ソニックブラスト 2 は、2026年9月に出たアシックスの板入りの練習靴です。板はカーボンではなく樹脂で、公式がすすめる相手は、スピード練習で自己ベストをねらう人と、フルマラソン4時間切りをめざす人。値段は22,000円、足幅はスタンダードの1つだけです。
シューズオタクの本命
ソニックブラスト 2 は、値段が動かずに14g軽くなった板入りとして買う。前の世代のリリースの重さから14を引くと、公式の商品ページの242gにぴったり合う。
削った場所も公式が書いていて、板の形を二股に替え、空いた所へ反発の素材を通した。軽くした理由と、反発を足した理由が同じ1か所にある世代交代だと私は読む。
この記事の要点
- 日本のリリースは「前作より軽量」とだけ書く。約14gという数字は英語の発表にあり、条件はメンズ US 9 どうし
- 底は46mm(かかと)と38mm(前足部)。板なしのノヴァブラスト 6 より4.5mm厚く、11g軽い
- 先行発売から店に並ぶまでの日数は、前の世代の14日から7日に縮んだ
「前作より軽量」の中身は、別の発表に書いてあった
ソニックブラスト 2 の日本語のリリースを読むと、軽さについての言葉は「前作より軽量化」だけです。何gかは書かれていません。当サイトのまとめ記事でも、この靴は「重さが読めない」として短く扱ってきました。
ところが、同じ靴の英語の発表には数字がありました。前の世代より約14g軽い。条件は、メンズの US 9 どうしの比較です。さらにアシックスのニュージーランド公式の商品ページには、重さと底の厚さがそのまま載っています。
3つの公式の文書を並べると、この靴は数字で語れます。ここでは、ソニックブラスト 2 だけを読みます。2026年のほかの新作はアシックス新作6足の記事に並べてあります。
公式の数字
| 項目 | ソニックブラスト 2 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年9月3日(公式オンラインストア先行)/9月10日(直営店・全国の店で順次) |
| 公式の値段 | 22,000円 |
| 重さ | 242g |
| 底の厚さ | 46mm(かかと)/38mm(前足部) |
| ドロップ | 8mm(計算) |
| 足幅 | スタンダードだけ |
| 板 | あり(樹脂の ASTROPLATE) |
| 色の数 | 男性用2色/女性用2色 |
| サイズ | 男性用 24.5〜29.0cm・30.0・31.0・32.0cm/女性用 22.5〜26.5cm |
生産国はベトナム。足を包む側はエンジニアードメッシュで、場所ごとに編み方と孔の大きさを変えてあります。地面に当たるゴムは、グリップ用の ASICSGRIP です。
アシックス ソニックブラスト 2
楽天市場で見る前の世代から変わった所
初代のソニックブラストは、2025年9月に TOKYO COLLECTION の1足として出ました。そのリリースと、2 のリリースを並べます。
| 項目 | 初代 | 2 | 差 |
|---|---|---|---|
| 公式の値段 | 22,000円 | 22,000円 | 0円 |
| 重さ | 約256g | 242g | −14g |
| 板 | 樹脂の ASTROPLATE | 同じ樹脂で、二股の新しい形 | 形を変更 |
| 先行から一般まで | 14日 | 7日 | −7日 |
| 公式のすすめ先 | スピード練習用 | スピード練習+フル4時間切り | 大会まで広げた |
重さ:ここが、3つの文書をつなぐ所です。初代のリリースの約256gから、英語の発表の約14gを引くと242g(256 − 14)。ニュージーランド公式の商品ページの242gと同じ数字になります。出どころの違う3つの数字が、1つの引き算で合いました。
板の形:読者があまり知らない仕組みが、ここにあります。ソニックブラストの底は2層で、上の層の前足部に、くぼみのような構造が作ってあります。2 の板は、そのくぼみを両側から包む二股の形になりました。
英語の発表は、二股にした理由まで書いています。板が左右に分かれたぶん、反発の素材 FF TURBO SQUARED を底の奥まで通し、前足部のトランポリンのような部分につなげられる、という説明です。つまり、板を削って軽くした所へ、弾む素材を足しています。
値段:据え置きです。同じ年に世代が替わったノヴァブラスト 6 は1,100円、スーパーブラスト 3 は2,200円上がっています。14g軽くなって値段が動かないのは、今年のアシックスの中で分のいい世代交代です。
すすめ先:初代のリリースは「スピードトレーニング用」と書いていました。2 は、そこへフルマラソン4時間切りをめざす人を足しています。練習の靴から、大会の日にも使う靴へ、公式が置く場所を広げました。
兄弟モデルとの違い
同じ素材を使うノヴァブラスト 6 と、同じ「4時間切り」を名指しするヨギリ スピードと並べます。
| ソニックブラスト 2 | ノヴァブラスト 6 | ヨギリ スピード | |
|---|---|---|---|
| 板 | 樹脂 | なし | カーボン |
| 重さ | 242g | 253g | 約227g |
| 底の厚さ | 46mm | 約41.5mm | 約39.5mm |
| 公式の値段 | 22,000円 | 17,600円 | 24,200円 |
| 1gあたり | 約91円 | 約70円 | 約107円 |
| 足幅 | スタンダード | スタンダード・ワイド | スタンダード |
ノヴァブラスト 6 との違い:素材は同じ2つ(FF TURBO SQUARED と FF BLAST MAX)ですが、置き方が逆です。ノヴァブラスト 6 は前足部にだけ反発の素材を入れた靴。
ソニックブラスト 2 は上の層がその素材で、さらに板が入ります。
数字では、ソニックブラスト 2 が4.5mm厚くて11g軽い(46 − 41.5、253 − 242)。板を足して、厚くして、それでも軽い。差額は4,400円です(22,000 − 17,600)。
- 毎日のジョギングが中心で、ワイドがほしい → ノヴァブラスト 6
- 速めの練習と大会の日を1足でこなしたい → ソニックブラスト 2
ヨギリ スピードとの違い:どちらも公式が4時間切りの人に向けた靴で、分かれ目は板の素材です。ヨギリ スピードはカーボンで15g軽く(242 − 227)、底は6.5mm薄い(46 − 39.5)。
ソニックブラスト 2 は、公式が「カーボンより扱いやすい板」を求める人にすすめています。
- 公認の記録が関わる大会で、板入りをはきたい → ヨギリ スピード(40mmの内側)
- カーボンの硬さを避けて、練習でも毎週使いたい → ソニックブラスト 2
アシックス ヨギリ スピード
楽天市場で見る同じ TOKYO COLLECTION から出たメガブラストは、底の全面が FF TURBO SQUARED で、リリースの重さは約230g(27.0cm片足)。
板の記載はありません。ソニックブラスト 2 より12g軽い靴で(242 − 230)、値段は下の「値段と買い方」の表に並べました。
ほめる所
厚さのわりに軽い。重さを底の厚さで割ると、1mmあたり約5.3gです(242 ÷ 46)。ノヴァブラスト 6 は約6.1g(253 ÷ 41.5)、スーパーブラスト 3 は約5.1g(239 ÷ 46.5)。
板が入っているのに、板なしでいちばん効率のいいスーパーブラスト 3 に近い数字まで来ています。
軽くした場所に理由がある。ただ素材を薄くしたのではなく、板の形を変えて軽くし、その空いた所に反発の素材を通しています。軽さと弾みを、1つの設計変更で両方取りに行った作りです。
板の素材が練習向き。ニュージーランド公式のページは、板の素材を Pebax と書き、推進と曲がりやすさのつり合いを取って毎日の練習に使えるようにした、と説明しています。
月に500km走る私の物差しでは、板入りを練習で回すなら、レース用と同じ硬さの板を毎日ふむ必要はありません。樹脂の板は、その役にちょうど合います。
店に早く並ぶ。先行発売から一般発売までが7日。初代は14日でした。発表を見てから、店で足を入れて決めるまでの待ち時間が半分です。
気をつける所
- 底が40mmを超える。世界陸連のロードの上限は40mmで、この靴のかかとは46mmです。公認の記録が関わる大会に出る人は、要項の競技規則の欄で扱いが決まります。決まりの中身は厚底カーボン10足の記事に書きました。
- 足幅が1つだけ。スタンダードだけで、ワイドはありません。アシックスのワイドをはいている人は、ここで候補から外れます。
- 色が少ない。男性用2色、女性用2色。ノヴァブラスト 6 の男性用スタンダード6色と比べると、3分の1です。
- 重さの条件が1つにそろわない。242gのサイズ条件は、読んだページに書かれていません。14gの差は US 9 どうしの比較です。ほかの靴と1g単位で比べるときは、この幅を頭に置きます。
向く人・向かない人
- 向く人:フルマラソン4時間切りをめざしていて、板入りを練習から使いたい人。カーボンの板に硬さを感じて、もう1段やわらかい板を探している人。
- 向かない人:足幅が広めの人。公認の記録をねらう大会の1足を探している人。板なしで足りる人(ノヴァブラスト 6 が4,400円下にある)。
- 買わなくていい人:初代を持っていて、重さに不満がない人。底の2つの素材も、値段も、前の世代と同じです。
値段と買い方
| モデル | 公式の値段 | 楽天の値段の幅 |
|---|---|---|
| ソニックブラスト 2 | 22,000円 | 12,900〜41,200円 |
| ソニックブラスト(初代) | 22,000円(発売時) | 12,900〜35,000円 |
| ノヴァブラスト 6 | 17,600円 | 13,200〜22,000円 |
| ヨギリ スピード | 24,200円 | 21,200〜24,200円 |
| メガブラスト | 27,500円(発売時) | 17,940〜34,200円 |
公式の値段が同じなので、初代と 2 の分かれ目は店の値段だけです。初代が大きく下がっていれば、14gの差に払う額を自分で決められます。差が小さいなら、2 を選ばない理由がありません。
店で見分けるときは、商品名の「2」と品番を見ます。2 の品番は、男性用が 1011C244、女性用が 1012C009 です。
アシックス ソニックブラスト 2
楽天市場で見るアシックス ソニックブラスト(初代・前の世代)
楽天市場で見るよくある質問
サイズ感はどう選べばいいですか
公式が出している手がかりは、サイズの刻みと足幅です。男性用は24.5〜29.0cmが0.5cm刻みで、その上に30.0・31.0・32.0cm。
女性用は22.5〜26.5cmの0.5cm刻み。足幅はスタンダードだけなので、幅で迷う余地はありません。いまアシックスのワイドで合っている人は、同じ素材でワイドがあるノヴァブラスト 6 のほうが、サイズ表の上では近道です。
大会で使えますか
公式は、フルマラソン4時間切りをめざす人にすすめています。ただし底は46mmで、世界陸連のロードの上限40mmを6mm超えます(46 − 40)。
扱いは大会ごとに、要項の競技規則の欄で決まります。目標の時間ごとの靴の分け方は、タイム別のシューズの記事に並べました。
カーボンの板の靴と、何が違いますか
板の素材です。ソニックブラスト 2 の ASTROPLATE は樹脂で、公式は推進と曲がりやすさのつり合いを取った板だと説明しています。アシックスのカーボン入りは、練習寄りがヨギリ スピードとマジックスピード 5、レース用がメタスピードです。
カーボンの靴どうしの数字は、厚底カーボン10足の記事で比べています。