Apple Watch Ultra 4 は、2026年9月18日に発売された Apple のいちばん大きい時計です。日本公式の表示は142,800円から、チタニウムのケースが63.0g、耐水は100m。屋外ワークアウトの電池は、設定によって最大18時間・25時間・45時間の3つに分かれます。iPhone を使っていて、走る日もそうでない日も1本で通したい人の時計です。
シューズオタクの本命
Ultra 4 は、出るレースの制限時間を「18」で割ってから買う。割って1より小さければ、設定を何も落とさずにゴールまで測れる。フルマラソンとロングのトライアスロンはここに入る。
1を超えるのは100kmのトレイルで、そこから先は、記録の中身を減らす設定と引きかえになる。だから私は、ロードとトライアスロンの人にだけ、この時計をすすめる。
この記事の要点
- 前の Ultra 3 から、ふだんの電池は42時間→50時間(+8時間)、15分の充電で使える時間は12時間→18時間。ケースは1.4g重くなった
- Series 12 との差は71,000円。屋外ワークアウトの時間は10時間と18時間で、8時間のびる
- 「長時間のワークアウト(最大)」の45時間は、アラートとスプリットを切った数字。FUJI100mi の45時間30分には30分届かない
同じ時計に、電池の数字が3つある
Apple Watch Ultra 4 の電池を調べると、屋外ワークアウトの時間が3つ出てきます。18時間、25時間、45時間。どれも Apple の公式の数字です。
当サイトでも、ランニングウォッチ12機種の記事は18時間で、秋の新作の記事は25時間で計算しています。食い違いではなく、設定が違います。18時間はふつうの設定、25時間は「長時間のワークアウト」という設定の数字です。
この記事は Ultra 4 の1本だけを、3つの数字を分けたまま読みます。どの数字が自分のレースに当てはまるかで、この時計が足りるかどうかが決まるからです。
公式の数字
| 項目 | Apple Watch Ultra 4 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年9月18日(発表は9月9日) |
| 公式の値段 | 142,800円から |
| 重さ | 63.0g(ナチュラル)/63.1g(ブラック) |
| ケースの大きさ | 縦49mm × 横44mm × 厚さ12mm |
| 画面の種類 | 常時表示の有機 EL(LTPO3 OLED)・サファイアの風防 |
| 画面の大きさ | 表示領域 1,245mm²・422 × 514ピクセル |
| 画面の明るさ | 最大3,000ニト |
| GPS を使ったときの電池 | 最大18時間/25時間/45時間(設定で変わる) |
| ふだんの電池 | 最大50時間(低電力モードで最大84時間) |
| 防水 | 100mの耐水・水深40mまでのダイビング・防塵 IP6X |
| 地図 | あり(iPhone で落としたオフラインマップを時計に同期) |
| GPS | 2周波(GPS・Galileo・QZSS・BeiDou) |
| 保存容量 | 64GB |
値段をケースの重さで割ると、1gあたり約2,267円になります(142,800 ÷ 63.0)。ランニング専用の機種と並べるときは、この重さがバンド抜きの数字だという点を先に押さえます。
Apple Watch Ultra 4
楽天市場で見る3つの電池の数字は、何を切った数字か
ここが、Ultra 4 のスペック表でいちばん読み落としやすい所です。時間が長い設定ほど、時計がやることを減らしています。仕様ページの注を、表にまとめました。
| 設定 | 時間 | 使えなくなる物 | 1時間あたり |
|---|---|---|---|
| ふつうの屋外ワークアウト | 最大18時間 | なし | 7,933円 |
| 長時間のワークアウト | 最大25時間 | ランニングフォームの指標(低電力モードが自動でオン) | 5,712円 |
| 長時間のワークアウト(最大) | 最大45時間 | アラートとスプリット、一部の指標 | 3,173円 |
18時間から45時間へ、時間は2.5倍になります(45 ÷ 18)。そのかわり、いちばん長い設定では、1kmごとの区切り(スプリット)と、ペースを知らせるアラートが止まります。
発表では、この設定でも GPS は毎秒測る、と書かれています。
つまり、45時間は「道のりは残るが、走りながら見られる情報は減る」数字です。ほかの会社のカタログにある「電池を延ばす設定」と同じ並びに置いて読みます。
前の世代から変わった所
前の世代は、2025年の Apple Watch Ultra 3 です。Apple サポートの技術仕様のページと、Ultra 4 の仕様ページを並べました。
| 項目 | Ultra 3 | Ultra 4 | 差 |
|---|---|---|---|
| ケースの重さ(ナチュラル) | 61.6g | 63.0g | +1.4g |
| ふだんの電池 | 最大42時間 | 最大50時間 | +8時間 |
| 低電力モード | 最大72時間 | 最大84時間 | +12時間 |
| 15分の充電で使える時間 | 最大12時間 | 最大18時間 | +6時間 |
| 長時間のワークアウト | 20時間(計算) | 最大25時間 | +5時間 |
| チップ | S10 | S11 | 1世代 |
| ケース・画面 | 49 × 44 × 12mm・1,245mm²・3,000ニト | 同じ | 変わらず |
ふだんの電池は、8時間のびました。割合で約19%です(8 ÷ 42)。低電力モードは約17%(12 ÷ 72)。ケースの大きさも、画面の広さも明るさも、数字は1つも動いていません。
同じ大きさの箱で、電池だけがのびた。重さの増えは1.4gで、約2%です(1.4 ÷ 61.6)。この世代替えは、形を変えずに中身を詰めた回だと読めます。
もう1つ大きいのが充電です。15分でためられる時間が、12時間から18時間になりました。1.5倍です(18 ÷ 12)。18時間は、ふつうの屋外ワークアウトの上限と同じ数字です。
発表にはこのほか、心拍を5秒ごとに測る新しいセンサーと、体の準備の具合を0〜10の点で出す「準備度」が書かれています。数字の当たり外れは、公式のスペック表からは比べられないので、ここでは扱いません。
Apple Watch Ultra 3(前の世代)
楽天市場で見る兄弟機種との違い
いま Apple の購入ページに並んでいるのは、Ultra 4、Series 12、SE 3 の3つです。
| Ultra 4 | Series 12 | SE 3 | |
|---|---|---|---|
| 公式の値段 | 142,800円から | 71,800円から | 41,800円から |
| ケース | 49mm | 46mm/42mm | 44mm/40mm |
| 重さ | 63.0g | 39.5g(46mm・アルミ・GPS) | 未確認 |
| 屋外ワークアウト | 最大18時間 | 最大10時間 | 未確認 |
| ふだんの電池 | 最大50時間 | 最大24時間 | 最大18時間 |
| 明るさ | 3,000ニト | 2,000ニト | 1,000ニト |
| 耐水 | 100m | 50m | 50m |
| GPS | 2周波 | L1 の高精度 GPS | 未確認 |
Series 12 との違い:差は71,000円です(142,800 − 71,800)。屋外ワークアウトは8時間のびます(18 − 10)。
のびた1時間あたり、8,875円を払う計算です(71,000 ÷ 8)。ケースは23.5g重くなります(63.0 − 39.5)。
10時間あれば、6時間のフルマラソンは1回と3分の2ぶん入ります(10 ÷ 6 = 1.67)。ロードのレースだけなら、Series 12 で電池は足ります。
- フルマラソンまで。軽いほうがいい → Series 12
- ロングのトライアスロン、海で泳ぐ、2周波の GPS がほしい → Ultra 4
- 走った距離と時間が分かればいい → SE 3(屋外ワークアウトの時間は、買う前に公式で読む)
Apple Watch Series 12
楽天市場で見るほめる所
電池の逃げ道が、2段ある。18時間で足りなければ25時間、それでも足りなければ45時間。切る物が段ごとに決まっているので、レースの前に「どこまで捨てるか」を自分で選べます。
15分の充電が、ワークアウト1回ぶんに届く。15分で最大18時間。前の世代の1.5倍です。0%から80%までは約45分と書かれています。充電を忘れた朝の取り返しが、この世代で速くなりました。
泳ぐ・こぐ・走るを、1本で通せる。製品ページには、スイム・バイク・ランを自動で切り替えて、区間ごとに記録するマルチスポーツの説明があります。
耐水は100m。トライアスロンに出る人にとって、ここは Series 12 との値段の差に理由が付く所です。
画面の明るさが、表の中でいちばん上。最大3,000ニトは、Series 12 の1.5倍、SE 3 の3倍です。日なたの路面の上で数字を読む時計なので、この差は飾りではありません。
地図と道案内がそろっている。iPhone で作った経路を時計に送り、曲がり角ごとの案内を受けられます。オフラインマップは iPhone で落として同期します。電波が無くても、通った道を戻るバックトレースが使えます。
気をつける所
18時間は、ランニング専用機の中では短い側。当サイトの12機種の表では、いちばん下の並びです。電池1時間あたりの値段は7,933円で、表の中でいちばん高くなります。電池を買う時計ではありません。
63.0gは、バンド抜きの数字。専用機の多くは、バンド込みで40〜50g台です。腕に載る重さは、表の数字より開きます。フルマラソンを2時間半で走る私の感覚では、ロードのレースで時計に求めるのは軽さが先で、ここは Ultra 4 が勝てない所です。
長い設定は、走りながらの情報を減らす。45時間の設定では、スプリットとアラートが止まります。区間ごとのペースを見ながら進みたい人には、数字どおりの45時間にはなりません。
iPhone が要る。公式は、iOS 27 以降を入れた iPhone 11 以降が必要だと書いています。Android の人は、最初から候補に入りません。
発表の機能に、日本でまだ使えない物がある。高血圧パターンの通知は、日本では初めの段階では使えないと書かれています。Siri AI の日本語は10月に追加の予定、という書き方です。
向く人・向かない人
レースの制限時間を、電池の時間で割ります。1より小さければ足ります。制限時間は、当サイトの大会カレンダーと必携品の記事で、公式の要項から読んだ数字です。
表は横に動かせます →
| レース | 制限時間 | 18時間 | 25時間 | 45時間 |
|---|---|---|---|---|
| フルマラソン | 6時間 | 足りる | 足りる | 足りる |
| ロングのトライアスロン(宮古島) | 13時間 | 足りる | 足りる | 足りる |
| 伊豆トレイルジャーニー 70k | 14時間 | 足りる | 足りる | 足りる |
| OSJ KAMI100 の 100K | 25時間 | 足りない | ちょうど | 足りる |
| Tokyo100(101km) | 30時間 | 足りない | 足りない | 足りる |
| FUJI100mi | 45時間30分 | 足りない | 足りない | 30分足りない |
フルマラソン:足ります。6時間のレースが、ふつうの設定で3回ぶん入ります(18 ÷ 6)。設定を落とす理由がありません。
ロングのトライアスロン:足ります。制限時間13時間の宮古島で、5時間の余りが残ります(18 − 13)。スイム3km・バイク123km・ラン42.195kmを、ふつうの設定のまま通せる計算です。距離の区分はトライアスロンの距離の記事にまとめています。
100kmのトレイル:ふつうの設定では足りません。25時間の大会で、7時間ぶん届きません(25 − 18)。25時間の設定なら数字はちょうどですが、余りがゼロです。
現実には45時間の設定まで落とすことになり、スプリットとアラートを手放します。
- 向く人:iPhone を使っていて、フルマラソンとトライアスロンに出る人。走る日以外も同じ時計で過ごす人。
- 向かない人:100km以上のトレイルが主戦場の人。軽さを最優先にする人。
- 買わなくていい人:ロードのレースだけで、Series 12 の10時間に不満がない人。Ultra 3 を持っていて、8時間ぶんの電池に買い替えの額を払う気がない人。
値段と買い方
| 機種 | 公式の値段 | 楽天の値段の幅 |
|---|---|---|
| Apple Watch Ultra 4 | 142,800円から | 139,800円 |
| Apple Watch Ultra 3(前の世代) | 未確認 | 131,890〜169,200円 |
| Apple Watch Series 12 | 71,800円から | 71,728〜159,800円 |
公式の値段は「から」の付いた表示です。購入ページには、トレイルループ、アルパインループ、オーシャンバンド、ミラネーゼループが並びます。バンドごとの額は、開いたページの文字からは読み取れていません。
前の世代を選ぶときの物差しは、表にした5つの差です。ふだんの電池8時間、低電力モード12時間、15分の充電で6時間、長時間のワークアウトで5時間、重さ1.4g。ケースと画面は同じなので、見た目で損をすることはありません。
楽天で買うときは、商品名の「Ultra 4」「Ultra 3」「Ultra 2」の数字を見ます。3世代が同時に並んでいます。
Apple Watch Ultra 4
楽天市場で見るよくある質問
フルマラソンは、どの設定で測ればいいですか
ふつうの設定で足ります。最大18時間は、制限時間6時間の3倍です。「長時間のワークアウト」にすると、ランニングフォームの指標が使えなくなります。フルマラソンでこの設定に落とす理由は、電池の計算からは出てきません。
100マイルのレースは測れますか
いちばん長い設定の最大45時間でも、FUJI100mi の制限時間45時間30分には30分届きません(45.5 − 45)。信越五岳の100mile(33時間)なら、45時間の設定で12時間の余りが残ります。
どちらの場合も、スプリットとアラートは止まります。100マイルを設定を落とさずに測りたい人には、12機種の記事の65時間・80時間の機種が合います。
Android のスマートフォンで使えますか
使えません。公式は、iOS 27 以降を入れた iPhone 11 以降(または第2世代以降の iPhone SE)が必要だと書いています。
Android の人が同じ時期の新作から選ぶなら、SUUNTO Run 2 のような専用機になります。