On Cloudboom Strike 2 レビュー初代より19g軽い191g、ドルの値段は30ドル下がった

公開 2026年10月13日更新 2026年10月13日シューズ・道具公式の出典 9本広告を含みます

背景の写真:Felix yu(Unsplash)

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Cloudboom Strike 2 は、On がフルとハーフの本番用として2026年7月30日に出したレースシューズです。日本公式の表示は191g・ドロップ5mm・35,200円。溝の入った新しい底(CloudTec Sphere)と、カーボンファイバー配合の反った板が入り、サイズは22.0〜31.5cmの男女共用です。

シューズオタクの本命

Strike 2 は、ひものある版を選ぶ。LightSpray 版との差は33gで、その33gのためにひもが無くなり、色は2つに減る。締め具合を自分で変えられるまま191gに届いているのだから、足の形に自信がある人以外は、こちらで足りる。

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この記事の要点

  • 初代 Cloudboom Strike は210g・280ドル。Strike 2 は191g・250ドルで、19g軽く30ドル安い
  • フォームの Helion HF は初代の物より15%軽い。板は反った形になり、硬さの違う2層のフォームではさんである
  • 底の厚さは、発表資料にも日本公式にも数字がない。初代は39.5mmと書かれていた

軽くなった靴が、安くなった

レース用の靴は、世代が替わると軽くなり、そのぶん高くなる。棚を見慣れた人ほど、そう思っています。Cloudboom Strike 2 は逆でした。
On の発表資料を2世代ぶん並べると、重さが19g減り、ドルの値段が30ドル下がっています。

この記事は、この1足だけを読みます。使うのは、On の日本公式の商品ページと、発売のたびに On が出す発表資料(テックシート)の数字です。
2026年の On の新作6足を並べた表は、On 2026年の新作の記事にあります。

公式の数字

項目公式の数字読んだ場所
発売日2026年7月30日On の発表
値段35,200円(税込)日本公式
ドルの値段250ドルテックシート
重さ191g(片方)日本公式・テックシート
底の厚さ未確認どちらにも数字がない
ドロップ5mm日本公式・テックシート
足幅1種類(表示は「レギュラー」)日本公式
サイズ22.0〜31.5cm(男女共用・21サイズ)日本公式
色4色日本公式
板あり(カーボンファイバー配合の Speedboard)日本公式
靴ひも標準(普通のひも)日本公式
値段・色・サイズは2026年10月13日の日本公式の表示。重さがどのサイズの物かは、日本公式にもテックシートにも書かれていません。テックシートのサイズは EU 36〜49。ドロップは、かかとと前足部の高さの差です。

日本公式は、この靴を「マラソンとハーフマラソン向けにアスリートと共同開発」と書いています。サポートの欄は「ニュートラル」、走りの性格の欄は「推進力」。
On のレース用3足の中で、フルの本番を名指ししている速い側の1足です。

作りは、3つの部品で説明されています。溝の入った底の CloudTec Sphere、超軽量フォームの Helion HF、カーボンファイバー配合の板 Speedboard。
日本公式の特長の欄には、もう1つ「取り外し可能なミッドソール上部」と書かれています。

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前の世代から変わった所

初代の Cloudboom Strike は、2024年7月11日の発売です。On のテックシートどうしを並べました。

項目初代(2024年)Strike 2(2026年)差
重さ210g191g−19g
ドロップ4mm5mm+1mm
かかとの厚さ39.5mm未確認—
前足部の厚さ35.5mm未確認—
ドルの値段280ドル250ドル−30ドル
サイズの出し方男女別男女共用—
初代の重さはメンズ EU 42 の数字(ウィメンズ EU 38 は169g)。Strike 2 のテックシートには、重さのサイズの条件が書かれていません。初代の日本での値段は未確認です。

引き算をします。重さは19g減(210 − 191)で、割合にすると約9.0%(19 ÷ 210)。ドルの値段は30ドル減(280 − 250)で、約10.7%(30 ÷ 280)。軽さと値段が、同じ向きに1割ずつ動きました。

19gを、フルマラソンの距離に直してみます。1歩を1mと置くと、42.195kmは42,195歩で、片足は約21,100回です(42,195 ÷ 2)。
19g × 21,100回 = 約401kg。片足が持ち上げる重さの合計が、初代よりそれだけ減る計算です。

何を変えて19g削ったのか。On の発表は3つ挙げています。

  • 底の形:CloudTec Sphere という新しい形。日本公式は、前足部と中足部の間に細い溝を入れ、フォームが足の動きに合わせていろいろな向きに曲がる、と説明しています
  • フォーム:新しい Helion HF は、初代の物より15%軽い
  • 板:反った形の Speedboard。発表は「前の版より軽く、硬い」と書き、硬さの違う2層の Helion HF ではさんだ、と説明しています

ここで読者に知ってほしい仕組みが1つあります。初代は、ミッドソールの上半分を、靴の外から落としこむ作りでした。テックシートはこれを「ドロップイン」と呼び、性能に関わらない部品を削って、反発するフォームの厚さを稼ぐための作りだと説明しています。

Strike 2 の日本公式にも「取り外し可能なミッドソール上部」と書かれています。骨組みは初代のまま残して、フォームの中身と底の溝を入れ替えた。だから形は大きく変えずに、重さだけが19g落ちた、と私は読みます。

兄弟モデルとの違い

On の Cloudboom の名前が付く現行の靴は、4足あります。日本公式の数字で並べます。

表は横に動かせます →

モデル重さドロップ板の素材公式の値段
Cloudboom Strike 2191g5mmカーボンファイバー配合35,200円
LightSpray Cloudboom Strike 2158g5mmカーボンファイバー配合44,000円
Cloudboom Volt210g5mmカーボンファイバー配合26,400円
Cloudboom Max296g8mmグラスファイバー配合28,600円
2026年10月13日の日本公式の表示(税込)。LightSpray 版には専用のソックス(Elite Run Sock High Hyper)が付きます。

LightSpray Cloudboom Strike 2 との違い

底は同じです。CloudTec Sphere、15%軽くなった Helion HF、反った板。テックシートの説明文は、この3つについて一字一句同じでした。違うのはアッパーだけです。

LightSpray は、ロボットが糸を吹きつけて作る、縫い目も接着もない一体のアッパーです。On の発表では、吹きつける糸の長さは1.5km。日本公式は、片足を3分で作ると書いています。靴ひもはありません。

重さは158gで、差は33g(191 − 158)。Strike 2 の重さの約17%にあたります(33 ÷ 191)。値段の差を重さの差で割ると、1g軽くするのに約267円です(8,800 ÷ 33)。

数字の裏づけも、LightSpray 版のほうに付いています。On の発表は、ケープタウン大学の研究で、業界の代表的な靴よりランニングエコノミーが1.6%高かったと書いています。
ロンドン、パリ、ボストンで On の選手が自己記録を更新した、という話も、LightSpray 版をはいた記録です。

それでも私がひものある版を先に置くのは、合わせる手段の数です。Strike 2 は標準の靴ひもで、色は4つ。LightSpray 版は、日本公式の欄が「シューレースなし」で、色は2つ。
素材の欄も、Strike 2 はポリエステル(ベトナム製)、LightSpray 版は TPU(スイス製)と別物です。

こういう人はこちら
  • 甲の高さや幅で、いつもひもを締め直している → Strike 2
  • 足の形がふつうの靴で困ったことがなく、33gにも値段を出せる → LightSpray 版

Cloudboom Volt・Cloudboom Max との違い

Volt は、日本公式が「10kmのスピード練習からハーフマラソンまで」と書く靴です。重さは210gで、初代の Strike と同じ数字。Strike 2 との差は19gです。本番がハーフまでの人は、Volt で役割が足ります。

Max は、公式の特長の欄に「フルマラソンでサブ4.5を目指す方に」と書かれています。Strike 2 より105g重く(296 − 191)、ドロップは3mm大きく、サポートの欄は「安定感」。
On の発表は、板を「かかとから着地する人を支える」ための物だと説明しています。4時間を超えて走る人が軽さだけで Strike 2 を選ぶのは、On 自身の書き分けと逆になります。
くわしくは Cloudboom Max の記事に書きました。

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ほめる所

1つ目は、191gという数字です。靴ひものある On のロード用で、いちばん軽い。初代から約9%削って、ここに届きました。

2つ目は、軽くした方法が3つとも書かれていること。底の溝、15%軽いフォーム、軽く硬くなった板。「新しくなりました」で終わらせず、どこを替えたかを発表が部品ごとに説明しています。買う側が、19gの出どころを自分で追える靴です。

3つ目は、値段が下がったこと。ドルで約10.7%。中身を替えて軽くした世代替えで、値段が下がる例は多くありません。

4つ目は、サイズの幅です。22.0cmから31.5cmまで、0.5cmきざみで21サイズ。男女共用の1つの型番で、ここまでそろっています。足の小さい人も大きい人も、同じ4色から選べます。

5つ目は、開発の狙いが終盤に置かれていること。On の発表は、開発の担当者の言葉として、速さを上げるだけでなく、マラソンの終盤まで保つことを目標にした、と載せています。
底の溝の説明も「レースが熱くなる場面で脚に余力を残す」という書き方です。

気をつける所

いちばん大きいのは、底の厚さが分からないことです。初代のテックシートには、かかと39.5mm・前足部35.5mmと書かれていました。Strike 2 は、発表にも日本公式にも厚さの数字がありません。

厚さで他社の靴と比べたい人には、ここが穴になります。厚さを公開しているレース用と並べた表は、マラソンの厚底カーボン11足の記事にあります。

2つ目は、ドロップが1mm増えたこと。初代は4mm、Strike 2 は5mmです。初代の高低差に合わせて選んだ人は、同じ名前でも数字が違うと知ったうえで買います。

3つ目は、重さの条件が書かれていないこと。初代はメンズ EU 42 と明記されていました。Strike 2 の191gは、サイズの条件なしです。19gという差は、この条件の違いをふくんだ数字です。

4つ目は、足幅が1種類であること。On の一覧には幅の広い版を持つモデルがありますが、Strike 2 にはありません。

向く人・向かない人

向く人
  • フルかハーフでタイムを狙う本番用を、1足だけ買う
  • レース用でも、ひもで締め具合を変えたい
  • 初代の Cloudboom Strike を持っていて、次の本番用を探している
向かない人
  • 本番がハーフまで。19g重い Volt で役割が足ります
  • 目標が4時間半前後。公式が名指ししているのは Max です
  • 底の厚さを数字で確かめてから買いたい
  • レースに出る予定がない。1gあたり約184円(35,200 ÷ 191)という軽さの値段を、使う場面がありません

値段と買い方

靴公式の値段楽天の値段の幅
Cloudboom Strike 235,200円—
初代 Cloudboom Strike(前の世代)未確認(ドルは280ドル)38,500〜44,000円
Cloudboom Volt26,400円26,400〜50,800円
公式の値段は2026年10月13日の日本公式の表示(税込)。楽天の幅は、販売店の値段を自動で集めたものです。

日本公式の商品ページには、買ってから30日以内で使っていなければ返品でき、送料はかからない、と書かれています。サイズに迷う人は、公式で買うとやり直しがききます。限定の色は、交換はできず返品だけです。

楽天で売っているのは、スポーツ店などの販売店です。初代の Strike が、まだ並んでいる店があります。商品名に「2」が入っているかを見てから選びます。

初代が安く残っていたらどうするか。初代は210gで、新品の Volt と同じ重さです。値段が Volt より上なら、Volt のほうが筋が通ります。Strike 2 より上なら、買う理由がありません。

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よくある質問

サイズ感は、ふだんの靴と同じでいいですか

日本公式の「サイズとフィット感」の欄は、「レギュラー。表記通りのサイズ。」です。サイズは男女共用で、22.0〜25.0cmがウィメンズの表記、25.0cmから上はメンズとウィメンズの両方の表記が並びます(例:M26.5/W27)。足幅は1種類です。

練習でも使っていいですか

テックシートの用途の欄は「レースの日、マラソンまでの距離の大会」です。練習向けの説明はありません。On がレース用で練習にも触れているのは Volt で、日本公式に「10kmのスピード練習から」と書かれています。

厚底の決まりがある大会で使えますか

底の厚さが公式に出ていないので、数字では答えられません。読める事実は2つです。On はこの靴をマラソンのレース用として発表していること。初代は、かかと39.5mmでした。
On は別の靴の発表で、レースで使える上限を40mmと書いています。

この記事に出てきた道具

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出典

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