エンドルフィン アズーラは、2026年にサッカニーが新しく出した、板の入らない毎日用の靴です。日本公式の値段は23,100円、重さ240g、底は40/32mm、ドロップ8mm。ジョグの日も速い日も1足で回したい人に向きます。
シューズオタクの本命
アズーラは、板を抜いて、そのぶんフォームを足した靴。板入りの兄弟スピード 5 と比べると、かかとは4mm厚く、値段は6,600円安い。重さは3gしか増えていない。
板のお金がフォームの厚さに回った計算になる。毎日の練習に板は要らない、でも弾むフォームは欲しい。そう考えてきた私には、ど真ん中の設計だ。
この記事の要点
- 底は40/32mm。同じフォームを使う毎日用のライド 19 より4mm厚く、15g軽い
- 厚さ1mmあたりの値段は約578円。板入りのスピード 5 は約825円
- メンズ240g・ウィメンズ212g。どちらもサイズの条件は書かれていない
公式の数字|240g・40/32mm・ドロップ8mm・23,100円
「エンドルフィン」は、サッカニーの板入りの靴の名前でした。スピードにはナイロンの板、プロとエリートにはカーボンの板。その名前で、板の入っていない靴が出ました。アズーラです。
日本でサッカニーを扱う丸紅コンシューマーリンクが、2026年2月19日に発表文を出しています。その発表文と、日本公式の商品ページの数字を並べます。
| 項目 | エンドルフィン アズーラ |
|---|---|
| 発売 | 2026年(2月19日の発表文で「発売中」。日付は未確認) |
| 値段(税込) | 23,100円 |
| 重さ(メンズ) | 240g(サイズの記載なし) |
| 重さ(ウィメンズ) | 212g(サイズの記載なし) |
| 底の厚さ | かかと40mm/前32mm |
| ドロップ | 8mm |
| 足幅 | 記載なし |
| サイズ | メンズ 25cm〜/ウィメンズ 21.5〜28.5cm |
| 板 | なし |
| フォーム | PWRRUN PB(かかとからつま先まで) |
| 底のゴム | XT-900(カーボンラバー) |
| 色 | メンズ6色・ウィメンズ4色 |
名前は、サッカニーが昔出していたレース用の靴「Azura」から取った、と発表文にあります。分類は、新しく作った「Fast & Light」。商品ページの用途の欄は「EVERYDAY TRAINING」です。
サッカニー エンドルフィン アズーラ
楽天市場で見る前の世代から変わった所|初代なので、板入りのスピード 5 と比べる
アズーラは2026年に出た初代で、前の世代がありません。そこで、いちばん近い兄弟のスピード 5 と並べます。同じ PWRRUN PB というフォームを使い、違いは板のあるなしです。
PWRRUN PB は、商品ページの説明では「ビーズ入りのスーパーフォーム」。小さな粒をふくらませて固めたフォームで、サッカニーはレース用のプロ 5 の底にもこの名前のフォームを使っています。
| スピード 5 | アズーラ | 差 | |
|---|---|---|---|
| 板 | ナイロン | なし | — |
| かかとの厚さ | 36mm | 40mm | +4mm |
| 前の厚さ | 28mm | 32mm | +4mm |
| ドロップ | 8mm | 8mm | 0 |
| 重さ(メンズ) | 237g | 240g | +3g |
| 値段 | 29,700円 | 23,100円 | −6,600円 |
| 厚さ1mmあたりの値段 | 825円 | 約578円 | 約−30% |
板を抜いたのに、重さは3g増えています(240 − 237)。理由は表の中にあります。かかとも前も、フォームが4mmずつ厚い(40 − 36、32 − 28)。
板のぶん軽くなったところへ、フォームを4mm足した。差し引きで、ほぼ同じ重さに着地しています。
値段は6,600円下がりました。厚さ1mmあたりの値段にすると、スピード 5 の825円に対して、アズーラは約578円。同じ名前のフォームの厚さを、3割安く買える計算です。
板が無い靴は、何で前に進むのか
発表文の答えは2つです。フォームそのものの弾力と、SPEEDROLL と呼ぶ底の形。
SPEEDROLL は、つま先側を反り上げた形(ロッカー)のことです。発表文は、足の自然な動きを生かして前へ転がる、と説明しています。板で底を硬くして転がすのではなく、底の形そのもので転がす。板入りの靴と同じねらいを、部品を1つ減らして作っています。
月に500km走る私の考えでは、板はレースと決めた日の道具です。だから毎日用の靴のスペック表で先に見るのは、板の素材ではなく、板なしでどこまでフォームを積んでいるか。
40mmは、同じサッカニーのレース用エリート 3(39.5mm)と並ぶ数字です。
兄弟モデルとの違い|スピード 5・ライド 19・キンバラ 16
表は横に動かせます →
| モデル | 重さ | 底(かかと/前) | 公式の値段 | こういう人はこちら |
|---|---|---|---|---|
| アズーラ | 240g | 40/32mm | 23,100円 | 板なしで、ジョグも速い日も1足で |
| スピード 5 | 237g | 36/28mm | 29,700円 | 板入りで練習し、レースにも使う |
| ライド 19 | 255g | 36/28mm | 20,900円 | ゆっくりの日が中心。値段を抑える |
| キンバラ 16 | 206g | 28/24mm | 19,800円 | 薄くて軽い靴が好き。ドロップは4mm |
見落としやすいのが、ライド 19 との関係です。ライドのフォームも PWRRUN PB。同じ名前のフォームで、アズーラのほうが4mm厚く(40 − 36)、15g軽い(255 − 240)。
値段の差は2,200円です(23,100 − 20,900)。
- ジョグの日にも、ペースを上げる日にも同じ靴を持ち出す → アズーラ
- レースでも同じ靴を使いたい。板の感触に慣れておきたい → スピード 5
- 速い日は作らない。丈夫な定番が欲しい → ライド 19
- 厚い底が苦手 → アズーラにしないほうがいい。キンバラ 16 は12mm薄く(40 − 28)、34g軽い(240 − 206)
- ゆっくり長く走る日専用の、もっとやわらかい靴 → トライアンフ 24
サッカニー エンドルフィン スピード 5
楽天市場で見るほめる所
まず、割り切り方が気持ちいい。板を抜く。浮いたぶんでフォームを4mm足す。値段は6,600円下げる。やったことが3行で言えて、3つとも数字で確かめられます。
次に、フォームの格です。PWRRUN PB は、37,400円のレース用プロ 5 の底にも使われている名前のフォーム。それを、かかとからつま先まで全面に、40mmの厚さで積んでいます。
上のモデルの素材を、板なしで毎日使える形に下ろしてきた靴です。
底のゴムに XT-900 を使っている点も良い。サッカニーが「プレミアムカーボンラバー」と呼ぶ素材で、トライアンフ 24 と同じ物です。軽さのためにゴムを減らすのではなく、毎日はく靴としての持ちを取っています。
ウィメンズのサイズが広いのも、ほめておきます。日本公式のページでは21.5cmから28.5cmまで。小さい足にも、大きい足にも届く幅です。
そして、兄弟の中での立ち位置がはっきりしていること。ライド 19 より軽くて厚い。スピード 5 より安くて厚い。「どっちつかず」になりやすい場所で、2つの数字でどちらにも勝っています。
気をつける所
他社に、強い相手がいます。当サイトの用途別10足の記事で読んだアディダスのアディゼロ EVO SL は、同じ板なしで224g(27cm)・38.5/32mm・19,800円。
アズーラは16g重く(240 − 224)、3,300円高い(23,100 − 19,800)。かかとは1.5mm厚い(40 − 38.5)。数字だけなら、EVO SL のほうが軽くて安い靴です。
重さのサイズ条件が、書かれていません。240gが何cmの数字か、日本公式のページからも本国のページからも読めない。上の16gの差も、サイズがそろっているとは言えません。
初代なので、比べる前の世代がありません。型落ちを安く買う、という手が使えない靴です。
足幅の展開は、日本公式に記載なし。本国のページでは、幅は標準の1種類だけでした。
日本の発売の日付も未確認です。発表文は2月19日の時点で「発売中」と書くだけで、何月何日からとは書いていません。
向く人・向かない人
- 向く人:毎日の練習を1足で回したい。ジョグもペース走も同じ靴で
- 向く人:板入りは要らないが、レース用と同じ系統のフォームは欲しい
- 向く人:ドロップ8mm前後の靴に慣れている
- 向かない人:薄い底が好き。地面の近さを取りたい
- 向かない人:軽さと値段を最優先にする。足幅を選んで買いたい
- 買わなくていい人:スピード 5 を持っていて、板に不満が無い人。フォームは同じ名前です
値段と買い方
| モデル | 公式の値段 | 楽天の値段の幅 |
|---|---|---|
| エンドルフィン アズーラ | 23,100円 | 23,100〜62,860円 |
| エンドルフィン スピード 5 | 29,700円 | 17,820〜47,430円 |
| ライド 19 | 20,900円 | 13,999〜63,980円 |
発表文では、売る場所は原宿の直営店、公式オンラインストア、一部の取扱店です。
色の名前に気をつけます。日本公式ストアには、同じ値段で「MARATHON」「SPACE COWBOY」と付く限定の色が並んでいます。発表文には「HI OCTANE」という色違いもありました。どれも中身は同じアズーラで、選ぶのは色だけです。
サッカニー エンドルフィン アズーラ
楽天市場で見るサッカニー ライド 19
楽天市場で見るよくある質問
サイズ感は? ワイドはありますか
日本公式の商品ページでは、メンズが25cmから、ウィメンズが21.5〜28.5cm。足幅の展開は記載がなく、本国のページでも幅は標準の1種類でした。
メンズとウィメンズでサイズが重なるので(25〜28.5cm)、その間の足の人は、両方の色から選べます。
板なしなのに「エンドルフィン」なのは、なぜですか
発表文の説明では、板の代わりに、フォームの弾力と SPEEDROLL という底の形で進む設計です。フォームは、板入りの兄弟と同じ PWRRUN PB。
サッカニーは、板のない速い靴を「Fast & Light」という新しい分類にして、その1足目としてアズーラを出しました。
レースにも使えますか
商品ページの用途は「EVERYDAY TRAINING」で、毎日の練習用です。サッカニーがレースの日向けと書いているのは、スピード 5、プロ 5、エリート 3の3足。
アズーラでレースに出ることをメーカーが止めているわけではありませんが、レース用として作られた靴は別にあります。