の容量は658mAh) |
| 防水 | 10ATM(100m) |
| 地図 | あり(オフラインマップを取り込んで表示) |
| 保存容量・GPS | 64GB・2周波で6つの衛星の仕組みに対応 |
値段を高精度 GPS モードの時間で割ると、1時間あたり約1,556円です(63,800 ÷ 41)。当サイトの12機種の表に入れると、Balance 2(1,330円)と Garmin Enduro 4(1,725円)の間に来ます。
発表では、スポーツのモードは170種類以上。製品ページの一覧には、トレイルランニング、ウルトラマラソン、オープンウォータースイミング、トライアスロン、マルチスポーツが並んでいます。
Amazfit Balance 3
楽天市場で見る前の機種から変わった所
前の機種は Balance 2 です。日本公式ではいまも売られていて、製品ページの数字をそのまま並べられます。
| 項目 | Balance 2 | Balance 3 | 差 |
|---|---|---|---|
| 公式の値段 | 43,890円 | 63,800円 | +19,910円 |
| 重さ(ストラップを除く) | 約43g | 62g | +19g |
| 本体の素材 | アルミニウム合金 | ステンレス/チタン | 変更 |
| 電池の容量 | 658mAh | 658mAh | 同じ |
| 高精度 GPS モード | 最大33時間 | 最大41時間 | +8時間 |
| 省電力 GPS モード | 最大67時間 | 最大84時間 | +17時間 |
| GPS 1時間に使う電気 | 約19.9mAh | 約16.0mAh | 約−3.9mAh |
| 画面の明るさ | 最大2,000ニト | 最大3,000ニト | +1,000ニト |
| HYROX 用のモード | 2つ | 4つ | +2つ |
GPS の時間は約24%のびました(8 ÷ 33)。電池の容量が同じなので、1時間に使う電気が約20%減ったことになります(3.9 ÷ 19.9)。
画面の明るさの上限を1.5倍に上げながら(3,000 ÷ 2,000)、です。
一方で、値段は約45%上がりました(19,910 ÷ 43,890)。重さは約44%の増えです(19 ÷ 43)。電池ののびより、値段と重さの上がり方のほうが大きい。
重さの理由は、発表にはっきり書かれています。本体が、Balance 2 のアルミニウム合金から、ステンレスとチタンに替わりました。発表はこれを「重量感と高級感が増した」と説明しています。軽くする方向の世代替えではありません。
値段を GPS の時間で割ると、Balance 2 は1時間あたり1,330円、Balance 3 は約1,556円。電池を買うだけなら、Balance 2 のほうが安く買えます。
Amazfit Balance 2(前の機種)
楽天市場で見る兄弟機種との違い
Balance 3 には、同じ名前で素材の違う型が1つ、上と横に別の機種が2つあります。
表は横に動かせます →
| Balance 3(ステンレス) | Balance 3(チタンブラック) | Balance Ultra | Cheetah 2 Pro | |
|---|---|---|---|---|
| 公式の値段 | 63,800円 | 75,800円 | 99,800円 | 74,800円 |
| 重さ | 62g(ストラップ抜き) | 55g(ストラップ抜き) | 未確認 | 約61.5g(バンド込み) |
| GPS の電池 | 最大41時間 | 最大41時間 | 未確認 | 最大31時間 |
| ふだんの電池 | 最大21日 | 最大21日 | 最大30日 | 未確認 |
| スポーツのモード | 170種類以上 | 170種類以上 | 180種類以上 | 未確認 |
チタンブラックの型:7g軽く(62 − 55)、12,000円高い(75,800 − 63,800)。1g軽くするのに、約1,714円を払います(12,000 ÷ 7)。画面・電池・保存容量は同じだと発表にあります。
Balance Ultra:差は36,000円(99,800 − 63,800)。ふだんの電池が最大30日にのび、押すボタンが5つになります。
発表は、手袋や汗をかいた手でも動かしやすい、と説明しています。GPS を使ったときの時間は発表に無いので、レースに足りるかどうかの計算はできません。
Cheetah 2 Pro:走る人向けの機種で、バンド込みで約61.5g。Balance 3 のステンレスは、ストラップを抜いて62gです。
腕に載る重さは、Cheetah 2 Pro のほうが軽くなります。GPS の時間は、Balance 3 のほうが10時間長い(41 − 31)。
- 1本で、走る・泳ぐ・HYROX まで。値段を抑える → Balance 3(ステンレス)
- 同じ中身で、腕の重さを7g減らしたい → Balance 3(チタンブラック)
- HYROX のレースの記録と体力テストだけでいい → Balance 2
- 走るのが中心で、軽いほうがいい → Cheetah 2 Pro
ほめる所
電池を大きくせずに、8時間のばした。同じ658mAhで、33時間が41時間。使う電気を約2割削った計算です。画面の明るさの上限を上げたうえでの結果なので、この世代のいちばんの中身はここだと私は読みます。
41時間で、100kmのトレイルに届く。制限時間32時間の大会でも、9時間の余りが残ります(41 − 32)。6万円台で、設定を落とさずに100kmを測れる。山に出る人にとっては、値上げの理由になる数字です。
泳ぐ所まで含めて、モードがそろっている。10ATM の防水に、オープンウォータースイミング、トライアスロン、マルチスポーツのモード。HYROX 用のモードは、レース・体力テスト・トレーニング・シミュレーションの4つです。競技をまたいで出る人が、時計を使い分けずに済みます。
保存容量64GBと、取り込める地図。オフラインマップを時計に入れて、画面で見られます。GPX のルートは、アプリから送れます。
HYROX の公式の時計である。発表は、Amazfit が HYROX の公式のウェアラブルのパートナーで、2026年4月15日に3年間の提携を発表したと書いています。
気をつける所
重い。ストラップを抜いて62g。12機種の記事の COROS PACE 4 は、シリコンバンド込みで40gです。月に500km走る立場で言うと、毎日腕に載せる物の重さは、電池の時間より先に決める条件です。ロードの練習が中心の人には、この重さは割に合いません。
電池1時間あたりの値段は、前の機種より上がった。1,330円が約1,556円。約17%の上がりです(226 ÷ 1,330)。
地図は、自分で取り込む。製品ページでは、地図は OSM という形式のファイルを取り込んで表示します。道案内にはルートのファイルが要り、地図の上の好きな地点を選んで案内させることはできません。使えるのは屋外のスポーツのモードの中だけです。
3,000ニトは、いつでも出るわけではない。電池の残りが30%を切ると使えず、周りの明るさによっては2,000ニトまでの自動の調整になる、と製品ページにあります。
充電ケーブルが付いてこない。充電は磁石で付く専用の充電の台で、ケーブルは別に用意します。
向く人・向かない人
電池の時間を、レースの制限時間で割ります。1を超えれば足ります。制限時間は、当サイトの大会カレンダーと必携品の記事で、公式の要項から読んだ数字です。
| レース | 制限時間 | 41時間 ÷ 制限時間 | 判定 |
|---|---|---|---|
| フルマラソン | 6時間 | 6.8 | 足りる |
| ロングのトライアスロン(宮古島) | 13時間 | 3.2 | 足りる |
| OSJ KAMI100 の 100K | 25時間 | 1.6 | 足りる |
| Tokyo100(101km) | 30時間 | 1.4 | 足りる |
| FunTrails の 100K | 32時間 | 1.3 | 足りる |
| FUJI100mi | 45時間30分 | 0.9 | 4時間30分足りない |
フルマラソン:足ります。6時間のレースが、6回ぶん入ります。電池の面では余りすぎで、この時計を選ぶ理由にはなりません。
100kmのトレイル:足ります。表の3大会とも、高精度の設定のまま届きます。いちばん長い32時間でも、余りは9時間です。
ロングのトライアスロン:足ります。13時間の宮古島が3回ぶん。トライアスロンとマルチスポーツのモードがあり、防水は10ATM。数字の上で、足りない物がありません。
100マイル:高精度の設定では足りません。FUJI100mi には4時間30分届きません(45.5 − 41)。省電力 GPS モードなら84時間ですが、何を落とした数字なのかは製品ページに書かれていません。
- 向く人:HYROX とランの両方に出る人。トライアスロンや100kmまでのトレイルを、1本で測りたい人。明るい画面がほしい人。
- 向かない人:ロードのレースだけで、軽さを最優先にする人。100マイルを高精度の設定で通したい人。
- 買わなくていい人:Balance 2 を持っていて、33時間で足りている人。HYROX は年に1〜2回で、練習用の2つのモードを使わない人。
値段と買い方
| 機種 | 公式の値段 | 楽天の値段の幅 |
|---|---|---|
| Balance 3(ステンレス) | 63,800円 | 56,710〜75,800円 |
| Balance 3(チタンブラック) | 75,800円 | 上の幅に含む |
| Balance 2(前の機種) | 43,890円 | 43,890円 |
発表にある売り場は、Amazfit の公式の販売サイト、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの公式の販売ページ、家電量販店と時計の専門店です。
公式の販売サイトで買うと、1年の保証に1年の延長が付くと製品ページにあります。
前の機種を選ぶ物差しは3つです。GPS の8時間、HYROX の練習用のモード2つ、画面の1,000ニト。この3つに表の差額を払わないなら、19g軽い Balance 2 のほうが、走る時計としては筋が通ります。
楽天で買うときは、商品名の「Balance 3」「Balance 2」「Balance(数字なし)」を見分けます。3世代が同じ検索に並びます。
Amazfit Balance 3
楽天市場で見るよくある質問
Balance 2 から買い替える意味はありますか
33時間を超えるレースに出るなら、あります。Balance 2 の33時間は、信越五岳の100mile(33時間)でちょうどになり、余りがありません。
Balance 3 なら8時間残ります。そこまでの長さに出ない人は、電池では困りません。
ランニング専用の時計と比べて、重さはどのくらい違いますか
Balance 3 のステンレスは、ストラップを抜いて62g。COROS PACE 4 はシリコンバンド込みで40g、Garmin Forerunner 170 は41gです(Forerunner 170 の記事)。
ストラップを足す前の時点で、20g以上重くなります。軽さで選ぶなら、55gのチタンブラックの型でも届きません。
トライアスロンで使えますか
製品ページのスポーツのモードの一覧に、トライアスロンとマルチスポーツがあります。防水は10ATMで、オープンウォータースイミングのモードもあります。
電池は、制限時間13時間のロングの大会の3倍あります。距離の区分ごとの道具は、トライアスロンの距離の記事にまとめました。