ツルギライトジャケット レビュー240gのまま表の糸を1.5倍にした2026年型

公開 2026年10月13日更新 2026年10月13日シューズ・道具公式の出典 4本広告を含みます

背景の写真:James Lee(Unsplash)

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Tsurugi Lite Jacket は、頭からかぶって着る、ティートンブロスの春夏用の防水シェルです。2026年春夏の型(TB261-03M)は、Mで240g、41,800円。表の糸が20デニールから30デニールに太くなり、袖の付け方が替わりました。重さと値段は2025年の型と同じです。膜は「透湿」ではなく「通気」をうたう Täsmä で、耐水圧の数字は公式ページにありません。

シューズオタクの本命

これは、ザックにしまう雨具ではなく、雨の中を着たまま動き続けるための1枚だ。膜が空気そのものを通し、首から腰まで開くジッパーが換気口を兼ねる。
蒸れを、生地と開け閉めの両方で逃がす作りになっている。だから私は、必携品の欄を埋める雨具としては選ばず、降られると分かっている日の山の練習に着る1枚として選ぶ。

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この記事の要点

  • 2025年の型と同じ240g・41,800円。表の糸は20 → 30デニールで1.5倍
  • 1gあたり約174円。同じ店の Feather Rain Jacket より45g重く、9,900円高い
  • 耐水圧・透湿の数字は公式に無い。必携品に使うなら要項とタグを並べて読む

公式の数字|240g・表30デニールの Täsmä・41,800円

新しい型は、たいてい「軽くなった」か「機能が増えた」のどちらかで語られます。Tsurugi Lite Jacket の2026年の型は、どちらでもありません。
重さは1gも変わらず、表の糸だけが1.5倍の太さになっています。

2026年の型だと確かめた根拠は、品番が TB251-03M から TB261-03M に替わったこと、公式ストアの商品データに「2026SS」と「4月10日発売」を示す札があること、商品ページが「大幅なアップデートを果たしました」と書いていること、の3つです。

項目Tsurugi Lite Jacket(TB261-03M)
発売の時期2026年春夏(公式ストアの商品データでは4月10日)
値段(税込)41,800円
重さ240g(Mサイズ)
生地30D Täsmä(東レと共同開発の防水通気素材)
表と裏表:30デニールの伸びるナイロン/裏:植物由来の10デニールのナイロンの編み地
層の数記載なし(未確認)
耐水圧・透湿性数字の記載なし(未確認)。公式の表記は「防水通気」
形かぶって着るプルオーバー。首から腰まで開く斜めのジッパー(上下どちらからも開く)
フード付き(コードで調節)
ポケット・しまった大きさ・シームテープ2026年の型のページに記載なし(未確認)
サイズ・色XS〜XL(男女共通)・6色
2026年10月13日のティートンブロス公式ストアの表示。同じ日、SOLD OUT の表示でした。

名前の元になった Tsurugi Jacket は、公式によるとアイスクライミング用に作られた冬の服です。それを春夏向けに作り直したのが、この Lite。縫い合わせの大部分に、糸を使わない超音波圧着を採っています。

ティートンブロス ツルギライトジャケット の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

ティートンブロス ツルギライトジャケット

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前の型から変わった所|重さ0g・値段0円・糸は1.5倍

2025年春夏の型(TB251-03M)のページが、公式ストアに残っています。

2025年の型(TB251-03M)2026年の型(TB261-03M)差
重さ(M)240g240g0g
定価41,800円41,800円0円
表の糸20デニール30デニール1.5倍
袖の付け方ラグランスリーブ変形セットインスリーブ型紙が別
襟の裏記載なし汗止めのパネルと、掛けるためのループ追加
フードのコードの留め具前面に2つ角度を変更見直し
寸法(M)同じ(着丈78cm・身幅58cm・裄丈88cm)—
どちらもティートンブロス公式ストアの商品ページから。糸の太さは 30 ÷ 20 = 1.5。2025年の型は、調べた日に31,350円のセール価格で SOLD OUT の表示でした。

糸を太くすれば、ふつう生地は重くなります。それなのに、Mの重さは240gのまま。公式のページは、表を30デニールにして「耐久性とストレッチ性が向上」したと書き、裏地を「植物由来の10デニールナイロンのニットバッカー」と説明しています。
どこで重さを取り戻したのかは、公式に内訳がありません。読めるのは、足し引きして同じ重さに収めた、という結果だけです。

袖の付け方を替えた

ラグランスリーブは、襟ぐりから脇へ斜めに縫い目が走る袖です。腕は動かしやすいかわりに、肩まわりに布が余りやすい。2026年の型は、これを変形セットインスリーブに替えました。
公式の説明は「可動域を保ちながらも、もたつきをなくして着用感が向上」です。

あわせて、襟の高さと、フードのコードを留める金具の角度も見直されています。公式は、動きながらの調節がしやすくなったと書いています。

「透湿」ではなく「通気」の膜

ふつうの防水透湿の膜は、水蒸気だけを通します。Täsmä は違う、と公式は説明します。ミクロ単位のポリウレタンの繊維を何層にも吹き重ねた膜で、重なった細かい網の目が水を止め、空気そのものを通す。だから「透湿」ではなく「通気」と呼んでいます。

蒸気になるのを待たずに、中の湿った空気ごと入れ替わる。汗をかき続ける動きに向く、という理屈です。そのかわり、耐水圧と透湿の数字は、商品ページにありません。

兄弟モデルとの違い|Feather Rain Jacket・Yari Jacket

表は横に動かせます →

モデル重さ(M)公式の値段1gあたりこういう人はこちら
Tsurugi Lite Jacket240g41,800円約174円雨の中を着たまま動き続ける
Feather Rain Jacket195g31,900円約164円大会の必携品。ふだんはザックの中
Yari Jacket265g40,700円約154円ヘルメットをかぶる山。前が全部開く服がいい
2026年10月13日のティートンブロス公式ストアの表示(税込)。1gあたりは 値段 ÷ 重さ(41,800 ÷ 240 = 174.2円、31,900 ÷ 195 = 163.6円、40,700 ÷ 265 = 153.6円)。Feather と Yari は同じ生地で、耐水圧20,000mm・透湿20,000g。

Feather Rain Jacket との差は、45g(240 − 195)と9,900円(41,800 − 31,900)。Feather には耐水圧20,000mmという数字があり、Tsurugi Lite にはありません。
大会の受付で数字を聞かれる場面を考えるなら、Feather Rain Jacket です。

Yari Jacket は25g重く(265 − 240)、1,100円安い(41,800 − 40,700)。3枚で1gあたりがいちばん高いのは Tsurugi Lite で、値段の行き先は、重さではなく膜と圧着の作りです。

かぶって着る形が合わない人は、Tsurugi Lite にしないほうがいい。走りながら脱ぎ着する回数が多い人も同じで、その人には前が全部開く2枚のどちらかです。

ティートンブロス フェザーレインジャケット の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

ティートンブロス フェザーレインジャケット

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ほめる所

重さを変えずに、糸を1.5倍にしたこと。軽い雨具の弱みは、表の生地の薄さです。同じ240gで糸が太くなるなら、2025年の型を選ぶ理由は値段しか残りません。

斜めのジッパーの使い方が巧い。かぶって着る服は、ふつう脱ぎ着しにくく、熱も逃がしにくい。公式によると、首から腰まで開くジッパーが脱ぎ着の手間を消し、上下どちらからも開くので換気口にもなります。
胸の真ん中にジッパーが無いぶん、前身ごろがしなやかに動く、というのが公式の説明です。

月に500km走ると、雨の日の山の練習は避けられません。そういう日は、雨具をしまっている時間より、着ている時間のほうがずっと長い。だから私は、着る日の1枚と、持つ日の1枚を分けて考えます。Tsurugi Lite は、はっきり前者です。

値段を上げなかったことも、ほめていい。表の生地と袖の型紙を替え、襟の裏に部品を足して、定価は41,800円のままです。

気をつける所

耐水圧と透湿の数字が、公式ページにありません。伊豆の大会は耐水圧10,000mm以上を奨励していますが、それを満たすと商品ページの文字で言うことができません。

「シームテープ」の語もありません。縫い合わせの大部分は超音波圧着だと書かれていますが、大会の要項が求める言葉とは別の書き方です。

ポケットは、2025年の型のページに、胸から腹にかけての大きな物が載っていました。2026年の型のページには、ポケットの説明がありません。あるかどうかは実物で見る項目です。

手入れは手洗いです。公式は、洗濯機の手洗いコースも乾燥機も使わないよう書いています。そして、調べた日の公式ストアは SOLD OUT でした。

向く人・向かない人

場面足りるか理由(公式の数字で言える範囲)
ロードの冬の練習足りるが、持ちすぎ止めたいのは風。約56gのはっ水の1枚で用が足りる
雨のフルマラソン向かない約120gの雨具の2倍の重さ。かぶる形で、前を全部は開けられない
50kmまでのトレイル場面による降ると分かっている日に着て出るなら合う。持つだけなら97g重い
100kmのトレイル場面による30デニールの表は心強い。必携品に数えられるかは要項しだい
大会の必携品として要項で確認フードあり。耐水圧・透湿の数字とシームテープの記載が無い
約56gはモンベル EXライト ウインド パーカ、約120gはザ・ノース・フェイス ストライクトレイルジャケット(L)、97gの差はモンベル バーサライト(143g)との比較(240 − 143)。重さの比は 240 ÷ 120 = 2.0。必携品の条件は必携品の記事で読んだ3つ(防水透湿・シームテープ・フード)です。
  • 向く人:雨の日も山に入り、雨具を着たまま動く時間が長い
  • 向く人:走る日と歩く日を、1枚の雨具で兼ねたい
  • 向く人:蒸れを、生地だけでなくジッパーの開け閉めでも逃がしたい
  • 向かない人:必携品の欄を埋めるための1枚を探している。数字のそろうトレントフライヤーか Feather Rain Jacket が先
  • 向かない人:前が全部開く服がいい
  • 買わなくていい人:2025年の型を持っている人。重さも寸法も同じで、替わったのは糸の太さと袖の型紙です

値段と買い方

モデル公式の値段楽天の値段の幅
Tsurugi Lite Jacket(2026年の型)41,800円27,999〜41,800円
Tsurugi Lite Jacket(2025年の型)31,350円(セール・SOLD OUT)—
Feather Rain Jacket31,900円19,140〜31,900円
Yari Jacket40,700円24,420〜45,650円
公式の値段は2026年10月13日の表示(税込)。楽天の値段は調べた日の店の幅で、2025年の型や色違いを含むことがあります。

2025年の型は、公式ストアで定価から10,450円引き(41,800 − 31,350)、ちょうど25%引きで出ていました(10,450 ÷ 41,800)。
重さと寸法は同じなので、店に残っていれば、差額は「20デニールか30デニールか」と袖の型紙に払う値段、ということになります。

店で型を見分けるには、品番と素材の表記を見ます。TB261-03M で「30D Täsmä」なら2026年、TB251-03M で「20D Täsmä」なら2025年。
色でも分かれ、Light Gray・Chocolate・Forest Green・Emerald があれば2026年の型です(Black と Wine Red は両方の年にあります)。

ティートンブロス ツルギライトジャケット の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

ティートンブロス ツルギライトジャケット

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よくある質問

サイズ感は? Feather Rain Jacket と同じサイズでいいですか

体の寸法の目安は、2枚とも同じ表です(Mは身長165〜175cm・胸まわり88〜96cm)。服の寸法は違います。Mで比べると、Tsurugi Lite は着丈78cm・身幅58cm・裄丈88cm、Feather Rain Jacket は着丈75cm・身幅55cm・裄丈89cm。
Tsurugi Lite のほうが着丈も身幅も3cm大きく、裄丈は1cm短い。かぶって着る形なので、身幅にゆとりを持たせた作りだと寸法から読めます。

トレイルの大会の必携品として通りますか

公式ページで読めるのは、防水通気の生地とフードの2点です。耐水圧と透湿の数字、シームテープの記載はありません。大会の要項が「耐水圧◯mm以上」「シームテープ加工」と書いている場合、商品ページだけでは答えられないので、要項と商品のタグを並べて読み、足りなければ主催者に聞くことになります。

Täsmä の「通気」は、ふつうの防水透湿と何が違いますか

公式の説明では、ふつうの膜が水蒸気を通すのに対して、Täsmä は細かい繊維を吹き重ねた網の目で、空気そのものを通します。水は網の目で止める、という作りです。
数字で比べる物差しが公式に無いので、どちらが上かはこの記事では言いません。数字がそろう9枚の比較は、アウター12点の記事にあります。

この記事に出てきた道具

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出典

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