Cloudmonster 3 Hyper は、On が2026年3月19日に出した、長い距離とテンポ走のための練習靴です。日本公式の数字は253g・ドロップ6mm・27,500円。板は入っておらず、公式は「意図的に外した」と書いています。レースの靴は別に持っていて、速い日と長い日の練習用を探す人の1足です。
シューズオタクの本命
Hyper は、板の代わりに厚さを買う靴だ。かかとは39.5mmで、On の発表が書くレースの上限40mmまで残り0.5mm。板を入れず、その手前いっぱいまで2種類のフォームを積んでいる。
板に押される練習と、押されない練習を分けたい人に、私は On の練習靴の中でこれをすすめる。
この記事の要点
- 前の世代よりかかとが2mm厚い。ドルの値段は219.99→220ドルで据え置き
- 日本公式には前の世代が22,000円で残り、差は5,500円
- LightSpray 版は48g軽く、かかとが5.5mm厚い。1g軽くするのに約160円
公式の数字
名前に Hyper と付く上位版なのに、板が入っていません。下の段の Cloudmonster 3 には板があります。On の棚では、値段が上がると板が消える。ほかのメーカーを見慣れた目には、逆さまに見える並びです。
数字を1枚にまとめます。日本公式の商品ページと、On の2026年2月25日の発表を開きました。
| 項目 | 数字 | 出どころ |
|---|---|---|
| 発売日 | 2026年3月19日 | 発表 |
| 公式の値段 | 27,500円 | 日本公式 |
| 重さ(メンズ) | 253g(発表は274g) | 日本公式 |
| 重さ(ウィメンズ) | 213.6g(発表は216g) | 日本公式 |
| 底の厚さ | かかと39.5mm/つま先側33.5mm | 発表 |
| ドロップ | 6mm | 日本公式・発表 |
| 足幅 | レギュラーの1種類 | 日本公式 |
| 板 | なし(意図的に外した) | 日本公式・発表 |
底は2階建てです。足に近い上の層が、反発の強い Helion HF。地面の側の下の層が、支えの Helion。そこに、反発に寄せた形の CloudTec(底にあけた穴)を組み合わせています。
サイズは、メンズが25.0〜31.5cm、ウィメンズが22.0〜28.0cmで、どちらも0.5cm刻み。2026年10月13日に日本公式で買える色は、メンズ2色、ウィメンズ3色でした。作っている国はベトナムです。
On クラウドモンスター ハイパー(商品名で世代を確かめる)
楽天市場で見る前の世代から変わった所
前の世代は、2024年4月4日に出た Cloudmonster Hyper です。名前に 2 は付きませんが、On の発表は、今回の靴を「2代目の形」と呼んでいます。
| 項目 | Cloudmonster Hyper | Cloudmonster 3 Hyper | 差 |
|---|---|---|---|
| かかとの厚さ | 37.5mm | 39.5mm | +2mm |
| つま先側の厚さ | 31.5mm | 33.5mm | +2mm |
| ドロップ | 6mm | 6mm | 0mm |
| 重さ(発表資料どうし) | 265g | 274g | +9g |
| 重さ(日本公式どうし) | 265g | 253g | −12g |
| ドルの値段 | 219.99ドル | 220ドル | +0.01ドル |
| 日本公式の値段 | 22,000円 | 27,500円 | +5,500円 |
厚さは、かかともつま先側も2mmずつ増えました。かかとで見ると約5.3%です(2 ÷ 37.5)。発表は、フォームを20%増やし、配合も改良した、と書いています。
かかとの作りを見直して、長く走るときの快適さと支えを上げた、という説明もあります。
重さは、どの資料で比べるかで向きが変わります。発表資料どうしなら9g増(274 − 265)で、約3.4%(9 ÷ 265)。日本公式どうしなら12g減です(265 − 253)。
フォームを20%足した靴が軽くなる、というのは考えにくい。世代の差を読むときは、私は発表資料どうしの「9g増」のほうを使います。
それでも、20%のフォームに対して重さは3.4%。足したぶんのわりに、重さは増えていません。ドルの値段は1セントしか動かず、据え置きです。中身を足して値段を動かさなかった世代替えだと読めます。
変えなかった所もあります。板を入れないこと。前の世代のテックシートは、この靴を「カーボンの入っていない、選手の練習用」と書いていました。
今回の発表も、板のない作りが、走る距離の多い練習で脚を元気に保つ、と説明しています。2世代続けて、同じ理由で板を抜いています。
兄弟モデルとの違い
Cloudmonster の3足は、板とアッパーで分かれます。ここが、読者に知ってほしい仕組みです。
表は横に動かせます →
| モデル | 重さ | かかとの厚さ | 板 | 公式の値段 |
|---|---|---|---|---|
| Cloudmonster 3 | 295g | 35mm | あり(ナイロン配合) | 24,200円 |
| Cloudmonster 3 Hyper | 253g | 39.5mm | なし | 27,500円 |
| LightSpray Cloudmonster 3 Hyper | 205g | 45mm | なし | 35,200円 |
Cloudmonster 3 との違い
下の段の Cloudmonster 3 は、板があり、フォームは Helion だけ。Hyper は板を抜いて、上の層を Helion HF に替えています。
その結果、42g軽く(295 − 253)、かかとは4.5mm厚い(39.5 − 35)。値段の差は3,300円です(27,500 − 24,200)。
板の押し出しがほしいのか、厚いフォームの沈みと戻りがほしいのか。選ぶ軸はそこです。毎日のジョグだけなら、Cloudmonster 3 で役割が足ります。
LightSpray 版との違い
LightSpray は、ロボットが素材を吹きつけて作る、縫い目のないアッパーです。靴ひもがありません。On の発表では、部品は8つだけ。アッパー1つ、ミッドソール2つ、小さなゴム5つです。
日本公式の素材の欄は TPU、作っている国は韓国で、専用のソックスが付きます。
色違いに見えて、底まで別の靴です。かかとは45mmで、ふつうの Hyper より5.5mm厚い(45 − 39.5)。発表は、自分で「レースで使える上限の40mmを超える」と書いています。
重さは48g軽く(253 − 205)、値段は7,700円高い(35,200 − 27,500)。1g軽くするのに約160円です(7,700 ÷ 48)。
ドルの値段は110ドル高く、ちょうど1.5倍になります(330 ÷ 220)。
発売の順も違いました。発表では、北米だけ3月5日に数を絞って先に売り、世界での発売は4月16日。サイズはユニセックスで、日本公式の表は W22.0 から M31.5 まで並んでいます。
- 速い日と長い日の練習用。大会にも出すかもしれない → Cloudmonster 3 Hyper
- 毎日のジョグが中心。板がほしい → Cloudmonster 3
- 練習専用と割り切れて、軽さに値段を出せる → LightSpray 版
- 甲の高さや幅で、いつも靴ひもを締め直している人は、LightSpray 版にしないほうがいい。締め具合を変える手段がありません
On Cloudmonster(商品名で世代を確かめる)
楽天市場で見るほめる所
1つ目は、39.5mmという厚さの置き方。On の発表は、レースで使える上限を40mmと書いています。残りは0.5mmです(40 − 39.5)。
上限の手前いっぱいまでフォームを積み、そこに板を入れていない。厚さを板ではなくフォームで使いきる、という考えが数字に出ています。
2つ目は、役割を公式がはっきり書いていること。発表の肩書きは「ロングランの練習靴」。日本公式の区分は「長距離ラン」と「テンポ走」の2つです。
On の陸上チーム(On Athletics Club)の選手たちに好まれ、選手と一緒に作った、とも書かれています。
3つ目は、レース用を除くと On のロード用でいちばん軽い側にいること。日本公式の253gは、毎日用の Cloudsurfer 2(261g)より8g軽い数字です(261 − 253)。
かかと39.5mmの厚底が、毎日用より軽い。上の層に使った Helion HF を、日本公式は「超軽量ハイパーフォーム」と説明しています。
4つ目は、かかとの作り直し。日本公式は「ヒール部分の構造を見直し、長時間走っても快適に」と書いています。長い距離の靴として、足の後ろ側に手を入れた世代です。
気をつける所
重さの数字が2つあります。日本公式は253g、発表は274gで、21gの開きです(274 − 253)。当サイトの記事は、日本公式の253gで計算しています。
他社の靴と比べるときは、どちらの数字で並べたかを先にそろえます。
1gあたりの値段も、数字しだいで変わります。253gなら約109円(27,500 ÷ 253)、274gなら約100円(27,500 ÷ 274)。
どちらで見ても、Cloudmonster 3 の約82円(24,200 ÷ 295)より高い靴です。
足幅は1種類です。日本公式の商品ページの一覧に、Hyper の幅広のページはありませんでした。Cloudmonster 3 には幅広(Wide)があるので、幅で選ぶ人は下の段のほうが合わせやすくなります。
板の押し出しを求める人には、物足りない作りです。板のある練習靴なら、On では Cloudflow 5(278g・ドロップ8mm)。板はグラスファイバー強化ナイロンで、Hyper より25g重くなります(278 − 253)。
色は少なめです。メンズ2色は、Cloudmonster 3 のメンズ8色の4分の1です。
向く人・向かない人
- 週に1〜2回、長い日か速い日がある
- レース用は板入りを持っている。練習は板なしで分けたい
- 厚底がほしいが、大会にも出せる厚さに収めたい
- ジョグしかしない。Cloudmonster 3 で足り、3,300円安く済みます
- 前の世代の Hyper を持っていて、まだ底が減っていない。差は厚さ2mmです
- 幅広でないと合わない
- 10kmやハーフの本番用を探している。板入りで43g軽い Cloudboom Volt の役割です(253 − 210)
値段と買い方
| モデル | 公式の値段 | 楽天の値段の幅 |
|---|---|---|
| Cloudmonster 3 Hyper | 27,500円 | 27,500円 |
| Cloudmonster Hyper(前の世代) | 22,000円 | 27,500円 |
| Cloudmonster 3 | 24,200円 | 22,000〜24,200円 |
| LightSpray Cloudmonster 3 Hyper | 35,200円 | 未確認 |
前の世代が、日本公式に残っています。差は5,500円で、新しいほうの値段の20%にあたります(5,500 ÷ 27,500)。2026年10月13日に開いた色は、25.0〜28.5cmが買える表示でした。
前の世代を選んでいいのは、厚さ2mmとフォーム20%の差に、その差額を出さない人です。ドロップは同じ6mm、板がないのも同じ。1gあたりは、前の世代が約83円(22,000 ÷ 265)で、Cloudmonster 3 とほぼ同じ段まで下がっています。私なら、足のサイズが残っていれば前の世代も候補に入れます。
公式で買うと、買ってから30日以内で使っていなければ返品でき、商品ページには配送料無料と書かれています。
On クラウドモンスター ハイパー(商品名で世代を確かめる)
楽天市場で見るOn クラウドモンスター ハイパー(前の世代)
楽天市場で見るよくある質問
サイズ感は、大きめですか、小さめですか
日本公式の「サイズとフィット感」の欄は、「レギュラー。表記通りのサイズ。」です。メンズは25.0〜31.5cm、ウィメンズは22.0〜28.0cmの0.5cm刻みで、幅は1種類。
LightSpray 版も同じ「表記通りのサイズ」の表示ですが、靴ひもがないので、締め具合では合わせられません。
大会で使えますか
On の発表は、レースで使える上限を40mmと書いています。Hyper のかかとは39.5mmで、その内側です。LightSpray 版は45mmで、発表が自分で上限を超えると書いています。
出る大会に靴の決まりがあるかどうかは、大会の要項で確かめます。
253gと274g、どちらが正しいのですか
どちらも On が出した数字です。253gは日本公式の商品ページ、274gは発表資料(メンズ US 8.5)。日本公式のほうは、どのサイズの重さかが書かれていません。
ウィメンズも、日本公式が213.6g、発表が216gで、少しずれています。同じ靴の中で比べるなら、出どころをそろえれば足ります。
この記事に出てきた道具
広告・画像:楽天市場出典
- On 発表(2026年2月25日)Cloudmonster 3・Cloudmonster 3 Hyper・LightSpray Cloudmonster 3 Hyper
- On テックシート Cloudmonster Hyper(SS24)
- On 日本公式 Cloudmonster 3 Hyper(メンズ)
- On 日本公式 Cloudmonster 3 Hyper(ウィメンズ)
- On 日本公式 LightSpray Cloudmonster 3 Hyper
- On 日本公式 Cloudmonster Hyper(前の世代)
- On 日本公式 Cloudmonster 3
- On 日本公式 Cloudflow 5
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